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【無機物偏愛グラフィティ】玩具✕言葉責め✕目隠し
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性に疎そうだ、と周りから思われていることを、春北は知っている上で流している。
成績優秀な優等生故にそういうイメージがついたのかもしれないが、それならそれで構わない。わざわざそれを崩してまで、「僕は玩具で自慰をするのが大好きなんです」と伝えるメリットはどこにもないからだ。
「……っん、あ、……きもち、ぃ……っ♡」
──ヴイイィン、と、大きな音を立てるバイブでぐちぐち後孔を弄りながら、ブルブル震えるローターを胸や性器に強く押し付ける。ひっきりなしに性感帯を襲う甘い刺激に、春北はベッドの上に座った状態でうっとりと酔いしれていた。裸のまま、足を開いて玩具で遊ぶ様は、傍から見ると淫らこの上ないだろう。
それでも、自分の手だけでは与えることの出来ない無機物の愛撫は、快感に従順な身体を開花させていく。今では玩具の刺激がないとイけないくらいで、オナニーと同時にアナニーをする快楽も知ってしまった。性に疎いどころかずぶずぶ浸かりきっている春北は、声を押し殺しながら恍惚とした悦楽に感じ入っていく。
こぷこぷと先走りが溢れる亀頭はいやらしく光り、その中心で切なげに息をする鈴口に、よからぬ思考が過ぎる。
……この中にも玩具を挿れたら。どれだけ気持ちよくなれるのか、と。
小さな孔を無理矢理押し広げていく玩具の感覚を想像しただけで、蜜がだらだらと溢れてくる。
「にょうど……、ブジー、今度、試してみよ……♡」
それまではこれで楽しもうとばかりに、敏感な先端をローターでぐりぐりと弄め抜いていく。バイブで前立腺を狙ってごりっと抉ると、声にならない悲鳴が喉から零れた。ラストスパート、と、脳内を満たす淫靡な性欲がちかちか明滅する。
「んんっ、あ、イ、く……うっっ♡♡ っひゃ!!?」
ずぷんっ、と勢いがつきすぎた玩具が春北のナカを深く突き、その反動で肉棒をローターごと強く握りしめてしまった。瞬間、ただでさえ強い刺激が、更に極まって春北の身を襲い、どぷりと白濁が吐き出された。
「あ、あぁ……っ、これ、だめ、ぇ……♡♡」
あまりにも過ぎた快感に、脊髄がビリビリと震え、細い肢体がしなる。スパークした思考はふわふわと宙に散り、身体が弛緩すると共に意識も薄らいでいく。蕩けた後孔からバイブがぬぽりと落ちた記憶を最後に、春北は微睡みの中へと落ちていった。
──そうして、次に目が覚めた時には。
「っん、ああああぁっ!!?」
目覚まし代わりとばかりに、解れきったアナルに無機物を挿入されていた。
勿論自分でやっているわけではないから、第三者が。それも容赦なくバイブをねじ込んでくるものだから、春北は掠れた声で喘ぐことしか出来ない。
どうやら目隠しをされているらしく、目を開けても視界は真っ暗のままだ。それでも、現在進行形で自分を弄める彼の存在を、春北は視認せずとも認識することが出来た。
「あうっ、だめ、です、トキ、くん……♡」
「はっ、何が駄目なんだよ、淫乱。鍵のかかってない部屋で、オモチャで尻の穴いじめた挙げ句、馬鹿みてぇに寝やがって。俺以外の奴に見られたらどうするつもりだったわけ?」
「やっ、わざとじゃ、な……っひゃ!!」
「ああ、淫乱なみかどクンは見られると興奮するんだっけ?」
意地悪く嘲笑するような声を受けている間も、攻めてくる手は緩まない。バイブで肉壁を擦るように刺激され、前立腺を集中的に抉られれば、欲に忠実な身体はひとたまりもなかった。触られていない肉棒がむくりと震えるのを見て、南河の喉がくつりと鳴る。玩具を美味しそうに咥え込む結合部分を指で擽りながら、いやらしい水音を更に激しいものへと変えていった。
「人間ってさ、五感の一つ封じられっと他の感覚が敏感になるらしいじゃん」
「……っや、ぁ……んんぅ♡」
「どこまで気持ちよくイけるか、試してみよーぜ」
視界が塞がれていても、愉しそうに笑う悪い顔の南河の姿は容易に想像出来てしまう。これから自分の身にふりかかるであろう快楽地獄を思い、春北はぞくりと身を震わせた。
それが期待から来るものか、恐怖からくるものか。もっと強くとばかりに、無意識の内に自らも腰を揺らめかせた行動が、答えを示していた。
成績優秀な優等生故にそういうイメージがついたのかもしれないが、それならそれで構わない。わざわざそれを崩してまで、「僕は玩具で自慰をするのが大好きなんです」と伝えるメリットはどこにもないからだ。
「……っん、あ、……きもち、ぃ……っ♡」
──ヴイイィン、と、大きな音を立てるバイブでぐちぐち後孔を弄りながら、ブルブル震えるローターを胸や性器に強く押し付ける。ひっきりなしに性感帯を襲う甘い刺激に、春北はベッドの上に座った状態でうっとりと酔いしれていた。裸のまま、足を開いて玩具で遊ぶ様は、傍から見ると淫らこの上ないだろう。
それでも、自分の手だけでは与えることの出来ない無機物の愛撫は、快感に従順な身体を開花させていく。今では玩具の刺激がないとイけないくらいで、オナニーと同時にアナニーをする快楽も知ってしまった。性に疎いどころかずぶずぶ浸かりきっている春北は、声を押し殺しながら恍惚とした悦楽に感じ入っていく。
こぷこぷと先走りが溢れる亀頭はいやらしく光り、その中心で切なげに息をする鈴口に、よからぬ思考が過ぎる。
……この中にも玩具を挿れたら。どれだけ気持ちよくなれるのか、と。
小さな孔を無理矢理押し広げていく玩具の感覚を想像しただけで、蜜がだらだらと溢れてくる。
「にょうど……、ブジー、今度、試してみよ……♡」
それまではこれで楽しもうとばかりに、敏感な先端をローターでぐりぐりと弄め抜いていく。バイブで前立腺を狙ってごりっと抉ると、声にならない悲鳴が喉から零れた。ラストスパート、と、脳内を満たす淫靡な性欲がちかちか明滅する。
「んんっ、あ、イ、く……うっっ♡♡ っひゃ!!?」
ずぷんっ、と勢いがつきすぎた玩具が春北のナカを深く突き、その反動で肉棒をローターごと強く握りしめてしまった。瞬間、ただでさえ強い刺激が、更に極まって春北の身を襲い、どぷりと白濁が吐き出された。
「あ、あぁ……っ、これ、だめ、ぇ……♡♡」
あまりにも過ぎた快感に、脊髄がビリビリと震え、細い肢体がしなる。スパークした思考はふわふわと宙に散り、身体が弛緩すると共に意識も薄らいでいく。蕩けた後孔からバイブがぬぽりと落ちた記憶を最後に、春北は微睡みの中へと落ちていった。
──そうして、次に目が覚めた時には。
「っん、ああああぁっ!!?」
目覚まし代わりとばかりに、解れきったアナルに無機物を挿入されていた。
勿論自分でやっているわけではないから、第三者が。それも容赦なくバイブをねじ込んでくるものだから、春北は掠れた声で喘ぐことしか出来ない。
どうやら目隠しをされているらしく、目を開けても視界は真っ暗のままだ。それでも、現在進行形で自分を弄める彼の存在を、春北は視認せずとも認識することが出来た。
「あうっ、だめ、です、トキ、くん……♡」
「はっ、何が駄目なんだよ、淫乱。鍵のかかってない部屋で、オモチャで尻の穴いじめた挙げ句、馬鹿みてぇに寝やがって。俺以外の奴に見られたらどうするつもりだったわけ?」
「やっ、わざとじゃ、な……っひゃ!!」
「ああ、淫乱なみかどクンは見られると興奮するんだっけ?」
意地悪く嘲笑するような声を受けている間も、攻めてくる手は緩まない。バイブで肉壁を擦るように刺激され、前立腺を集中的に抉られれば、欲に忠実な身体はひとたまりもなかった。触られていない肉棒がむくりと震えるのを見て、南河の喉がくつりと鳴る。玩具を美味しそうに咥え込む結合部分を指で擽りながら、いやらしい水音を更に激しいものへと変えていった。
「人間ってさ、五感の一つ封じられっと他の感覚が敏感になるらしいじゃん」
「……っや、ぁ……んんぅ♡」
「どこまで気持ちよくイけるか、試してみよーぜ」
視界が塞がれていても、愉しそうに笑う悪い顔の南河の姿は容易に想像出来てしまう。これから自分の身にふりかかるであろう快楽地獄を思い、春北はぞくりと身を震わせた。
それが期待から来るものか、恐怖からくるものか。もっと強くとばかりに、無意識の内に自らも腰を揺らめかせた行動が、答えを示していた。
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