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82 感謝と興味と、横暴なまでの態度へのレジェンド達の怒りと。
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今日から二週間は休日とし、鉱石の国ノシュマン王国の人たちも宝石の国ダイヤ王国の王都、ダリルシェイドにて宿を借りたりして過ごしているのだとか。
「真冬の国の人に夏の国は暑いのでは?」
「城から依頼が来そうじゃのう」
「気持ち良く過ごして貰えればいいんだがな」
そう会話しつつ馬車は王城へと到着した。
直ぐにノロンさんがやってきて案内してくれたけれど、謁見の間に到着し、ドアが開くと右に宝石の国ダイヤ王国の魔物討伐隊が。左側には鉱石の国ノシュマン王国の魔物討伐隊と思われる人たちが剣を掲げた。
思わずビクリとする私だったけど「最大の敬意の表しなんだ」とエンジュさんに言われ道を歩く。
「良くぞ参った、ユリ殿にエンジュよ」
「お呼びとの事でしたので」
「うむ、ユリの従魔であるホムラ様とタキ様のお陰でダイヤ王国の魔物討伐隊及びノシュマン王国の魔物討伐隊に甚大な被害は全くなくなり、士気もとても上がったという。ホムラ様やタキ様から何か聞いていないだろうか」
「彼らは自分の栄光を語るような子ではないので」
「何と謙虚な……お二人のお力のお陰で、小規模のダンジョンは全て制圧。中規模を2つあらかた魔物を処分し、存在はするが沈静化させ、大規模ダンジョンも無数に沸いたモノを半数も撃破された。後半数を屠る為にも、一旦戻らせ各自疲れを癒して貰っている所だ。ずっと士気が高いのも悪くないが、ここで一つ休憩時間を設けても良いだろうとホムラ様とタキ様が仰ってな」
「そうだったのですね」
「本当ならばノシュマン王国の魔物討伐隊も国に戻ってと思ったが、道中に大型ダンジョンがあって無理だと判断し、こちらにて気を休めて貰おうと言う事になっている。皆の者、このユリ様こそがホムラ様とタキ様の主である! そして隣にいるエンジュは元魔物討伐隊の一員。二人は夫婦だが、王家御用達店、そして魔物討伐隊御用達店として店を構えているのだ」
そう陛下が口にするとノシュマン王国の魔物討伐隊の人たちはザワリと騒めいた。
実際商売はしているし、医療用の眼鏡やサングラスも作っているのだから間違ってもないし、今後も何かしら作って行く予定ではあるけれど。
「時に二人の店である【ガーネット】では日差しを避けるサングラスを売っているのだ。目が悪くなれば目の視力をある一定まで戻してくれる眼鏡も売っている。ワシも手放せないくらいだ」
「夏の日差しですら目は辛いですが、雪国では雪からの反射する光で日焼けしたり、目に刺激が来るのでサングラスと言う物には興味があります」
「近々眼鏡店を開きますので、そちらでお買い求めするのもありかと」
「「「「おおおおおお」」」」
「万年筆も素晴らしいです。インクを入れるのが大変ですが」
「そちらはインク会社と提携して、近々万年筆用のインクの販売が始まります」
「おお、インク会社とか!!」
「それは有難い!」
そうエンジュさんが口にするとダイヤ王国の魔物討伐隊の人たちは嬉しそうだったが、ノシュマン王国の魔物討伐隊の方々は「万年筆?」と頭を捻っている。
「近々文房具店でも万年筆とインクのセットが販売されるそうです」
「インクだけが欲しい場合は、ホスティー様のインク会社に連絡すればいいかと」
「おお、ホスティー殿の所か。ワシも是非連絡を入れよう」
こうしてホスティーさんの所の宣伝と、箱の宣伝もしておくと、取り敢えずもう言う事はないかなと思っていたのだが――ノシュマン王国の魔物討伐隊隊長であるジャスパー様が私に声を掛けて来た。
「ユリ殿」
「はい?」
「レジェンドモンスターとの契約とは、如何にしてなされるのでしょう? そして、どうやって出会う事が出来るのでしょう?」
「アホウ。そんなものは運次第じゃ。何より必ず手に入れてやろうなんぞ思っておるような奴と契約なんぞするか」
「では、どのようにすれば選ばれるのです?」
「ユリはな、とても清らかな心をしておったんじゃ。元シャース王国で女一人放り出されても、意地でも生きて行ってやろうと言う気概もありつつ、そんな中でも心に余裕をもって、ワシのような老い耄れを守る為に持っている僅かな額の金貨で自由にした。衰弱しておったワシを抱きかかえ、そしてタキもそんなワシ等を見て契約を求めた。ただ、それだけじゃ」
「ホムラ様は衰弱していた所を助けられたのですか!?」
「そうじゃと言って居ろう?」
その言葉に騒めく皆さん、陛下すら驚いているけれど、実際衰弱していたのは事実。
詳しくは語れませんが――と前置きし、「実際にお爺ちゃんは酷く衰弱していたので、助けたんです」と言うと驚かれた。
「レジェンドと知って尚、助ける道を選んだのですか?」
「助けられる命が目の前にあり、その為のあらゆるものが揃っていたら助けるでしょう?」
「「「おお……」」」
「ユリの心はとても清らかで美しい。ワシ等二匹はそのユリと契約して何より幸せじゃ。ユリを害する物は屠ってやろう」
「ホフルゾー」
「はいはい、お城で流血沙汰は駄目よ」
「むう」
「シカタナイナー」
そう言うと私の頭に居たタキちゃんはエンジュさんの頭に乗って「ヒドイヨネー」と言っており、頭の上のタキちゃんを慣れた手つきで撫でつつ「お城ではジッとしてような?」と言うエンジュさんもある意味この空間に慣れているのだろうか。
ちょっと天然なところあるものね。
「褒美を取らせたいとホムラ様とタキ様に言っても、それはユリやガーネットの皆のものだと言って中々難しくてな」
「特に欲しいものは無いです」
「俺も今のままで結構です。困った時に相談します」
「むう。これが世に言うツケ払いと言う奴か」
「そうなりますね? 気を付けた方が良いですよ? 女性の言うツケ払いとは案外相当な物を要求されますからね?」
「ははははは! 心得て置こう!」
こうして挨拶も終わったのでそろそろお暇しようかと言う時、私の方から気になっていることを聞いた。
「所で、敗戦した鉄の国サカマル帝国の魔物討伐隊は殆どが亡くなったそうですが」
「うむ、金鉱山にいる敵を倒すと言ってホムラ様の言葉を『魔物の言う事など聞くことはない!』と言って向かい返り討ちにあってな……」
「自業自得ね」
「金に目がくらんだんだろう」
「あの国は良い噂を聞かないし、この前商業ギルドに金が払えないからと『女払い』と言って女性をよこしてきましたよ。陛下は聞いておられますか?」
「うむ、聞いておる……あの国は男尊女卑がとても凄まじいのだ」
「女帝を殺してからですよね」
その言葉にザワリとしたのは魔物討伐隊の皆さん。
無論エンジュさんも初めて聞く言葉だったようで、「女帝がいたのか」と驚いていた。
「ワシの知識で400年前の帝王は女帝だった。最後の女帝じゃったがな。その女帝を殺して今の男尊女卑が激しい鉄の国サカマル帝国となった。とても出来た女帝だったのにのう」
「男の嫉妬って厄介ね。滅べばいいのに」
「ユリ殿」
「女払いをするような国、私は反吐が出る程嫌いだわ」
ハッキリと口にした私の言葉に、ダイヤの魔物討伐隊もノシュマンの魔物討伐隊も一瞬言葉を無くしたが、次第に拍手が起きた。
そして、皆口々に「あの者達は助けていても命令ばかりで」や「もっと帝国を敬えなど良く言えたものだ」と口にしていて、かなりご立腹の様子。
これには陛下も溜息を吐き、手を上げると皆静かになった。
「実は、その責任こそが、レジェンドモンスターにある。と……実は罪を此方に向けてきたのだ」
「何ですって!?」
「それはどう言う事です!!」
これには魔物討伐隊も怒りを露わにしており、陛下はとある紙を持ってこさせると鉄の国サカマル帝国の言い分を伝えた。
その内容はとても真実ではなく、余りの内容に言葉を失っていると――。
「ふむ、余程滅亡したいと見える」
と、お爺ちゃんですら苛立っていた。
「全てのダンジョンを制覇し、金鉱山の魔物を倒した暁には、その金鉱山を我が国の物にする……と言う事らしい。無論、この事は我が国とノシュマン王国の王ですら反対を伝えているし、シャース王国の王子が生き残っている事も考え、国を再建する事が使命であると伝えているのだが」
「ウッカリやるか?」
「ポックリ イカセルカ?」
「それは最終手段よ」
「さらに、レジェンドモンスターを使役している娘を寄こせとの事だ。横暴にも程がある」
「よし、戦闘が終わったら城でも崩壊させてくるか」
「タキモー」
「そうね、場合によってはありかもね」
「ダイア王国の王よ、返事にこう書いておけ。その言葉、レジェンドモンスター二匹が怒り狂い、何時かお前の国を亡ぼすといっておるとな。必ず付け加えよ!」
「はっ!!」
咆哮をして怒るお爺ちゃんに魔物討伐隊もザッと頭を下げて敬意を表したけれど、これはまた面倒になったわね。
いざと言う時はお爺ちゃん達に暴れて来て貰おう。
あの国は一度滅ぶべきなのよ。
上が無能だと国民も大変ね。
呆れてモノも言えないわ。
こうして私たちは城から戻り二号店に向かいこの事を話す事になったのだけれど――。
「真冬の国の人に夏の国は暑いのでは?」
「城から依頼が来そうじゃのう」
「気持ち良く過ごして貰えればいいんだがな」
そう会話しつつ馬車は王城へと到着した。
直ぐにノロンさんがやってきて案内してくれたけれど、謁見の間に到着し、ドアが開くと右に宝石の国ダイヤ王国の魔物討伐隊が。左側には鉱石の国ノシュマン王国の魔物討伐隊と思われる人たちが剣を掲げた。
思わずビクリとする私だったけど「最大の敬意の表しなんだ」とエンジュさんに言われ道を歩く。
「良くぞ参った、ユリ殿にエンジュよ」
「お呼びとの事でしたので」
「うむ、ユリの従魔であるホムラ様とタキ様のお陰でダイヤ王国の魔物討伐隊及びノシュマン王国の魔物討伐隊に甚大な被害は全くなくなり、士気もとても上がったという。ホムラ様やタキ様から何か聞いていないだろうか」
「彼らは自分の栄光を語るような子ではないので」
「何と謙虚な……お二人のお力のお陰で、小規模のダンジョンは全て制圧。中規模を2つあらかた魔物を処分し、存在はするが沈静化させ、大規模ダンジョンも無数に沸いたモノを半数も撃破された。後半数を屠る為にも、一旦戻らせ各自疲れを癒して貰っている所だ。ずっと士気が高いのも悪くないが、ここで一つ休憩時間を設けても良いだろうとホムラ様とタキ様が仰ってな」
「そうだったのですね」
「本当ならばノシュマン王国の魔物討伐隊も国に戻ってと思ったが、道中に大型ダンジョンがあって無理だと判断し、こちらにて気を休めて貰おうと言う事になっている。皆の者、このユリ様こそがホムラ様とタキ様の主である! そして隣にいるエンジュは元魔物討伐隊の一員。二人は夫婦だが、王家御用達店、そして魔物討伐隊御用達店として店を構えているのだ」
そう陛下が口にするとノシュマン王国の魔物討伐隊の人たちはザワリと騒めいた。
実際商売はしているし、医療用の眼鏡やサングラスも作っているのだから間違ってもないし、今後も何かしら作って行く予定ではあるけれど。
「時に二人の店である【ガーネット】では日差しを避けるサングラスを売っているのだ。目が悪くなれば目の視力をある一定まで戻してくれる眼鏡も売っている。ワシも手放せないくらいだ」
「夏の日差しですら目は辛いですが、雪国では雪からの反射する光で日焼けしたり、目に刺激が来るのでサングラスと言う物には興味があります」
「近々眼鏡店を開きますので、そちらでお買い求めするのもありかと」
「「「「おおおおおお」」」」
「万年筆も素晴らしいです。インクを入れるのが大変ですが」
「そちらはインク会社と提携して、近々万年筆用のインクの販売が始まります」
「おお、インク会社とか!!」
「それは有難い!」
そうエンジュさんが口にするとダイヤ王国の魔物討伐隊の人たちは嬉しそうだったが、ノシュマン王国の魔物討伐隊の方々は「万年筆?」と頭を捻っている。
「近々文房具店でも万年筆とインクのセットが販売されるそうです」
「インクだけが欲しい場合は、ホスティー様のインク会社に連絡すればいいかと」
「おお、ホスティー殿の所か。ワシも是非連絡を入れよう」
こうしてホスティーさんの所の宣伝と、箱の宣伝もしておくと、取り敢えずもう言う事はないかなと思っていたのだが――ノシュマン王国の魔物討伐隊隊長であるジャスパー様が私に声を掛けて来た。
「ユリ殿」
「はい?」
「レジェンドモンスターとの契約とは、如何にしてなされるのでしょう? そして、どうやって出会う事が出来るのでしょう?」
「アホウ。そんなものは運次第じゃ。何より必ず手に入れてやろうなんぞ思っておるような奴と契約なんぞするか」
「では、どのようにすれば選ばれるのです?」
「ユリはな、とても清らかな心をしておったんじゃ。元シャース王国で女一人放り出されても、意地でも生きて行ってやろうと言う気概もありつつ、そんな中でも心に余裕をもって、ワシのような老い耄れを守る為に持っている僅かな額の金貨で自由にした。衰弱しておったワシを抱きかかえ、そしてタキもそんなワシ等を見て契約を求めた。ただ、それだけじゃ」
「ホムラ様は衰弱していた所を助けられたのですか!?」
「そうじゃと言って居ろう?」
その言葉に騒めく皆さん、陛下すら驚いているけれど、実際衰弱していたのは事実。
詳しくは語れませんが――と前置きし、「実際にお爺ちゃんは酷く衰弱していたので、助けたんです」と言うと驚かれた。
「レジェンドと知って尚、助ける道を選んだのですか?」
「助けられる命が目の前にあり、その為のあらゆるものが揃っていたら助けるでしょう?」
「「「おお……」」」
「ユリの心はとても清らかで美しい。ワシ等二匹はそのユリと契約して何より幸せじゃ。ユリを害する物は屠ってやろう」
「ホフルゾー」
「はいはい、お城で流血沙汰は駄目よ」
「むう」
「シカタナイナー」
そう言うと私の頭に居たタキちゃんはエンジュさんの頭に乗って「ヒドイヨネー」と言っており、頭の上のタキちゃんを慣れた手つきで撫でつつ「お城ではジッとしてような?」と言うエンジュさんもある意味この空間に慣れているのだろうか。
ちょっと天然なところあるものね。
「褒美を取らせたいとホムラ様とタキ様に言っても、それはユリやガーネットの皆のものだと言って中々難しくてな」
「特に欲しいものは無いです」
「俺も今のままで結構です。困った時に相談します」
「むう。これが世に言うツケ払いと言う奴か」
「そうなりますね? 気を付けた方が良いですよ? 女性の言うツケ払いとは案外相当な物を要求されますからね?」
「ははははは! 心得て置こう!」
こうして挨拶も終わったのでそろそろお暇しようかと言う時、私の方から気になっていることを聞いた。
「所で、敗戦した鉄の国サカマル帝国の魔物討伐隊は殆どが亡くなったそうですが」
「うむ、金鉱山にいる敵を倒すと言ってホムラ様の言葉を『魔物の言う事など聞くことはない!』と言って向かい返り討ちにあってな……」
「自業自得ね」
「金に目がくらんだんだろう」
「あの国は良い噂を聞かないし、この前商業ギルドに金が払えないからと『女払い』と言って女性をよこしてきましたよ。陛下は聞いておられますか?」
「うむ、聞いておる……あの国は男尊女卑がとても凄まじいのだ」
「女帝を殺してからですよね」
その言葉にザワリとしたのは魔物討伐隊の皆さん。
無論エンジュさんも初めて聞く言葉だったようで、「女帝がいたのか」と驚いていた。
「ワシの知識で400年前の帝王は女帝だった。最後の女帝じゃったがな。その女帝を殺して今の男尊女卑が激しい鉄の国サカマル帝国となった。とても出来た女帝だったのにのう」
「男の嫉妬って厄介ね。滅べばいいのに」
「ユリ殿」
「女払いをするような国、私は反吐が出る程嫌いだわ」
ハッキリと口にした私の言葉に、ダイヤの魔物討伐隊もノシュマンの魔物討伐隊も一瞬言葉を無くしたが、次第に拍手が起きた。
そして、皆口々に「あの者達は助けていても命令ばかりで」や「もっと帝国を敬えなど良く言えたものだ」と口にしていて、かなりご立腹の様子。
これには陛下も溜息を吐き、手を上げると皆静かになった。
「実は、その責任こそが、レジェンドモンスターにある。と……実は罪を此方に向けてきたのだ」
「何ですって!?」
「それはどう言う事です!!」
これには魔物討伐隊も怒りを露わにしており、陛下はとある紙を持ってこさせると鉄の国サカマル帝国の言い分を伝えた。
その内容はとても真実ではなく、余りの内容に言葉を失っていると――。
「ふむ、余程滅亡したいと見える」
と、お爺ちゃんですら苛立っていた。
「全てのダンジョンを制覇し、金鉱山の魔物を倒した暁には、その金鉱山を我が国の物にする……と言う事らしい。無論、この事は我が国とノシュマン王国の王ですら反対を伝えているし、シャース王国の王子が生き残っている事も考え、国を再建する事が使命であると伝えているのだが」
「ウッカリやるか?」
「ポックリ イカセルカ?」
「それは最終手段よ」
「さらに、レジェンドモンスターを使役している娘を寄こせとの事だ。横暴にも程がある」
「よし、戦闘が終わったら城でも崩壊させてくるか」
「タキモー」
「そうね、場合によってはありかもね」
「ダイア王国の王よ、返事にこう書いておけ。その言葉、レジェンドモンスター二匹が怒り狂い、何時かお前の国を亡ぼすといっておるとな。必ず付け加えよ!」
「はっ!!」
咆哮をして怒るお爺ちゃんに魔物討伐隊もザッと頭を下げて敬意を表したけれど、これはまた面倒になったわね。
いざと言う時はお爺ちゃん達に暴れて来て貰おう。
あの国は一度滅ぶべきなのよ。
上が無能だと国民も大変ね。
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こうして私たちは城から戻り二号店に向かいこの事を話す事になったのだけれど――。
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