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夢の世界で勇者と魔王から愛されています
その⑤【終】
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今から数ヶ月前のフェティ大陸において、人と魔族の間で和平条約が結ばれた。
鎬を削ってきた魔王と勇者もまた、和平により荒事へと身を置くことはなくなった。
……だが、平和となった世界において、強すぎる力を持つ者は忌避される。魔王と勇者の力を恐れた王族は、秘密裏に呪術師を集め、彼等に呪いをかけた。
有り余る力が、全て性欲となる不埒な魔法を。
平和となった世を壊したくない二人は、誰も訪れることがなくなった魔王城に引きこもり、荒ぶる性欲を自らの手で毎日発散しつづけた。だが、自分で発散するだけでは昂りが抑えられず、終わりが見えない。悩んだ二人は、異界への介入を試みたのだ。
相手が眠っている時のみ、こちらの世界に召喚して、際限のない性欲を受け止めてくれる相手を。心身共にピッタリだと魔法が繋げてくれたのが、霧だった。
一目見て気に入った二人は、負担をかけないように淫紋を付与した。これは体液を美味しく感じる効果と、痛みを和らげる効果がある。淫紋とは言うが、淫乱になったりおちんぽ狂いになったりすることはない。
それなのに積極的に精液やえっちを望むようになった霧のことを、二人は愛おしく思うようになっていった。性欲処理に、と思っていた感情も少しはあったが、そんなものは初期の段階でどこかへ行ってしまった。
そうして、何度も逢瀬を重ね、肌を重ね、時限的な召喚ではなく、永久的な伴侶としてこちらの世界に迎え入れたことが出来たのである。
「──ん……」
パチュッ♡パチュッ♡
ぬるま湯に浸っているような気持ちよさに包まれ、ヴァニラはゆっくり目を覚ました。カーテン越しに射し込む朝日が、腹の上に跨った嫁を照らしている。
「あ……♡はよ、ヴァニラ。腹減ったから、勝手にもらってるぞ……っ♡」
へにゃりと微笑む霧は、エプロンのみ身に着けた状態でヴァニラの朝勃ちちんぽをぐっぽり咥えていた。
食いしん坊で可愛い嫁のクリちんぽを尻尾で扱いてあげながら、ヴァニラは口角を吊り上げた。
「ったく……、我慢できなかったのかよ」
「ん、そっちが、美味しそうなちんぽっ、勃たせてんのが悪い……っ、あ゛♡」
一番搾りをビュルビュルと種付けすると、火照った肢体がくったりと倒れこんでくる。そんな彼を優しく抱きしめ、おちんぽをハメたまま身を起こす。ふと、レグルスの気配が近くにないのとに気がついた。
「あいつは?」
「ん……、レグルスなら、お見舞いに行ってくる、だってよ。誰か入院でもしてたんだろうな」
「入院、なぁ」
くつりとほくそ笑むヴァニラの内情を、霧が知ることはない。
力を性欲に変えてしまう呪いが、五日間毎日愛する者と繋がり合うことで解呪されていることを。人間側の身勝手さに責任を取るために、レグルスが『お見舞い』をしに赴いているであろうことも。
「んじゃ、あいつが帰ってきたら、すぐハメてもらえるようにまんこ向けて待ってろよ。きっと喜んでハメやがるぞ」
「ん、そう、する♡でも今は、ヴァニラのちんぽ、もっと食べたい……♡」
「はー……、朝っぱらから煽んじゃねぇよ、ばーか」
パチュパチュと緩やかなピストンが始まり、甘やかな声が寝室に響く。
乱れきった幸せな世界で、霧はうっとりと快楽に浸っていった。
今から数ヶ月前のフェティ大陸において、人と魔族の間で和平条約が結ばれた。
鎬を削ってきた魔王と勇者もまた、和平により荒事へと身を置くことはなくなった。
……だが、平和となった世界において、強すぎる力を持つ者は忌避される。魔王と勇者の力を恐れた王族は、秘密裏に呪術師を集め、彼等に呪いをかけた。
有り余る力が、全て性欲となる不埒な魔法を。
平和となった世を壊したくない二人は、誰も訪れることがなくなった魔王城に引きこもり、荒ぶる性欲を自らの手で毎日発散しつづけた。だが、自分で発散するだけでは昂りが抑えられず、終わりが見えない。悩んだ二人は、異界への介入を試みたのだ。
相手が眠っている時のみ、こちらの世界に召喚して、際限のない性欲を受け止めてくれる相手を。心身共にピッタリだと魔法が繋げてくれたのが、霧だった。
一目見て気に入った二人は、負担をかけないように淫紋を付与した。これは体液を美味しく感じる効果と、痛みを和らげる効果がある。淫紋とは言うが、淫乱になったりおちんぽ狂いになったりすることはない。
それなのに積極的に精液やえっちを望むようになった霧のことを、二人は愛おしく思うようになっていった。性欲処理に、と思っていた感情も少しはあったが、そんなものは初期の段階でどこかへ行ってしまった。
そうして、何度も逢瀬を重ね、肌を重ね、時限的な召喚ではなく、永久的な伴侶としてこちらの世界に迎え入れたことが出来たのである。
「──ん……」
パチュッ♡パチュッ♡
ぬるま湯に浸っているような気持ちよさに包まれ、ヴァニラはゆっくり目を覚ました。カーテン越しに射し込む朝日が、腹の上に跨った嫁を照らしている。
「あ……♡はよ、ヴァニラ。腹減ったから、勝手にもらってるぞ……っ♡」
へにゃりと微笑む霧は、エプロンのみ身に着けた状態でヴァニラの朝勃ちちんぽをぐっぽり咥えていた。
食いしん坊で可愛い嫁のクリちんぽを尻尾で扱いてあげながら、ヴァニラは口角を吊り上げた。
「ったく……、我慢できなかったのかよ」
「ん、そっちが、美味しそうなちんぽっ、勃たせてんのが悪い……っ、あ゛♡」
一番搾りをビュルビュルと種付けすると、火照った肢体がくったりと倒れこんでくる。そんな彼を優しく抱きしめ、おちんぽをハメたまま身を起こす。ふと、レグルスの気配が近くにないのとに気がついた。
「あいつは?」
「ん……、レグルスなら、お見舞いに行ってくる、だってよ。誰か入院でもしてたんだろうな」
「入院、なぁ」
くつりとほくそ笑むヴァニラの内情を、霧が知ることはない。
力を性欲に変えてしまう呪いが、五日間毎日愛する者と繋がり合うことで解呪されていることを。人間側の身勝手さに責任を取るために、レグルスが『お見舞い』をしに赴いているであろうことも。
「んじゃ、あいつが帰ってきたら、すぐハメてもらえるようにまんこ向けて待ってろよ。きっと喜んでハメやがるぞ」
「ん、そう、する♡でも今は、ヴァニラのちんぽ、もっと食べたい……♡」
「はー……、朝っぱらから煽んじゃねぇよ、ばーか」
パチュパチュと緩やかなピストンが始まり、甘やかな声が寝室に響く。
乱れきった幸せな世界で、霧はうっとりと快楽に浸っていった。
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