世にも奇妙な恋物語

桜羽根ねね

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②腐り神

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 突然だけど、僕、影野あるりは触れた物体を腐らせる力を持っている。

 勿論、力のオンオフは出来るから触れた物全てを腐らせる……なんてことにはならない。
 こんな力、よくて発酵食品を作ることぐらいにしか役に立たないとは思うけど……、とにかく僕はそんなファンタジーじみた力に目覚めてしまった。

 さて。
 ここで問題が一つ。
 オンオフ可能とはいえ、もののはずみというモノが存在する。

 うっかり教室で足を滑らせ、うっかり転倒してしまい、うっかり力を発動してしまったのも言わばもののはずみで、僕は悪くない……はずだ。

 だけど、その転倒した時に人を……倉科くんを巻き込んでしまい、はずみで発動した力で触れてしまった場合、一体どうなってしまうんだろうか。

 アンサー。
 シンキングタイムなどする暇もなく、僕は倉科くんから弾かれたように身を引いた。

「ごっ、ごごごめん現くん!大丈夫!?」

 人間相手にこの力を使った……使ってしまったのは勿論初めてだ。だからこそ、何が起きるか分からない。恋い慕っている人が腐乱させるなんて冗談じゃないよ……!
内心半泣きになりながら現くんの様子を見守っていると、程なくして何の変化もないまま上体を起こしてきた。

 僕も、周りで心配そうに見守っていたオトギくんや伊都くんもほっと息を吐く。よかった。僕のこの力は人間には効果がないようだ。

「現くん、怪我はない?どこか調子が悪かったり……」
「…………影野」
「え」

 避ける暇も、ないまま。
 がしっと肩を掴まれて、ぐいっと顔を寄せられる。それこそ、誰かから背中を押されたら唇が触れてしまいそうな距離だ。

 ……いや、いやいやいやいや!だめ、だめだよ!!僕は確かに現くんのことが好きで、その……、ちゅーをしたいと思ったこともなくはないけど!!こんな公共の場で、衆人環視の前で、そんなことっ……!

「絶対ダメだよ……っ!」
「お前ってさ、ぜってぇ総受けだよな」
「だからダメだっ、て……、……え?」

 ソウウケ……?
 ソウウケって一体何のことだろう。
 言葉の意味が分からなくてオトギくん達に助けを求めるものの、すぐに首を横に振られた。頭が良い伊都くんまで知らないとなると、日本語ではないのかもしれない。

 もしかすると、僕の力が変な方向に作用してしまった可能性もある。治し方はさっぱり分からないけど、とにかく大事を取って寝かせた方がいいかも。

「現くん、取り敢えず寮に戻って休もう?立てる?」
「影野くん、荷物持とうか」
「あ、うん、よろしくねオトギくん」

 現くんが本調子でないことが見るからに分かったからか、オトギくんが率先して鞄を持ってくれた。

 だからお礼を言った。

 ただ、それだけなのに。

「軽率に須影見せんじゃねぇよ!」
「ひっ!?」
「く、倉科くん?」

 何故か一喝された。というか……スカゲって何。日陰か何かの聞き間違い……?
 困惑する僕達を置いて、現くんは何やらブツブツと呟き始める。

「大体、お前等やけに距離近いことが多いのに、意味深なアイコンタクトすんじゃねぇよ。スキンシップでボディタッチも多いし何なのお前ら付き合ってんの?まだ付き合ってなくてもキスとか済ませてそうで怖ぇわ。それはそれで美味いけどさ」
「な、何何何!?」

 現くんは一体何を言ってるんだ……!?付き合うとかキスとか……って何のことなの訳が分からない!

 僕を押さえていた手が離れたのを見計らって、現くんから慌てて距離を取る。そのまま、不可解な表情をしている伊都くんに駆け寄って、その腕をがしっと掴んだ。

「伊都くん!現くんを正気に戻して……!幼馴染みの伊都くんの言葉ならきっと届くはずだから!」
「……影野。試してみるのは問題ないが、倉科が……」
「現くんに問題が発生しているのはもう分かりきってるから!」
「いや、倉科が、すごい顔で此方を見ている」
「へっ」

 すごい顔、とアバウトに表現されてもよく分からず、伊都くんに張り付いたまま視線を向けてみる。

 まだ床に座り込んだ状態の現くんの、まるで獲物を前にしたかのようなギラギラとした瞳と目が合った。

 合ってしまった。

 ここで『人の幼馴染みにベタベタくっついてんじゃねぇよ』という悪態が飛んでくれば、チクリとはするけどいつもの現くんだと安心出来たのに。

「堂影もいいよな、何でも溜め込む奴が唯一気を許せる相手が包容力のある奴、ってのは定番だよな。なんつーか、えろくねぇ大人の雰囲気っての?そういう感じあるよな」

 全くもって安心出来ない言葉をペラペラと羅列されて、僕も伊都くんも黙り込むことしか出来なかった。
 今の現くんに何を言っても通じそうにないからというのもあるけど、喋ったところでそれさえもネタにされそうだったからだ。

 オトギくんが何かに気付いたように声をあげたのは、そんな時だった。

「……もしかしなくても、影野くんの力で倉科くんが腐っちゃったのかも……」
「腐る……?だ、だけど腐敗してないよ?」
「外見の話じゃなくて、内面の話さ。女子が話してるのをちらっと聞いた程度なんだけどさ、……男同士の恋愛が好きな人のことを『腐ってる』って表現することがあるみたいなんだ」
「それはつまり……、倉科が同性愛者になったということか」
「いや、多分違うよ堂島くん。現自身がそうなったわけじゃなくて……、そういう絡みを見たりするのが好きって感じ……かな。だから、さっきから影野くん関連の妄想ばかりしてるんじゃない?」
「な、なるほど……?…………や、納得はしたけど、どうやったら現くんを元に戻すことが出来るの!?」
「それは俺に聞かれても困るよ影野くん」

 僕の力で現くんが同性愛に対しての偏見がなくなったことは嬉しいけど、僕と他の人を絡めて妄想されても困惑するだけでちっとも嬉しくない。
 僕は、君が好きなのに。

「あ、物は試しにもう一度腐らせてみたらどうだ?力が相殺されるかもしれないし」
「な、なるほど、一理あるかも!」
「……影野、確信もなく無闇に力を使うのは、危険だと思うのだが」
「え」

 伊都くんの忠告が耳に入ってきた時には、もう既に現くんの頭に触れて力を使用してしまった。

 オトギくんの言うとおり相殺されたのなら万々歳だけど、もしこれで更に酷くなってしまったら。

 現くんを早く戻したくて、軽率な行動を取ってしまった自分が悔やまれる。でも、やってしまったことは戻らない。

 恐る恐る髪に触れていた手を離して様子を窺うと、急に何の前触れもなく現くんが立ち上がった。

「わっ!?」
「影野くん!」

 そのまま背後に回られ、がっしりと腕でホールドされる。こんな状況なのに、現ぬんと密着しているというだけで無性にドキドキしてしまう。腹辺りに回された手が弄るようにシャツを捲りあげ…………いや待ってちょっと待って!!

「なっ、何してるの現くんっ!!」
「折角の据え膳を前に、我慢させるなんて酷だろ。俺があいつらの理性崩して襲わせてやっから、お前は素直に喘いでな。堂島と須山に同時にヤられんのも想像するだけで垂涎モノだからさ。お前だって早くちんぽ咥えたいだろ?だから大人しくしてろよ」
「おっ……、大人しく出来るわけないよ!?やっ……、馬鹿、脱がそうとするな!」
「……ふむ……これは……」
「ああ……。更に酷くなっちまったみたいだな。ごめん影野くん」
「謝る暇があったら現くんを剥がして……!」

 耳元で卑猥なことを囁かれて、するすると侵入してきた手に胸を触られて、その様子を伊都くん達に見られてっ……。

 現くんから触れられること自体は嫌ではないけど、これは駄目だよ……!

 そう思って、現くんを引き離してもらおうと、助けを求めたまではよかったんだけど。

「倉科、影野から離れろ」
「なんだよ、堂島。嫉妬か?」
「嫉妬ではなく、命令だ」
「命令ねぇ……。……堂島さぁ、もしかして隠れ鬼畜攻め?命令と称して影野に無理矢理えっろいことさせるんだろ。ノーパンで玩具挿れたまま授業出ろとかさ。ヤらしてやりてぇけど、今手持ちないんだわ」
「……???」
「倉科くんストップ!堂島くんが固まってるから!」
「ふーん、鬼畜攻めだけど純情ってのもいいじゃん。お前はヤリチンと見せかけたヘタレ攻めでいいよな、須山。ブツがデカすぎて影野怖がらせて泣かせて、お前が落ち込むまでがセットってとこか」
「っ、そんなセットは望んでない……というか、いい加減影野くんを解放してやれ、倉科くん」
「はぁ?これからが本番だろ。ちんこ扱いて勃たせた後、公開オナニーさせんだから。あぁ、その途中で屋敷や冷泉院が来ても面白くなりそうだな。影野も人数が多い方が楽しいだろ?」

 僕達に向かってそんな言葉を吐いて、一層強く僕を抱きしめてくるものだから、この体勢に喜べばいいのか、この状況に泣けばいいのか分からなくなってしまう。

 それでも、現くんの手が下半身……もっと言うなら僕の股間を何の躊躇いもなく触れてきた瞬間、火花が散ったように思考がクリアになった。

 こんな状況で触れられて、嬉しいだなんて感じても……、それはただのまやかしだ。だって今の現くんは、僕のせいで腐ってしまっているだけなんだから。

 だったら。

 それを逆に、利用出来るかもしれない。

「う、現くん」
「んだよ。抵抗しても無駄だぜ?大人しくこいつらにヤられちまえよ」
「……現くんじゃ、駄目なの?」
「は?」
「だから。伊都くんでもオトギくんでもなくて、現くんが僕の相手をするのは……駄目?」

 ……これは、一種の賭だ。

 現くん自身が同性愛者になっていないというオトギくんの言葉を信じて、背後にぴったりくっついた彼に語りかける。

 僕を総受け?にしたがっているようだけど、そのターゲットが自分に向いた時、現くんはどんな対応をするのか。

 僕としては、混乱して我に返ってくれるのが一番いいんだけど……。

「……なに。影野は俺のこと好きなのかよ?」
「っ、…………そ、そう、だよ」
「その言葉に嘘はねぇよな?」
「あ、当たり前だよ!僕は君が好きなんだ、現くん」

 現くんを正気に戻すためとはいえ、図らずも本気の告白をしてしまった。

 伊都くんもオトギくんも僕の考えに気づいているのか、特に口出ししないでいてくれるのが有り難い。ドキドキしながら現くんの次の言葉を待っていると、不意に拘束が緩んだ。

 成功か、とホッとしたのも束の間。

 肩を掴まれて、ぐるんと向きを反転させられた。いきなりのことに呆気に取られた僕の視界一杯に、ぼやけた輪郭が広がる。

 一拍後。
 ふにゅ、と柔らかいモノが唇に触れた。

「え」
「……!」

 オトギくんと伊都くんの息を飲む声が耳に入ってくるも、僕は自分に起きていることを整理するだけで精一杯だった。

 これは、この行為は、どう考えてもどう解釈しても、……キス、だよね?

 硬直した後、一気に顔に熱が溜まる。なんだ、なんなんだ、どうしろっていうんだ……!嫌じゃないから突き放すことも出来ないし、このまま受け入れ続けるのも僕の精神が保たないし!

 僕の方が混乱状態に陥ったのを見計らったかのように、現くんの唇が離れていく。

 軽く触れ合っただけの、子供同士がするような拙いキスだったけど、僕の心臓は壊れそうなくらいバクバクだ。

「う、……うつつ、くん、今の……」
「俺も」
「……え?」
「だから、俺も好きだって言ってんだよ。影野」
「なっ……!?」

 突然の口付けに、告白に同意する返事。

 予想していなかったことが立て続けに起こって、目まぐるしく思考が回る。
これは現実なのかと逃避しかけた時、「言っとくけど、」と現くんが続けてきた。

「さっきからずっと正常に戻ってっからな」
「さ、さっき?」
「お前がもう一回力使ってきた時」
「えっ!?もっ……、戻っていたなら早く言ってよ!…………いや、待って、戻っていたなら、伊都くん達に言っていたのは……」
「あぁ?……ちょっとからかってやろうと思ったんだよ」
「からかうと言うには度が過ぎてたよ!?」
「はいはい。うっせぇから少し黙ろうな」
「話は終わってな……っ、んん!?」

 ぷちゅっ、と音がしそうな勢いで唇を重ねられ、反論ごと全て飲み込まれる。

 ここが教室だとか、人の目があるとか、そんなのお構いなしで何度もキスを落とされて。次第に、混乱していた脳が甘く溶けていくのが分かった。

 このまま流されてしまいそうな感覚に陥って──……、

「……っは、やっぱ総受けより倉影が一番だよなぁ?」

 不意に注がれた、その言葉に。

 現くんにかけてしまった腐らせる力が、完全に解けていないことを悟るまで、あと数秒。
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