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終わりの始まり

日常

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あの夜から夫婦喧嘩は無くなった。
とりあえず一ヶ月後に話し合う約束をしてそれまで普通に生活することにした……

俺たちには子供が二人いる。
二人とも小学生でとにかく可愛い!
離婚すると子供と一緒に暮らすことはできないだろう……

「離婚したくない!」
その想いは間違いなく俺にはある!
確かに菜美に対する不満等は数え出したらいくらでもあるが離婚したいとまで考えたことはない。

ネットで「離婚」について調べてみた。
ネットの情報が正しいかどうかわからないが今の俺にはこれくらいしかする気が起こらなかった。

夫婦どちらかが離婚を拒否するとそう簡単には離婚できないこと、養育費の相場等だいたいではあるが調べてわかった。

俺は離婚するつもりなんかない! この一ヶ月間菜美にとって居心地良くなるように接しよう……
既に遅いかもしれないが家族の為に…… 子供の為に俺は頑張る。

家事も進んで行った。 家では明るく家族に接し特に問題無く生活できた。

一ヶ月後に話し合う約束はしていたが正確に日にちまでは決めてない。 
菜美からは何もアクションがない。
もちろん俺から起こすつもりも無い。

そのまま二ヶ月経ったある日の夜、菜美から「今日の夜話良い?」と言われ俺は「良いよ」とだけ伝えた。

俺は話すことを決めている……
『家族を守ってみせる』

菜美が子供を寝かしている間、俺はリビングで菜美を待つ……
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