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第5章 戦争
最後の戦い 7
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女神アマラの言葉には、腹わたが煮えくり返る思いがした。
セラ様を殺すため、これほどまでこの世界に介入をしておきながら、セラ様を殺したのはメナフに操られたメーシェであるから事故だと言い張っている。
『あれは幻影です』
脳内のセライが、視界に映るアマラの姿に実体はないことを教えてくれた。
本体は、俺達のいる世界とは違う神の次元に存在しているのだろう。
俺は、今にでもアマラに向かって行きたい気持ちはあったが、その反面状況を冷静に分析をしている自分がいることにも気付いた。
リズがドルトンに殺された時とは違い、怒りの中にも冷静さを保てているのは、脳内のセライが精神をコントロールしてくれているからなのかもしれない。
何故、アマラはメナフに力を与えたのか?
俺にはそこが引っかかっていた。
この世界、セラフィラルをも超えて他の世界を支配することを野望と明言しているメナフ。彼に力を与えて良いことなどないはずだ。
そうなると、アマラにとっては俺が生きていることに不都合な理由が確実に存在するはずだった。
だが、そればかりに考えを巡らす時間などはない。
俺は剣を構えると、メナフに対峙した。
「ふふ、今のメナフは貴方と同じ『レベル9999』にしておいたわよ。公平で良いと思わない?」
力を与えられたメナフは、その力の馴染み具合を確かめるように握りこぶしを作ると、少し苦々しげな表情を浮かべた。
「この我が与えられるという屈辱、今は口惜しいが耐えてやろう」
メナフが全身に力を込める。
俺が切ったはずの羽は一瞬のうちに再生する。
その一瞬の動作で桁違いの魔力の塊が、俺の身体に襲いかかった。
──!!
身体が吹き飛ばないように、剣を地面に突き立てながら意識を『劇場』に向ける。
一瞬の間に、僕は『略奪者』のセライと分離する。
「ハハハッ!確かにこの力があれば、凡夫の身でも勇者となれよう!だが、同じ土俵で貴様如きが我に勝てるなど、思い上がらぬことだ!」
更にメナフが身体に力を込める。
すると両腕の下から灰色の皮膚を突き破り、新たな腕が出現した。
「いくぞ!!」
メナフが四本となった腕に魔力を集中させた。
魔力が形を帯び、四本の光の剣が顕現した。
「まずは貴様からだ、欠陥品!」
メナフは進路をフーシェへと変える。
「『神喰らい』!」
メーシェの叫びに呼応して、4つの漆黒の球体が出現すると、メナフを捉えるべく宙を舞った。
「クハハハッ!羽虫が止まっているようだ!」
目にも止まらないうちに、メナフは球体の隙間を縫うように抜けるとフーシェに肉薄した。
「させない!」
僕は一気にメナフの進路に立ちふさがると、剣を振るった。
バヂッと爆ぜる様な音がして、メナフの剣を受け止める。
「さっきは、よくも我を地に落としてくれたな!」
残りの腕が頭上から振り下ろされる。
「ん!」
双剣『アースブレイカー』を閃かせ、フーシェがメナフの剣を受け止めた。
「軽いわ!」
レベルが増したメナフが、僕ごとフーシェを押しつぶそうと剣圧を強めた。
踏みしめる大地が、剣戟の重みに負けて足が地面へと沈み始める。
「ウィルブレード!!」
イスカが剣を振るい、メナフの後方から光輝く衝撃波を浴びせた。
「クッ、鬱陶しい!」
イスカの渾身の一撃は、軽くメナフの肌を割いたが切り裂くまでには至らなかった。
「!!」
その隙を逃さず、僕とフーシェはメナフの剣をはねのける。
そのまま、フーシェとクロスするようにメナフの腹を斬りつけた。
「ぐむっ!!」
傷は浅いが、僕とフーシェの一撃は確実にメナフの腹を割いた。
「ん。アースブレイカーに魔力を込めた」
魔力との親和性が高いアースブレイカーが、溶岩の如く深紅に輝いている。
視界の端に、メーシェを腕に抱くリズの姿が写った。
意識が混濁しているのか、メーシェは微かに身体を動かすばかりで、自力で起き上がろうとはしなかった。
「甘いわ!」
メナフが自身の体内に魔力を漲らせると、僕とフーシェが切り裂いた腹部の傷は一瞬で再生してしまった。
「人族と欠陥品!貴様らを殺せば我を阻む者は最早いない!」
メナフが執拗にフーシェを追い立てる。
メナフも、神殺しの力をもつフーシェの『神喰らい』を酷く警戒しているのだ。
『水光』、『ガイアスピアー』。
『最適化』により、擬似的に再現された最上級魔法を僕は連発する。
しかし、まるでそれらの攻撃を予知していたかの様に、メナフは僕の攻撃をことごとく避けると、フーシェに向かって剣を振るった。
「ん、戻って」
フーシェの言葉に呼応するように、一度メナフを捉えることができなかった『神喰らい』の球体がフーシェに向かって引き戻された。
「クソッ!」
背後から迫る漆黒の球体を避けようと、メナフが羽を大きく羽ばたかせたが、その行動は足元から伸びてきた強靭な根によって一瞬動きを封じられた。
「ユズキさん、フーシェ!今です!」
イスカが作った一瞬の隙。
時間にして僅かだが、メナフは動きを束縛されたお陰で上空に逃れるのが遅れた。しかしメナフは、身をよじらせると戻ってきた『神喰らい』を避けてしまった。
「チィッ!」
メナフは更に羽を羽ばたかせると、足にまとわりつく木の根を引きちぎった。
「『重力鎖』」
突如、メナフの動きが鈍くなったかと思うと、メナフの身体に幾本もの鎖がまとわりつき、鎖の先が地面へと打ち付けるように突き刺さった。
「リズぅ!何故貴様が重力魔法を使える!!」
メナフは激昂しながら、目線の先。
メーシェを抱き抱えるリズに怒りの声をあげた。
リズは、厳しい視線をメナフに返すと毅然と声をあげた。
「メナフ、貴方が止めた探求の成果よ。永く生きているうちに、目先の利益を追い求める様になった貴方と、地道に魔道の探求を止めなかった私。⋯⋯それに、切札は最後まで見せる場所ではなかったわよ。貴方の作った家庭では」
「クソがあっ!」
メナフが力を込めると、鎖が数本吹き飛んだ。
レベル99のリズの力では、レベル9999のメナフが身体にまとわりついた鎖を全て剥がすのに数秒もかからないだろう。
だが、それで良かった。
「ユズキ!!」
フーシェが叫ぶと、浮遊していた4つの『神喰らい』が、刀身の周りを浮遊した。
『マスター、一時的に全ての『譲渡』を強制回収します!』
脳内でセライが叫ぶと同時に、イスカ達の身体が光った。
光は僕の背中を後押しするように、僕の体内へと流入した。
力が戻ってくる。
『譲渡』していた力が戻ってきたことが実感された。
皆が作ってくれた隙、この瞬間を逃して他に好機はない。
「行って下さい、ユズキさん!」
「ん。やる」
「ユズキ、お願い!!」
イスカ、フーシェ、リズ。
皆の声が言霊となって僕の背中を押す。
刀身が夜の闇を吹き飛ばす程の白光に輝いた。
「セラフィラルブレード!!」
脳内にスキル名が響き渡るまま、僕は叫んだ。
純白の粒子をたなびかせ、全身全霊を込めた一撃がメナフの胸に到達しようとした瞬間、メナフから放たれた膨大な魔力が剣を受け止めた。
「クソッ!貴様──!」
──ブシッ!
残された力で、メナフは僕の肩を掴んだ。
爪が皮膚を破り、灼熱の痛みが襲ってくる。
だけど!
セラ様が感じた痛み、そしてイスカやリズ。フーシェがメナフから過去に受けてきた痛みに比べれば、肩が割けようともこの一撃を止めることはできない。
「ウオオオッ!!」
更に力を込める。
「ええいっ!ここまでやっても使えない魔族め!」
メナフの背後にアマラの気配を感じた。
だが遅い。
この一撃は絶対に振り切る!
『最適化!』
脳内のセライが、頭から爪先まで。全ての細胞をも剣を振るう一撃への力へと変えてくれる。
「これで──終わりだっ!!」
刃の切っ先がメナフに触れた瞬間、刀身の周囲を浮遊していた『神喰らい』と共に、僕の一撃はメナフの身体を両断していた。
セラ様を殺すため、これほどまでこの世界に介入をしておきながら、セラ様を殺したのはメナフに操られたメーシェであるから事故だと言い張っている。
『あれは幻影です』
脳内のセライが、視界に映るアマラの姿に実体はないことを教えてくれた。
本体は、俺達のいる世界とは違う神の次元に存在しているのだろう。
俺は、今にでもアマラに向かって行きたい気持ちはあったが、その反面状況を冷静に分析をしている自分がいることにも気付いた。
リズがドルトンに殺された時とは違い、怒りの中にも冷静さを保てているのは、脳内のセライが精神をコントロールしてくれているからなのかもしれない。
何故、アマラはメナフに力を与えたのか?
俺にはそこが引っかかっていた。
この世界、セラフィラルをも超えて他の世界を支配することを野望と明言しているメナフ。彼に力を与えて良いことなどないはずだ。
そうなると、アマラにとっては俺が生きていることに不都合な理由が確実に存在するはずだった。
だが、そればかりに考えを巡らす時間などはない。
俺は剣を構えると、メナフに対峙した。
「ふふ、今のメナフは貴方と同じ『レベル9999』にしておいたわよ。公平で良いと思わない?」
力を与えられたメナフは、その力の馴染み具合を確かめるように握りこぶしを作ると、少し苦々しげな表情を浮かべた。
「この我が与えられるという屈辱、今は口惜しいが耐えてやろう」
メナフが全身に力を込める。
俺が切ったはずの羽は一瞬のうちに再生する。
その一瞬の動作で桁違いの魔力の塊が、俺の身体に襲いかかった。
──!!
身体が吹き飛ばないように、剣を地面に突き立てながら意識を『劇場』に向ける。
一瞬の間に、僕は『略奪者』のセライと分離する。
「ハハハッ!確かにこの力があれば、凡夫の身でも勇者となれよう!だが、同じ土俵で貴様如きが我に勝てるなど、思い上がらぬことだ!」
更にメナフが身体に力を込める。
すると両腕の下から灰色の皮膚を突き破り、新たな腕が出現した。
「いくぞ!!」
メナフが四本となった腕に魔力を集中させた。
魔力が形を帯び、四本の光の剣が顕現した。
「まずは貴様からだ、欠陥品!」
メナフは進路をフーシェへと変える。
「『神喰らい』!」
メーシェの叫びに呼応して、4つの漆黒の球体が出現すると、メナフを捉えるべく宙を舞った。
「クハハハッ!羽虫が止まっているようだ!」
目にも止まらないうちに、メナフは球体の隙間を縫うように抜けるとフーシェに肉薄した。
「させない!」
僕は一気にメナフの進路に立ちふさがると、剣を振るった。
バヂッと爆ぜる様な音がして、メナフの剣を受け止める。
「さっきは、よくも我を地に落としてくれたな!」
残りの腕が頭上から振り下ろされる。
「ん!」
双剣『アースブレイカー』を閃かせ、フーシェがメナフの剣を受け止めた。
「軽いわ!」
レベルが増したメナフが、僕ごとフーシェを押しつぶそうと剣圧を強めた。
踏みしめる大地が、剣戟の重みに負けて足が地面へと沈み始める。
「ウィルブレード!!」
イスカが剣を振るい、メナフの後方から光輝く衝撃波を浴びせた。
「クッ、鬱陶しい!」
イスカの渾身の一撃は、軽くメナフの肌を割いたが切り裂くまでには至らなかった。
「!!」
その隙を逃さず、僕とフーシェはメナフの剣をはねのける。
そのまま、フーシェとクロスするようにメナフの腹を斬りつけた。
「ぐむっ!!」
傷は浅いが、僕とフーシェの一撃は確実にメナフの腹を割いた。
「ん。アースブレイカーに魔力を込めた」
魔力との親和性が高いアースブレイカーが、溶岩の如く深紅に輝いている。
視界の端に、メーシェを腕に抱くリズの姿が写った。
意識が混濁しているのか、メーシェは微かに身体を動かすばかりで、自力で起き上がろうとはしなかった。
「甘いわ!」
メナフが自身の体内に魔力を漲らせると、僕とフーシェが切り裂いた腹部の傷は一瞬で再生してしまった。
「人族と欠陥品!貴様らを殺せば我を阻む者は最早いない!」
メナフが執拗にフーシェを追い立てる。
メナフも、神殺しの力をもつフーシェの『神喰らい』を酷く警戒しているのだ。
『水光』、『ガイアスピアー』。
『最適化』により、擬似的に再現された最上級魔法を僕は連発する。
しかし、まるでそれらの攻撃を予知していたかの様に、メナフは僕の攻撃をことごとく避けると、フーシェに向かって剣を振るった。
「ん、戻って」
フーシェの言葉に呼応するように、一度メナフを捉えることができなかった『神喰らい』の球体がフーシェに向かって引き戻された。
「クソッ!」
背後から迫る漆黒の球体を避けようと、メナフが羽を大きく羽ばたかせたが、その行動は足元から伸びてきた強靭な根によって一瞬動きを封じられた。
「ユズキさん、フーシェ!今です!」
イスカが作った一瞬の隙。
時間にして僅かだが、メナフは動きを束縛されたお陰で上空に逃れるのが遅れた。しかしメナフは、身をよじらせると戻ってきた『神喰らい』を避けてしまった。
「チィッ!」
メナフは更に羽を羽ばたかせると、足にまとわりつく木の根を引きちぎった。
「『重力鎖』」
突如、メナフの動きが鈍くなったかと思うと、メナフの身体に幾本もの鎖がまとわりつき、鎖の先が地面へと打ち付けるように突き刺さった。
「リズぅ!何故貴様が重力魔法を使える!!」
メナフは激昂しながら、目線の先。
メーシェを抱き抱えるリズに怒りの声をあげた。
リズは、厳しい視線をメナフに返すと毅然と声をあげた。
「メナフ、貴方が止めた探求の成果よ。永く生きているうちに、目先の利益を追い求める様になった貴方と、地道に魔道の探求を止めなかった私。⋯⋯それに、切札は最後まで見せる場所ではなかったわよ。貴方の作った家庭では」
「クソがあっ!」
メナフが力を込めると、鎖が数本吹き飛んだ。
レベル99のリズの力では、レベル9999のメナフが身体にまとわりついた鎖を全て剥がすのに数秒もかからないだろう。
だが、それで良かった。
「ユズキ!!」
フーシェが叫ぶと、浮遊していた4つの『神喰らい』が、刀身の周りを浮遊した。
『マスター、一時的に全ての『譲渡』を強制回収します!』
脳内でセライが叫ぶと同時に、イスカ達の身体が光った。
光は僕の背中を後押しするように、僕の体内へと流入した。
力が戻ってくる。
『譲渡』していた力が戻ってきたことが実感された。
皆が作ってくれた隙、この瞬間を逃して他に好機はない。
「行って下さい、ユズキさん!」
「ん。やる」
「ユズキ、お願い!!」
イスカ、フーシェ、リズ。
皆の声が言霊となって僕の背中を押す。
刀身が夜の闇を吹き飛ばす程の白光に輝いた。
「セラフィラルブレード!!」
脳内にスキル名が響き渡るまま、僕は叫んだ。
純白の粒子をたなびかせ、全身全霊を込めた一撃がメナフの胸に到達しようとした瞬間、メナフから放たれた膨大な魔力が剣を受け止めた。
「クソッ!貴様──!」
──ブシッ!
残された力で、メナフは僕の肩を掴んだ。
爪が皮膚を破り、灼熱の痛みが襲ってくる。
だけど!
セラ様が感じた痛み、そしてイスカやリズ。フーシェがメナフから過去に受けてきた痛みに比べれば、肩が割けようともこの一撃を止めることはできない。
「ウオオオッ!!」
更に力を込める。
「ええいっ!ここまでやっても使えない魔族め!」
メナフの背後にアマラの気配を感じた。
だが遅い。
この一撃は絶対に振り切る!
『最適化!』
脳内のセライが、頭から爪先まで。全ての細胞をも剣を振るう一撃への力へと変えてくれる。
「これで──終わりだっ!!」
刃の切っ先がメナフに触れた瞬間、刀身の周囲を浮遊していた『神喰らい』と共に、僕の一撃はメナフの身体を両断していた。
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