83 / 106
83 ついに鉄の国サカマル王国から狙われるようになるけど――。
しおりを挟む
咆哮をして怒るお爺ちゃんに魔物討伐隊もザッと頭を下げて敬意を表したけれど、これはまた面倒になったわね。
いざと言う時はお爺ちゃん達に暴れて来て貰おう。
あの国は一度滅ぶべきなのよ。
上が無能だと国民も大変ね。
呆れてモノも言えないわ。
こうして私たちは城から戻り二号店に向かいこの事を話す事になったのだけれど――。
「信じられない……は――。一度滅んだ方が良くないかい?」
「私でもそう思います……無いです。あんまりです。お爺ちゃんとタキちゃんにちょっと滅ぼしに行って欲しい」
「うむ、喜んでいくぞい?」
「ベチーンベチーン シテクルネ!!」
その言葉に巨大化したタキちゃんが城をバチーンと潰している姿が想像できた。
弓も剣も魔法も通用しない巨大スライム……きっと恐怖だろう。
あれ? でも案外良いかも知れない。
きっと伝説に残るわ。
「しかしユリを寄こせと言うのもまた……」
「自分たちのモノにして他の国に言う事を聞かせようって魂胆が見え見えだよ。あーヤダヤダ」
そう言ってミモザさんも呆れた様子で手を振るし、センジュ君は心配そうだ。
とはいえ、こちらはレジェンドモンスター二匹がいる主である。
私が嫌だと言えば嫌なのだ。
「お爺ちゃん、タキちゃん、もしもの時はお城壊してきちゃって。巨大化してバチーンってね?」
「シテクルー」
「うむ、そうしようかのう。ワシは怯える人間どもに咆哮しつつ殺気飛ばしつつ、廃人にしてやろう。ふぁっふぁっふぁ!」
「記録する人は欲しいから生き残りくらいは残してあげてね」
「優しいのうユリは」
「ダレヒトリ ノガサナイ ジャ ナインダ」
そう口にするお爺ちゃんとタキちゃんの言葉に頷きつつお茶を飲むと、お父様も心配していたが暫くは貴族だけではなく鉄の国サカマル帝国にも警戒しなくてはならない。
うーん、厄介!
とはいえ、流石にこの国で問題は起こさないと祈りたいけれど、何が起きるか分からないのがこの世界。警戒だけはして行こう。
「さて、午後は眼鏡屋の店舗を借りてきます。工事もして貰わないと」
「それもそうだが、ユリとドマだけで大丈夫か?」
「今回はお爺ちゃんとタキがいるので、俺の出番の方が無いかも知れませんが頑張ります」
「四時前には帰ってくるわ」
「では頼んだぞ」
こうして馬車に乗り込みいざ商業ギルドへ……となったのだけど、ドマは溜息を吐いて「本当にあの国は……」と眉を寄せている。
我が故郷ながら……と思っているのだろうと予想していると――。
「姉様が行く事など、決してあってはならないですからね!」
「行きませんよ、あんな国」
「良かったです」
「取り敢えず眼鏡店です。急ぎましょう」
「そうですね!」
こうして商業ギルドに到着し、眼鏡店を購入したい旨を伝えるとギルマスのレイルさんがやってきて応接室へと案内された。
眼鏡は沢山売って欲しいと言う要望がある為、大きな店を借りたかったのだ。
「そうなると商業エリアに大きいのが欲しいね。一応空いている店があるね。元鉄の国サカマル帝国のお店があったんだけど売れ行きが悪くて撤退したんだ。店内改装を含めて5日間もあれば出来上がるよ」
「ではそこをお借りしたいです。目印にガーネットの看板をお願いしますね」
「いいとも! 『ガーネット眼鏡店』にして分かりやすくしよう。補聴器も売りに出して置けばお年寄りが買うだろうし、店員は商業ギルドから数名出すよ。店の図案はあるかい?」
「お願いします。一応書いてきましたけどこんな感じでお願いしたいです」
そう言うと簡単な図案だけど前の世界ではお馴染みの眼鏡屋さんに似せた作りを見せると、「これなら4日で出きるよ」と笑顔で言ってくれてホッとした。
「貴族様相手なんてユリちゃんだってしたくないだろうからね。慣れている店員を出すから安心して欲しい」
「そこは是非に、お願いします」
こうして『ガーネット』で店舗を借りることになり、店の売り上げもかなり上がっているので難なく借りることが出来た。
そう言えば――。
「雀はどれ位囀らせています?」
「かなり人数は多いね。貴族用の雀も使っているし、貴族は特に男の矜持とかなんだとかで人には言えないけど欲しがる人は多い。女性ならば生理痛改善や避妊は欲しい人もいるだろうからね」
「女性は生理痛改善は欲しいでしょね。値段は庶民にも買えるように抑えてますが」
「それでいいんだよ。貴族も庶民も同じもの。それが医療用なんだから」
「そうですね。それから、今回討伐あったじゃないですか」
「あったね、今は皆さん休暇タイムみたいだけど」
「で、お爺ちゃん達の言う事を聞かず、鉄の国サカマル帝国が暴走したじゃないですか」
「したね」
「その責任はお爺ちゃん達と私にあると文句付けて来て、私とお爺ちゃん達を鉄の国サカマル帝国に寄こせって連絡があったみたいで」
「ほう………」
「すっごく頭に来ちゃって。はぁ……あの国死ねばいいのに」
「いい話を聞いたよ。こっちも情報収集していたんだ。イライラする事はない。ギルドも動こう」
「へ? ギルドがですか?」
「ふふふ、どう動くかは……もう暫く掛かるけどね?」
そう言ってチャーミングに笑ったレイルさんに私達もやっと笑えて、心なしかスッキリして帰る事が出来た。
ギルマスが動くってどうなるのかは知らないけど、どうなるんだろう……。
「どう思うお爺ちゃん?」
「二国のギルドマスターたちが鉄の国サカマル帝国と商売を一切しない。アイテムを送る事はないってなると、まぁ、慌てるじゃろうな。ふぇっふぇ! 見ものじゃわい!」
そう言って私の膝に座ってご機嫌のお爺ちゃん。
お爺ちゃんがご機嫌って事は良い事が起こるのかな?
それならいいけれども――。
そのまま眼鏡店予定地まで見に行き、道を覚えたドマに御礼を言いつつ二号店へと戻り、その後は女性客の相手をしながら【避妊付与】に【生理痛改善付与】のアクセサリーを説明して売ったりと忙しい時間を過ごした。
女性客の多くは、錬金術師の作る苦い避妊薬を飲んだり生理痛改善薬を飲んでいたらしく、それが毎回苦痛だったとの事。
これが普及したら錬金術師の仕事が減るかな? と思ったが、その時は錬金術師がどんなアイテムを作れるのか聞きつつ今後に生かそう。
少なくとも今すぐ困る事はないだろうからアイテムは売って行くけれど。
こうして午後4時から二組の女性を相手にし、仕事が終わる時間帯に女性たちは帰って行った。
その後皆が集まる前にとタキちゃん達は分裂しての仕事をしつつドマと二人各倉庫の足りないアイテムの生成を行い、いつも通り二号店に戻っているとドマが刀を抜刀して振り向いた瞬間、何やら殺気が飛んできた気がした。
「狙われていますね」
「うむ、小物と思って放置したが……」
誰かに狙われているようだ。狙いは私だよなきっと……と思った途端、タキの手がシュッと伸びて何かをパアアアアン!! と叩く音が聞こえた。
するとバタバタと誰かを背負って走って行く黒い集団に、「あれは鉄の国サカマル帝国の密偵じゃな」「一匹くらい置いて行くと思ったのにー」とシュルルッと手を戻すタキちゃん。
この事は今から陛下とギルマスに伝えよう。
取り敢えずギルマスならレイルさんかな。
そう思って二階に上がり、先ほどの事を伝えるとロザリオスさんとラフィとミモザさんに抱きしめられて動けなくなったけど、ロザリオスさんは「直ぐに陛下とレイルさんに手紙を書くわ!」と走って行かれた。
15分後「後は任せて欲しいとの事よ」と戻ってきたロザリオスさんにホッとしつつ、今日あった眼鏡屋の件等も伝え、早くても4日後には眼鏡屋が出来る事を伝えると、箱会社のノルディス様にご連絡を明日一番に入れるとお父様。
眼鏡ケースは一旦こちらで預かるらしく、ある程度の眼鏡とサングラスは用意してる為、在庫がなくなりそうな場合は即連絡して貰うように魔道具を置くそうだ。
「取り敢えずユリが狙われていることも分かった。各自気を引き締めるように!」
「「「はい!」」」
こうして最後に戸締りをして盗難防止の魔道具も動かし馬車に乗って家路へと帰ったその夜、ギルマス達はというと――。
いざと言う時はお爺ちゃん達に暴れて来て貰おう。
あの国は一度滅ぶべきなのよ。
上が無能だと国民も大変ね。
呆れてモノも言えないわ。
こうして私たちは城から戻り二号店に向かいこの事を話す事になったのだけれど――。
「信じられない……は――。一度滅んだ方が良くないかい?」
「私でもそう思います……無いです。あんまりです。お爺ちゃんとタキちゃんにちょっと滅ぼしに行って欲しい」
「うむ、喜んでいくぞい?」
「ベチーンベチーン シテクルネ!!」
その言葉に巨大化したタキちゃんが城をバチーンと潰している姿が想像できた。
弓も剣も魔法も通用しない巨大スライム……きっと恐怖だろう。
あれ? でも案外良いかも知れない。
きっと伝説に残るわ。
「しかしユリを寄こせと言うのもまた……」
「自分たちのモノにして他の国に言う事を聞かせようって魂胆が見え見えだよ。あーヤダヤダ」
そう言ってミモザさんも呆れた様子で手を振るし、センジュ君は心配そうだ。
とはいえ、こちらはレジェンドモンスター二匹がいる主である。
私が嫌だと言えば嫌なのだ。
「お爺ちゃん、タキちゃん、もしもの時はお城壊してきちゃって。巨大化してバチーンってね?」
「シテクルー」
「うむ、そうしようかのう。ワシは怯える人間どもに咆哮しつつ殺気飛ばしつつ、廃人にしてやろう。ふぁっふぁっふぁ!」
「記録する人は欲しいから生き残りくらいは残してあげてね」
「優しいのうユリは」
「ダレヒトリ ノガサナイ ジャ ナインダ」
そう口にするお爺ちゃんとタキちゃんの言葉に頷きつつお茶を飲むと、お父様も心配していたが暫くは貴族だけではなく鉄の国サカマル帝国にも警戒しなくてはならない。
うーん、厄介!
とはいえ、流石にこの国で問題は起こさないと祈りたいけれど、何が起きるか分からないのがこの世界。警戒だけはして行こう。
「さて、午後は眼鏡屋の店舗を借りてきます。工事もして貰わないと」
「それもそうだが、ユリとドマだけで大丈夫か?」
「今回はお爺ちゃんとタキがいるので、俺の出番の方が無いかも知れませんが頑張ります」
「四時前には帰ってくるわ」
「では頼んだぞ」
こうして馬車に乗り込みいざ商業ギルドへ……となったのだけど、ドマは溜息を吐いて「本当にあの国は……」と眉を寄せている。
我が故郷ながら……と思っているのだろうと予想していると――。
「姉様が行く事など、決してあってはならないですからね!」
「行きませんよ、あんな国」
「良かったです」
「取り敢えず眼鏡店です。急ぎましょう」
「そうですね!」
こうして商業ギルドに到着し、眼鏡店を購入したい旨を伝えるとギルマスのレイルさんがやってきて応接室へと案内された。
眼鏡は沢山売って欲しいと言う要望がある為、大きな店を借りたかったのだ。
「そうなると商業エリアに大きいのが欲しいね。一応空いている店があるね。元鉄の国サカマル帝国のお店があったんだけど売れ行きが悪くて撤退したんだ。店内改装を含めて5日間もあれば出来上がるよ」
「ではそこをお借りしたいです。目印にガーネットの看板をお願いしますね」
「いいとも! 『ガーネット眼鏡店』にして分かりやすくしよう。補聴器も売りに出して置けばお年寄りが買うだろうし、店員は商業ギルドから数名出すよ。店の図案はあるかい?」
「お願いします。一応書いてきましたけどこんな感じでお願いしたいです」
そう言うと簡単な図案だけど前の世界ではお馴染みの眼鏡屋さんに似せた作りを見せると、「これなら4日で出きるよ」と笑顔で言ってくれてホッとした。
「貴族様相手なんてユリちゃんだってしたくないだろうからね。慣れている店員を出すから安心して欲しい」
「そこは是非に、お願いします」
こうして『ガーネット』で店舗を借りることになり、店の売り上げもかなり上がっているので難なく借りることが出来た。
そう言えば――。
「雀はどれ位囀らせています?」
「かなり人数は多いね。貴族用の雀も使っているし、貴族は特に男の矜持とかなんだとかで人には言えないけど欲しがる人は多い。女性ならば生理痛改善や避妊は欲しい人もいるだろうからね」
「女性は生理痛改善は欲しいでしょね。値段は庶民にも買えるように抑えてますが」
「それでいいんだよ。貴族も庶民も同じもの。それが医療用なんだから」
「そうですね。それから、今回討伐あったじゃないですか」
「あったね、今は皆さん休暇タイムみたいだけど」
「で、お爺ちゃん達の言う事を聞かず、鉄の国サカマル帝国が暴走したじゃないですか」
「したね」
「その責任はお爺ちゃん達と私にあると文句付けて来て、私とお爺ちゃん達を鉄の国サカマル帝国に寄こせって連絡があったみたいで」
「ほう………」
「すっごく頭に来ちゃって。はぁ……あの国死ねばいいのに」
「いい話を聞いたよ。こっちも情報収集していたんだ。イライラする事はない。ギルドも動こう」
「へ? ギルドがですか?」
「ふふふ、どう動くかは……もう暫く掛かるけどね?」
そう言ってチャーミングに笑ったレイルさんに私達もやっと笑えて、心なしかスッキリして帰る事が出来た。
ギルマスが動くってどうなるのかは知らないけど、どうなるんだろう……。
「どう思うお爺ちゃん?」
「二国のギルドマスターたちが鉄の国サカマル帝国と商売を一切しない。アイテムを送る事はないってなると、まぁ、慌てるじゃろうな。ふぇっふぇ! 見ものじゃわい!」
そう言って私の膝に座ってご機嫌のお爺ちゃん。
お爺ちゃんがご機嫌って事は良い事が起こるのかな?
それならいいけれども――。
そのまま眼鏡店予定地まで見に行き、道を覚えたドマに御礼を言いつつ二号店へと戻り、その後は女性客の相手をしながら【避妊付与】に【生理痛改善付与】のアクセサリーを説明して売ったりと忙しい時間を過ごした。
女性客の多くは、錬金術師の作る苦い避妊薬を飲んだり生理痛改善薬を飲んでいたらしく、それが毎回苦痛だったとの事。
これが普及したら錬金術師の仕事が減るかな? と思ったが、その時は錬金術師がどんなアイテムを作れるのか聞きつつ今後に生かそう。
少なくとも今すぐ困る事はないだろうからアイテムは売って行くけれど。
こうして午後4時から二組の女性を相手にし、仕事が終わる時間帯に女性たちは帰って行った。
その後皆が集まる前にとタキちゃん達は分裂しての仕事をしつつドマと二人各倉庫の足りないアイテムの生成を行い、いつも通り二号店に戻っているとドマが刀を抜刀して振り向いた瞬間、何やら殺気が飛んできた気がした。
「狙われていますね」
「うむ、小物と思って放置したが……」
誰かに狙われているようだ。狙いは私だよなきっと……と思った途端、タキの手がシュッと伸びて何かをパアアアアン!! と叩く音が聞こえた。
するとバタバタと誰かを背負って走って行く黒い集団に、「あれは鉄の国サカマル帝国の密偵じゃな」「一匹くらい置いて行くと思ったのにー」とシュルルッと手を戻すタキちゃん。
この事は今から陛下とギルマスに伝えよう。
取り敢えずギルマスならレイルさんかな。
そう思って二階に上がり、先ほどの事を伝えるとロザリオスさんとラフィとミモザさんに抱きしめられて動けなくなったけど、ロザリオスさんは「直ぐに陛下とレイルさんに手紙を書くわ!」と走って行かれた。
15分後「後は任せて欲しいとの事よ」と戻ってきたロザリオスさんにホッとしつつ、今日あった眼鏡屋の件等も伝え、早くても4日後には眼鏡屋が出来る事を伝えると、箱会社のノルディス様にご連絡を明日一番に入れるとお父様。
眼鏡ケースは一旦こちらで預かるらしく、ある程度の眼鏡とサングラスは用意してる為、在庫がなくなりそうな場合は即連絡して貰うように魔道具を置くそうだ。
「取り敢えずユリが狙われていることも分かった。各自気を引き締めるように!」
「「「はい!」」」
こうして最後に戸締りをして盗難防止の魔道具も動かし馬車に乗って家路へと帰ったその夜、ギルマス達はというと――。
254
あなたにおすすめの小説
妹が聖女に選ばれました。姉が闇魔法使いだと周囲に知られない方が良いと思って家を出たのに、何故か王子様が追いかけて来ます。
向原 行人
ファンタジー
私、アルマには二つ下の可愛い妹がいます。
幼い頃から要領の良い妹は聖女に選ばれ、王子様と婚約したので……私は遠く離れた地で、大好きな魔法の研究に専念したいと思います。
最近は異空間へ自由に物を出し入れしたり、部分的に時間を戻したり出来るようになったんです!
勿論、この魔法の効果は街の皆さんにも活用を……いえ、無限に収納出来るので、安い時に小麦を買っていただけで、先見の明とかはありませんし、怪我をされた箇所の時間を戻しただけなので、治癒魔法とは違います。
だから私は聖女ではなくて、妹が……って、どうして王子様がこの地に来ているんですかっ!?
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
精霊の加護を持つ聖女。偽聖女によって追放されたので、趣味のアクセサリー作りにハマっていたら、いつの間にか世界を救って愛されまくっていた
向原 行人
恋愛
精霊の加護を受け、普通の人には見る事も感じる事も出来ない精霊と、会話が出来る少女リディア。
聖女として各地の精霊石に精霊の力を込め、国を災いから守っているのに、突然第四王女によって追放されてしまう。
暫くは精霊の力も残っているけれど、時間が経って精霊石から力が無くなれば魔物が出て来るし、魔導具も動かなくなるけど……本当に大丈夫!?
一先ず、この国に居るとマズそうだから、元聖女っていうのは隠して、別の国で趣味を活かして生活していこうかな。
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
婚約破棄され森に捨てられました。探さないで下さい。
拓海のり
ファンタジー
属性魔法が使えず、役に立たない『自然魔法』だとバカにされていたステラは、婚約者の王太子から婚約破棄された。そして身に覚えのない罪で断罪され、修道院に行く途中で襲われる。他サイトにも投稿しています。
普段は地味子。でも本当は凄腕の聖女さん〜地味だから、という理由で聖女ギルドを追い出されてしまいました。私がいなくても大丈夫でしょうか?〜
神伊 咲児
ファンタジー
主人公、イルエマ・ジミィーナは16歳。
聖女ギルド【女神の光輝】に属している聖女だった。
イルエマは眼鏡をかけており、黒髪の冴えない見た目。
いわゆる地味子だ。
彼女の能力も地味だった。
使える魔法といえば、聖女なら誰でも使えるものばかり。回復と素材進化と解呪魔法の3つだけ。
唯一のユニークスキルは、ペンが無くても文字を書ける光魔字。
そんな能力も地味な彼女は、ギルド内では裏方作業の雑務をしていた。
ある日、ギルドマスターのキアーラより、地味だからという理由で解雇される。
しかし、彼女は目立たない実力者だった。
素材進化の魔法は独自で改良してパワーアップしており、通常の3倍の威力。
司祭でも見落とすような小さな呪いも見つけてしまう鋭い感覚。
難しい相談でも難なくこなす知識と教養。
全てにおいてハイクオリティ。最強の聖女だったのだ。
彼女は新しいギルドに参加して順風満帆。
彼女をクビにした聖女ギルドは落ちぶれていく。
地味な聖女が大活躍! 痛快ファンタジーストーリー。
全部で5万字。
カクヨムにも投稿しておりますが、アルファポリス用にタイトルも含めて改稿いたしました。
HOTランキング女性向け1位。
日間ファンタジーランキング1位。
日間完結ランキング1位。
応援してくれた、みなさんのおかげです。
ありがとうございます。とても嬉しいです!
【完結】義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜
福田 杜季
ファンタジー
侯爵令嬢のセシリアのもとに、ある日突然、義妹だという少女が現れた。
彼女はメリル。父親の友人であった彼女の父が不幸に見舞われ、親族に虐げられていたところを父が引き取ったらしい。
だがこの女、セシリアの父に欲しいものを買わせまくったり、人の婚約者に媚を打ったり、夜会で非常識な言動をくり返して顰蹙を買ったりと、どうしようもない。
「お義姉さま!」 . .
「姉などと呼ばないでください、メリルさん」
しかし、今はまだ辛抱のとき。
セシリアは来たるべき時へ向け、画策する。
──これは、20年前の断罪劇の続き。
喜劇がくり返されたとき、いま一度鉄槌は振り下ろされるのだ。
※ご指摘を受けて題名を変更しました。作者の見通しが甘くてご迷惑をおかけいたします。
旧題『義妹ができましたが大嫌いです。〜断罪劇の次世代たち〜』
※初投稿です。話に粗やご都合主義的な部分があるかもしれません。生あたたかい目で見守ってください。
※本編完結済みで、毎日1話ずつ投稿していきます。
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
婚約破棄されたので四大精霊と国を出ます
今川幸乃
ファンタジー
公爵令嬢である私シルア・アリュシオンはアドラント王国第一王子クリストフと政略婚約していたが、私だけが精霊と会話をすることが出来るのを、あろうことか悪魔と話しているという言いがかりをつけられて婚約破棄される。
しかもクリストフはアイリスという女にデレデレしている。
王宮を追い出された私だったが、地水火風を司る四大精霊も私についてきてくれたので、精霊の力を借りた私は強力な魔法を使えるようになった。
そして隣国マナライト王国の王子アルツリヒトの招待を受けた。
一方、精霊の加護を失った王国には次々と災厄が訪れるのだった。
※「小説家になろう」「カクヨム」から転載
※3/8~ 改稿中
【本編完結】ただの平凡令嬢なので、姉に婚約者を取られました。
138ネコ@書籍化&コミカライズしました
ファンタジー
「誰にも出来ないような事は求めないから、せめて人並みになってくれ」
お父様にそう言われ、平凡になるためにたゆまぬ努力をしたつもりです。
賢者様が使ったとされる神級魔法を会得し、復活した魔王をかつての勇者様のように倒し、領民に慕われた名領主のように領地を治めました。
誰にも出来ないような事は、私には出来ません。私に出来るのは、誰かがやれる事を平凡に努めてきただけ。
そんな平凡な私だから、非凡な姉に婚約者を奪われてしまうのは、仕方がない事なのです。
諦めきれない私は、せめて平凡なりに仕返しをしてみようと思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる