黄金のクラン ―ドイツ統一の物語―

ネモ・イドラデウス

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2009年、平和な東西ドイツ

フランツィスカ・アイヒホルンの日記1

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……そして1945年、第二次世界大戦によって、ドイツは連合国によって半分に分割された。アメリカを中心とする西側、ソビエト連邦を中心する東側の各陣営によって、彼らはドイツを東西に切り分けたのだ。
  
  以降、東西陣営は対立し、代理戦争を繰り返し互いに疲弊していく中、東西ドイツもそれに揺れ動く様に対立と融和を繰り返した。同族でありながら互いに武器を向けあったり、手を取り合ったりしたのである。私は、幼少の頃から東ベルリンで「それ」を傍観者として見届けた。

[追記、2014年10月]
(しかし、世界はそれを許さなかった。
2010年――私は傍観者では居られなくなった。)

  東ドイツこと、ドイツ民主共和国はソ連譲りの共産主義国家であり、ソ連の衛星たる東側の主要国である。七〇年代以降、東ドイツはソ連の支援の下、工学や電算技術を飛躍的に発展させた東側一の技術大国となった。

  特にコンピューター技術は、西側を遥か遠方に見せる程の発展ぶりである。
  九〇年代には各家庭に通信機能付きコンピューターが普及、そして携帯電話、今じゃ液晶接触型携帯電算機――通称TCF(Tragbarer Computer mit Flussigkristallkontakt)が老若男女問わず普及した。西側諸国はTCFを皮肉を込めて「スマートフォン」と呼称しているらしいが、個人的にはナンセンスに聞こえた。

  …東ドイツは隆盛を極めていると言えるだろうが、資源は未だソ連に依存している。これを決して忘れてはならない。

追記[2014年、10月]
(本当にそうだった…。我々は知らぬ内に失態を犯していたのだった。あんな事が起こるとあの時までに知っていたらば私は…。)



―――2009年  東ドイツ  ベルリン  
著者:フランツィスカ・アイヒホルン

発見:2020年 ドイツ某所
  (損壊が激しく、他ページ解読に時間を要す)
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