没落貴族と拾われ娘の成り上がり生活

アイアイ式パイルドライバー

文字の大きさ
53 / 111
5章・大鷲、白鳩、黒烏、それと二匹の子梟

再会

しおりを挟む
 カイエンが襲われたと誰もが思いもした。

 しかし、違った。

 ボロボロと涙を流す浅黒い肌の女の子は、カイエンの胸に顔をうずめて、会えて良かった。無事で良かったと泣いているのである。

 そして、カイエンも彼女の包帯を巻いている頭を優しく撫でて「大きくなったな」と嬉しそうに……それはもう本当に嬉しそうに言うのだ。

 八年ぶりの再会である。
 この瞬間をどちらも待ち続けた。
 ずっと……ずっとだ。

「私は大きくなったけど、お父様は老けてる」

 サニヤは目元の涙を指で拭いながらカイエンを見る。
 カイエン、三十七歳。
 もう充分過ぎるほどに大人たちである。
 顔の皺もだいぶ深くなって、髪の毛に白髪は混じるし、無精髭にも白い毛がポツポツと生えていた。

 八年経ったのだ。
 カイエンもサニヤも、止まっていたような時間が本当は進んでいたのだと、今始めて認識したかのように互いの変化を喜んで指摘しあうのである。

 実はこの時、サニヤと再会の喜びを分かち合いたかったのはもう一人居た。
 それはラキーニである。
 彼は何を隠そう、サニヤに会うため、今までずっと頑張ってきたのだ。
 サニヤがお姫様みたいな立場になると聞いたから一生懸命勉強した。
 サニヤの居る町へ行けるというから自警団で頑張った。

 サニヤに再会するため、必死になって生きてきたのだ。
 だけれど、父との再会に喜ぶサニヤの邪魔をするのはあまりにも不粋。
 しかし、しかし……ああ。ラキーニは若い男だ。
 なんでこの恋患いを制御することが出来ようか。

 彼は一歩、ずいっと前へ出ると「サニヤ。久しぶり」と言ったのである。

 サニヤは笑顔の顔でラキーニを見ると、とたんに眉をひそめ「え? だれ?」と言った。

 その時のラキーニの顔は……カイエンに言わせれば、絶望の顔であっただろう。
 いや、はたから見れば、まったくの無表情に見えた。

 カイエンは、そうかサニヤに会いに今まで頑張っていたのかと理解したのであるが、だからこそ、今のラキーニの感情は思い余るところもあろう。
 いや、ラキーニのその態度は事情の知らぬハリバーにも事態を察するに十分なものであり、話題を変えるためにも「カイエン様。私的事情よりまずはルーガに会うことが先でしょう」と言った。

 確かにその通りだ。
 再会を喜びたい所であるが、皆の時間を無駄にしないためにも、まずは面会を先にするべきだろう。

 サニヤを離させると、皆に軽く謝罪してルーガを招かせた。

 ルーガはガラナイを連れて幕舎へ入ってくると、サニヤが勝手に入ってしまった事を詫びる。
 それに関しては仕方ない所があったとカイエンは答えた。

 よそよそしい態度の二人にサニヤは眉をひそめる。
 なぜ二人は兄弟なのに再会を喜ばないのだろうかと思うのだ。
 もちろん、ルーガは反乱軍についた。それは事実であろうが、しかし、この最大の決戦においての立役者は何といってもルーガであろうからして、反乱軍に付いたことを許して貰えないだろうかとサニヤは思うのだ。

 だが、組織というものはそうそう上手く評価するものでない。
 状況に応じて二度も三度もころころ寝返られては信用出来ず。
 それが無能な小物ならばともかく、ルーガほどの猛将が簡単に裏切るとあれば、敵に再度寝返られる前に「処断」する他に道が無いのだ。

 それはルーガ自身分かっている事だ。
 処断において兄弟の情は邪魔でしかなく、だから互いに業務的なのである。

 この会合は当初、なぜ反乱軍に与したかという部分から始まった。
 当然ながら、ルーガが裏切ったのは兄サリオンへの義を立てたからである。

「王国から派遣されていた騎士達はどうした?」とカイエンが聞けば、「共に来てくれた者は寄子騎士として雇用しました」と言う。
 反乱に賛同しなかったものはどうしたのかと聞けば、斬りましたと答えた。

 騎士というものは、貴族領主が私的に雇う寄子騎士を除けば、本来は国王から派遣されて来る。
 つまりは部下と言う位置付けであるものの、どちらかと言えば同僚に近い立ち位置だ。
 ラムラッドの町を領として貰う前のルーガも男爵の位ながら、子爵や公爵などの位を持つ領主の元へ転々と赴任したものである。

 そして、領土を貰ったルーガも多分に漏れず、彼の元に居た騎士の殆どはマルダーク王国から派遣された騎士であった。
 ゆえに、当然ながら反乱を見逃せない人達も居たはずなのだ。
 ルーガはそんな彼らを斬ったのだと言うのである。

 これに一番衝撃を受けたのは、実はサニヤであった。
 サニヤはルーガの元に居たときでさえ、そのような話をまったく知らなかったのである。
 しかも、ルーガの騎士は、見習い騎士から出たばかりの、これから武功を上げようと言う若者が多かったはずだ。
 サニヤとそう歳の変わらぬ青年男女を殺害せしめたと言う事実に、サニヤは戦慄にも近い失望をルーガへ抱いた。

 そして、その事実はカイエン達王国軍にとっても、ルーガを処断するに十分な理由である。

 なので、ロイバックやキュレインは「処断すべきかと」とルカオットへ進言するのだ。

 もちろん、それを聞いてルーガとガラナイは何も言わない。
 最初っからこうなる事くらい分かっていたから、今さら喚く必要などないのだ。
 コウモリにはちょうど良い結末であろう。

 ルーガは軽く頭を下げ「こちらは私の息子なのですが、せめてこの子だけは助けて欲しい」とだけ言う。

 もちろん、親と子は一人一人違うのであるからして、ガラナイが降参するというならルーガの責務まで息子へ押しつけはしまい。

 しかし、それにサニヤはちょっと待ってよと言うのだ。

 サニヤは、さっきの戦いにおいてルーガ軍が活躍したおかげで勝てた事を述べたのである。

 しかし、カイエンが頭を左右に振り、その功があるからこそサニヤやガラナイが許されるのだと言った。

 ルーガ軍が居たからこその、この大勝であり、その功績によってルーガの首一つでルーガに従った将兵を許そうと言う事である。

 しかし、サニヤは、ルーガは本当は裏切るつもりなんてなかったと言う。
 ルーガはそんな簡単にコロコロと裏切ったのでは無く、自分が勝手にサリオン軍へ向かったから、仕方なく裏切らざる得なかったのだと弁護した。

 それにシュエンが、横からゴチャゴチャと抜かすなと言うので、サニヤはムッとして「何よ!」と怒鳴り返すのである。

 カイエンがそんなサニヤへ落ちつくようなだめた。

 ふと、ルカオットがそんなカイエンへ「防府太尉はどう思うのですか」と聞いた。

 カイエンは一瞬、何のことかと思ったが、すぐにルーガの処置の事かと気付く。

「ルーガの武功を讃え、ガラナイ殿以下の将兵は赦すとして、ルーガは全ての責務を背負うべきでしょう」と述べた。

 もし仮にルーガの裏切りを許しては、他の騎士や領主が安易な裏切りに走る可能性が出て来てしまうだろう。
 どうせ裏切りが失敗しても許して貰えるさと。
 だから、ルーガを許すべきでは無いのだ。 

 もちろん、裏切り方というものもある。
 もしもルーガが事前に寝返りを打診していたら話も違えようが、戦場でいきなりの寝返りはあまりにも打算的行動だ。
 
 しかし、ルカオットは「防府太尉……」と、言いづらそうに首を左右に振る。

「僕は、防府太尉の心を聞いているのです……。その、防府太尉の感情はどうなのでしょうか?」

 カイエンは拳を口に当て、考えるような仕草をした。
 自分の感情。
 いやはやしばらく忘れていたような部分だ。
 指揮官として、ずっと我を押し殺してきたのである。
 
 しかし、そうか、自分の気持であるか。
 カイエンは自分の感情を思い出すかのように静かに目を瞑り、しばしの沈黙の後、ゆっくりと瞼を開く。

「私の個人的な感情としては、ルーガには妻と娘を保護して貰いました。処断はしたくありません」

 そうだ。
 ルーガはカイエンの弟であるし、彼は誠実な男である。
 八年、リーリルとサニヤを守ってくれた。
 確かに、正直な話をすれば、不器用で愚鈍な所はありもしようが、なんでこの誠実な弟を処断しようなどと思おうか。

 その回答にルカオットは静かにかしずくと「ならば、処断はやめにしませんか」と提案するのである。

 それにロイバックやハリバーはいけませんと口を挟むものの、「ルーガが国の忠臣たる防府太尉の家族を守り続けたのなら、その功は報いるべきです」と毅然として言うのだ。
 ルカオットの普段の態度と違い、やはりマルダーク王の血を思わせる威風堂々たる態度である。

 ロイバックとキュレインは不服そうな態度であるが、しかし、確かに筋はあった。
 ハリバーはのほほんと笑って心根は分からないし、ラキーニもルカオットの決断に任せる態度だ。

「どうでしょう?」とルカオットがそんな皆に聞けば、シュエンは「ルカオットがハッキリとそう言うなら、俺達に出来る事なんてないだろ」と言うのである。
 シュエンはあまり物を考えぬ男であるが、本能の成すことか、こう言う所は正しくその通りな事を言うものだ。

「では。ルーガ。マルダーク王国はあなたの裏切りを許します」

 その上で「ただし」と続けた。
 
「マルダーク王国の騎士を傷つけた罪は赦しがたく、その罪に関しては追って処置する……形でよろしいでしょうか?」

 幕舎の人達皆が、静かに頷く。

 ルーガとガラナイは頭を深々と下げ「慎んで」と言うのだ。

 そんなルーガとガラナイへサニヤは駆け寄ると、二人の手を取って「やったぁ」と喜ぶのである。

 そんなサニヤを見ながらロイバックは、カイエンにそっと耳を寄せて「娘様は礼儀作法を習った方が良いですな」と言うので、カイエンは苦笑して「はい。これからは教えられそうです」と返すのであった。
しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

ひめさまはおうちにかえりたい

あかね
ファンタジー
政略結婚と言えど、これはない。帰ろう。とヴァージニアは決めた。故郷の兄に気に入らなかったら潰して帰ってこいと言われ嫁いだお姫様が、王冠を手にするまでのお話。(おうちにかえりたい編) 王冠を手に入れたあとは、魔王退治!? 因縁の女神を殴るための策とは。(聖女と魔王と魔女編) 平和な女王様生活にやってきた手紙。いまさら、迎えに来たといわれても……。お帰りはあちらです、では済まないので撃退します(幼馴染襲来編)

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる

三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。 こんなはずじゃなかった! 異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。 珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に! やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活! 右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり! アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

拾われ子のスイ

蒼居 夜燈
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞】 記憶にあるのは、自分を見下ろす紅い眼の男と、母親の「出ていきなさい」という怒声。 幼いスイは故郷から遠く離れた西大陸の果てに、ドラゴンと共に墜落した。 老夫婦に拾われたスイは墜落から七年後、二人の逝去をきっかけに養祖父と同じハンターとして生きていく為に旅に出る。 ――紅い眼の男は誰なのか、母は自分を本当に捨てたのか。 スイは、故郷を探す事を決める。真実を知る為に。 出会いと別れを繰り返し、生命を懸けて鬩ぎ合い、幾度も涙を流す旅路の中で自分の在り方を探す。 清濁が混在する世界に、スイは何を見て何を思い、何を選ぶのか。 これは、ひとりの少女が世界と己を知りながら成長していく物語。 ※基本週2回(木・日)更新。 ※誤字脱字報告に関しては感想とは異なる為、修正が済み次第削除致します。ご容赦ください。 ※カクヨム様にて先行公開中(登場人物紹介はアルファポリス様でのみ掲載) ※表紙画像、その他キャラクターのイメージ画像はAIイラストアプリで作成したものです。再現不足で色彩の一部が作中描写とは異なります。 ※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます

綾月百花   
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。

【完結】追放された生活錬金術師は好きなようにブランド運営します!

加藤伊織
ファンタジー
(全151話予定)世界からは魔法が消えていっており、錬金術師も賢者の石や金を作ることは不可能になっている。そんな中で、生活に必要な細々とした物を作る生活錬金術は「小さな錬金術」と呼ばれていた。 カモミールは師であるロクサーヌから勧められて「小さな錬金術」の道を歩み、ロクサーヌと共に化粧品のブランドを立ち上げて成功していた。しかし、ロクサーヌの突然の死により、その息子で兄弟子であるガストンから住み込んで働いていた家を追い出される。 落ち込みはしたが幼馴染みのヴァージルや友人のタマラに励まされ、独立して工房を持つことにしたカモミールだったが、師と共に運営してきたブランドは名義がガストンに引き継がれており、全て一から出直しという状況に。 そんな中、格安で見つけた恐ろしく古い工房を買い取ることができ、カモミールはその工房で新たなスタートを切ることにした。 器具付き・格安・ただし狭くてボロい……そんな訳あり物件だったが、更におまけが付いていた。据えられた錬金釜が1000年の時を経て精霊となり、人の姿を取ってカモミールの前に現れたのだ。 失われた栄光の過去を懐かしみ、賢者の石やホムンクルスの作成に挑ませようとする錬金釜の精霊・テオ。それに対して全く興味が無い日常指向のカモミール。 過保護な幼馴染みも隣に引っ越してきて、予想外に騒がしい日常が彼女を待っていた。 これは、ポーションも作れないし冒険もしない、ささやかな錬金術師の物語である。 彼女は化粧品や石けんを作り、「ささやかな小市民」でいたつもりなのだが、品質の良い化粧品を作る彼女を周囲が放っておく訳はなく――。 毎日15:10に1話ずつ更新です。 この作品は小説家になろう様・カクヨム様・ノベルアッププラス様にも掲載しています。

オネエ伯爵、幼女を拾う。~実はこの子、逃げてきた聖女らしい~

雪丸
ファンタジー
アタシ、アドルディ・レッドフォード伯爵。 突然だけど今の状況を説明するわ。幼女を拾ったの。 多分年齢は6~8歳くらいの子。屋敷の前にボロ雑巾が落ちてると思ったらびっくり!人だったの。 死んでる?と思ってその辺りに落ちている木で突いたら、息をしていたから屋敷に運んで手当てをしたのよ。 「道端で倒れていた私を助け、手当を施したその所業。賞賛に値します。(盛大なキャラ作り中)」 んま~~~尊大だし図々しいし可愛くないわ~~~!! でも聖女様だから変な扱いもできないわ~~~!! これからアタシ、どうなっちゃうのかしら…。 な、ラブコメ&ファンタジーです。恋の進展はスローペースです。 小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。(敬称略)

【完結】海外在住だったので、異世界転移なんてなんともありません

ソニエッタ
ファンタジー
言葉が通じない? それ、日常でした。 文化が違う? 慣れてます。 命の危機? まあ、それはちょっと驚きましたけど。 NGO調整員として、砂漠の難民キャンプから、宗教対立がくすぶる交渉の現場まで――。 いろんな修羅場をくぐってきた私が、今度は魔族の村に“神託の者”として召喚されました。 スーツケース一つで、どこにでも行ける体質なんです。 今回の目的地が、たまたま魔王のいる世界だっただけ。 「聖剣? 魔法? それよりまず、水と食糧と、宗教的禁忌の確認ですね」 ちょっとズレてて、でもやたらと現場慣れしてる。 そんな“救世主”、エミリの異世界ロジカル生活、はじまります。

巻き込まれて異世界召喚? よくわからないけど頑張ります。  〜JKヒロインにおばさん呼ばわりされたけど、28才はお姉さんです〜

トイダノリコ
ファンタジー
会社帰りにJKと一緒に異世界へ――!? 婚活のために「料理の基本」本を買った帰り道、28歳の篠原亜子は、通りすがりの女子高生・星野美咲とともに突然まぶしい光に包まれる。 気がつけばそこは、海と神殿の国〈アズーリア王国〉。 美咲は「聖乙女」として大歓迎される一方、亜子は「予定外に混ざった人」として放置されてしまう。 けれど世界意識(※神?)からのお詫びとして特殊能力を授かった。 食材や魔物の食用可否、毒の有無、調理法までわかるスキル――〈料理眼〉! 「よし、こうなったら食堂でも開いて生きていくしかない!」 港町の小さな店〈潮風亭〉を拠点に、亜子は料理修行と新生活をスタート。 気のいい夫婦、誠実な騎士、皮肉屋の魔法使い、王子様や留学生、眼帯の怪しい男……そして、彼女を慕う男爵令嬢など個性豊かな仲間たちに囲まれて、"聖乙女イベントの裏側”で、静かに、そしてたくましく人生を切り拓く異世界スローライフ開幕。 ――はい。静かに、ひっそり生きていこうと思っていたんです。私も.....(アコ談) *AIと一緒に書いています*

処理中です...