ショボい人生のやり直し?!絶対に消えたくないので真逆の人生でポイント貯める

亀野内アンディ

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貴族学院編

シュクルのファンがいるらしい

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「やはり名探偵は事故現場をしっかりと調査するものだよな?」 

一件目の火災現場にやってきた。ここは春に起こった火災現場にも関わらず、いまだ焦げた跡や臭いが生々しく残っていた。 

「一階が完全に燃えているし、出火したのは一階だと思う」 

四階建てのアパートで、石やコンクリートみたいな物で造られた一般的な建築だった。 

そしてヨーロッパにありがちな両隣のアパートと壁がくっついて建てられている物で、形は縦に細長い。一フロアにつき2DKくらいの部屋が一件ある大きさだろう。 

次の現場も見てみる。 

「ここも一階が出火場所だな」 

魔獣は屋根裏に潜んでいるのではないのかもしれない。このエリアの古いアパートは寒さ対策の為に半地下があるみたいだ。多少はそこに住んでいる人もいるが、物置として使われている場合が多いので、その物置に潜んでいるのだろうか。 

三件目の現場へ向かう。ここは二番目に火災が起こった場所で、強風により近所に燃え広がってしまった場所だ。 

「ここも出荷元は一階?偶然か?」 

土の中に生息する火属性の魔獣はあまりいないので、地面に住んでいる魔獣ではないし⋯⋯ 

「驚くべきは出火元がすべて一階の入り口付近だという事だ」 

シュクルは専門家ではないので詳しい事は分からないが、単純にアパートの入り口辺りが一番真っ黒に跡形もなく燃えている気がするのだ。アパートの奥には燃えていない壁や物が落ちていた。 

「これはやっぱり人為的な放火ではないか?でも魔獣がそんな事するわけないか⋯⋯」 

相手は魔獣だった⋯⋯夜に外を歩き回る魔獣がアパートの入り口付近で、思わず火で攻撃してしまうほどムカつく何かがあるのか? 敵の臭いとか?犬のフンとか?

このアパートは真ん中にある共同の入り口から入り、一階には左右に一軒ずつの部屋。階段で二階に上るとまた左右に一件ずつの部屋があり、それが四階まで続く。 

「わかんない!!もう無理!」 

解けない推理をして頭が痛くなってきたので、いつもの見晴らしのいい屋根に乗って今夜も監視をする。 
今日は熱帯夜だ。風が全くなく、湿度も高めで寝にくい夜だな。 

外には特に怪しい人も歩いていないし、魔獣もいない。今日も朝まで何も起こらなそうだな。監視以外する事もなく退屈なので、アパートの外壁の装飾をみていると⋯⋯ 

「⋯⋯何だろう?遠くから大勢の気配を感じる」 

この場から離れるのは良くないが、気になるので気配のする方へ行ってみる事にした。 


「あ~ここはランド記念公園だな」 

白熊と会った公園には深夜にもかかわらず人が集まっている。ヤンキーの集会か?夏休みは道を外しがちだからな。 

いや⋯⋯もしやリア充なグループが甘酸っぱい青春を嗜みながら花火をしているんじゃないか?非常にムカつくな。邪魔してやろうか⋯⋯ 

しょうもない理由でシュクルは人々に近づいて行く。公園の木々を抜け、集団が集まる場所に出た。 

「さてリア充のケツでも蹴ってやろうかな?⋯⋯⋯⋯はぁあ?!」 

予想に反して、そこにいたのは黒いマントを被る、いかにも怪しい集団だった。見た目が完全に悪魔崇拝とかサバトでもしている風貌だ。 

そういえばここは古代の大神殿跡だよな。何か宗教的な儀式なのか?でも深夜にコレは怪しいなぁ。シュクルは木に隠れながらその集会を観察する。 

「では始めよう。いざ!」 

「「「「「はい」」」」」 

――バサバサ―― 

「へ?嘘!?」 

いきなり集団がマントを脱ぎだしたのだが、露わになったその服装に問題があった。 

「ほ、ほぼ裸じゃんか⋯⋯⋯⋯」 

ランプに照らされた半裸の集団が踊り出す⋯⋯マジでどんな集まり?これもリア充の夏休みなのか?彼らは歌を歌い酒も飲みだす。古代都市ランド風の真夏のダンスパーティーなのかぃ?そして淫靡な雰囲気も醸し出している⋯⋯ 

分かった。この集団は野外で露出や変態プレイが好きな淫行集団だ。 

「仕事に戻ろう⋯⋯」

見ていてもアホらしいので監視に戻る事にした。変態を治す薬はないし、注意しても再犯を繰り返すのが変態だ。 


「イェーイ!我らが黒の神の復活に乾杯!!」「北の淫魔様に乾杯!」 

「是非お会いしたいわね~!王都の北にいらっしゃるのよね?きゃあ~!!」 

「そうだ。王都の神官様が言っていたが、淫魔様はロリ巨乳らしいぞ。パンイチと監禁好きな最強の淫魔らしい。使い魔はマッチョな淫獣だそうだ」 

「「「「きゃあ~!!最高!」」」 

王都の北に淫魔様が現れたという噂は瞬く間にヴィクトワール王国を駆け巡り、一部の熱狂的ファンを各地に作っていたが、その事を本人は全く知らなかった。
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