聖衣の召喚魔法剣士

KAZUDONA

文字の大きさ
29 / 40

28  情報収集

しおりを挟む
 宿の大衆浴場で、本日も若い女性達に「可愛い」と絶賛世話を焼かれたカリナは、薄手の白いワンピースの寝間着に着替えてから部屋のベッドに寝転んだ。女性達からすれば幼く見え、絶世の美人であるカリナには何かとちょっかいをかけたくなるものなのであろう。

「はぁ、これが今後も続くのはしんどいな……」

 長い髪をタオルで乾かしながら、カリナは独り言ちた。まだ寝るには時間がある。長時間の飛行はそれなりに疲労感があったが、すぐに寝てしまう程のものではない。部屋に設置された本棚を物色する。するとそこに、「聖騎士カーズのエデン王国防衛戦記」という本を見つけた。

「おいおい……、これは私のメインキャラのノベライズなのか?」

 興味が湧いたのでそれを手に取って捲ってみる。そこにはエデンの防衛戦で大軍を相手に単独で立ち回り、大活躍する自分のメインキャラの姿が書かれている。その他にも邪龍を討ち取った話や、エデン建国までのカシューとの友情話。王国の特記戦力とのやり取りなどがかなり誇張して書かれていた。

「いくらなんでも盛り過ぎじゃないだろうか……」

 そう思いながらもその物語にのめり込み、夜更かしをしてしまった。明日本屋でこの手の本があるか探してみたくなったカリナは、自身の活躍を描いた英雄譚に興奮しながら眠りに就いた。

 翌朝目覚めると、時計は既に10時を回っていた。さすがに夜更かしが過ぎたと思いながら、朝の支度を済ませて階下の食堂へと降りて行った。

 カウンターに腰掛け、女将に朝食を頼む。

「おはよう、カリナちゃん。随分とお寝坊さんだね」

「うん、ちょっと読書に夢中になってしまってね。まさかあんな本が出回っているとは思わなくて」

 サラダやトースト、目玉焼きにベーコンといった定番の朝食を出してくれた女将が、尋ねてくる。

「へぇ、ウチにそんな面白い本があったのかい?」

「ああ、エデンのカーズ騎士団長の本だった。誇張表現も多かったけど面白かったよ」

「なるほどねぇ、彼は今や伝説の聖騎士様だから。行方不明と言われてるけど、何処かで元気にしてるんじゃないかね」

「ははは、伝説なんて大袈裟だな。まあ今でも無茶な修行してそうだけど」

「へぇ、詳しいんだね。カリナちゃんの憧れの人だったりするのかい?」

「いや、実の兄なんだよ。今は私が代わりにエデンの任務をこなしてるところだけど」

 勿論嘘であるが、こういう設定にしている以上はそう言うしかない。それにメインキャラのカーズはトップランカーでもある。そう言っておけば色々と情報も集まり易いだろう。

「まあまあ、そうだったのかい。じゃあカリナちゃんもエデンの騎士にでもなるのかい?」

「いや、私は召喚士で魔法剣士だから、戦闘スタイルがまるで違う。騎士の戦い方はできないよ。ただ剣技は受け継いでる。それに身動きが取り易い私がカシュー王の指令で色々と動いてるってわけ」

「なるほどねぇ、まあ私も伝承でしか知らないけど、そんな有名人の妹さんだったとはね。サティア様を探すのもその任務の一つってことかい?」

「まあ、そういうことだね。他の行方不明になっているエデンの戦力を探すのも任務だよ。どれだけかかるかわからないけど」

 聖光国に聖女サティアがいるのはある程度目星がついたが、他のメンバーはどうしているのか全くわからない。その内初期五大国は全て回らなければならなくなるだろう。だが、この現実となったVAOの世界を冒険するのは一つの醍醐味である。悪魔の動向も気になるし、なるべく多くの場所を巡る方がいいだろう。

「ああ、そう言えばサティア様のことだけど、どうやら聖光国にいる実力のある僧侶は女性らしいよ。昨日冒険者達がそんなことを言ってたからね。名前まではわからないけどさ。後は、悪魔についての情報はなかったねぇ」

「そうか、でも色々調べてくれてありがとう。少しは希望が見えてきたかもしれない」

「うんうん、それなら良かった。さあ冷めない内に食べてしまいな」

「それじゃいただきます」

 空腹だったカリナは朝食を食べると、宿代を払ってから翠風すいふうの木陰亭を後にした。日差しが心地良い。カリナはぐいっと伸びをしてから、情報を得るためにこの街の総合組合へと足を運んだ。


 ◆◆◆


 ここカリンズには街の下に地下迷宮が存在する。入り口は街の外にあるのだが、初期五大国の近くにあるだけあって、初心者の経験値稼ぎ場所だ。現実となった今、どのように変化しているか楽しそうだと思ったが、今のカリナにとっては雑魚モンスターしかいない。態々訪れる必要もないかと思い、到着した組合の扉を開ける。

 小さい街だけあって、こじんまりとしている。中の造りは変わらないので右奥のカウンターの方へ歩み始める。組合に集まっていた冒険者達はカリナの姿を見ると、「あんな子供が何の用なんだ?」「まだ幼いけどかなりの美人だ」「あのなりで冒険者だったりするのか?」などと話始めるが、カリナは気にも止めずカウンターへと直行した。

「いらっしゃいませ、可愛いお嬢さん。今日はご依頼かな?」

 カウンター越しに受付の事務服を纏った女性が声を掛けて来る。確かにこの見た目では冒険者には見えないだろうが仕方ない。カリナは自分のギルドカードを見せた。

「私はAランクのカリナという。ここの組合長と話がしたいんだけど、構わないか?」

「え、Aランク?! こんな美少女が? ああ、ちょっと待ってね、ギルマスに確認を取って来るわ」

 バタバタと奥へ走って行く事務員。その会話を聞いていた冒険者達がざわつき始める。「Aランクだって?」「あんな少女が信じられんな……」「世の中は広いもんだ」などだ。受付嬢を待つ間に、後ろを振り返ったカリナは、まだ駆け出しぽい彼らが注目しているので、軽く笑顔で応えてやった。

「うおっ、可愛い……」

「あの見た目でAランクかよ」

「今のは俺に笑いかけてくれたんだ」

「バーカ、お前じゃねえだろ」

 などと彼らが盛り上がっていると、受付の女性が戻って来た。

「ギルマスがお会いになるそうです。此方へどうぞ」

 内側から鍵を開けてくれたので、そのドアを開けて中に入る。中では若いスーツ姿の執務服に身を包んだ、赤いロングヘアの女性が待っていた。

「カリナさんですね、私はここの組合長ギルドマスターを務めています、ジュリアと申します。以後お見知りおきを」

「ああ、よろしく」

「では此方の執務室にどうぞ」

 促されて入室した執務室は綺麗に片付けられていた。勧められてソファーへと腰掛ける。その向かいにジュリアが座った。

「チェスターの街を救った美少女召喚魔法剣士。噂は既に聞いております。パウロから今朝書状が届きましたから」

「そうか、早いな……。なら私の用件はわかっているんじゃないか?」

「ええ、悪魔の動きですよね。今のところこの街ではまだこれと言った情報は入って来ていませんね。お役に立てず申し訳ございません。ですが、聖女サティア様についてなら少しお聞きしています」

「サティアが? やはり聖光国にいるというのは本当なのか?」

「ええ、聖光国からの組合の書状によると、国の北にある古代遺跡に悪魔の集団が現れたとか。あの国は過去悪魔達の襲撃を受けています。100年前の五大国襲撃事件ですが」

 100年前に初期五大国が悪魔の軍勢に襲われたことは聞いている。しかしあれらの国の防備は半端ないレベルだ。被害はあったものの撃退したはずである。

「あのときの被害で五大国の有力な騎士達が多くの損害を受けました。今では過去と比べてその防衛力は格段に低下しています。彼女は悪魔との戦いで傷ついた者達の治療の激務に追われていると聞いています。悪魔が撃退されない限りはそこを動くことはできないかもしれませんね」

「なるほど……、五大国の一つであるルミナス聖光国に悪魔が」

 VAO時代に鉄壁を誇っていた五大国のNPC達も、今現実となったこの世界では普通に歳を取るに違いない。100年も経てば老死する者もいるだろう。その後継が育っていないとなれば防衛力が極端に落ちるのも仕方ない。

 だがサティアの存在は確認ができた。自分が悪魔を斃してしまえば問題はなくなる。聖光国にある古代遺跡は所謂チュートリアル的なクエストが受けられる初心者用のダンジョンである。カリナも初心者時代にそこでのクエストを受けているし、内部も把握している。さっさと行って悪魔をぶっ飛ばせばいいだけの話である。しかしサティアは神聖術のエキスパートだ。その彼女が討伐に行けばあっさりと片が着きそうなものだが、それができない理由でもあるのだろうか?

「私が知っている情報はこのくらいですね。お役に立てたかどうかはわかりませんが……」

「いや、助かったよ。ありがとう。要は私が行って悪魔を片付ければ済む話だからね」

「その年齢で何とも勇ましいですね。さすがは単独で二体の悪魔を斃した召喚魔法剣士です。これからは召喚術の普及も組合の方で勧めて行く必要がありそうです」

「是非そうして欲しい。召喚士が絶滅危惧種だと何処へ行っても聞かされるからね。まあ確かに習得と言うか、使役対象を手に入れるまでが大変だからな、召喚術は」

「そうなんですよね、冒険者達が二の足を踏んでいる理由はそこにあるんです。これは今後の課題ですが、色々とやり甲斐はありそうです」

 そう力説するジュリアにカリナは頼もしさを覚えた。若くして組合長に抜擢されるだけの能力があるのだろう。そうして二人でお茶をしながら今後の召喚術のことやこの街のことについて話していたとき、執務室のドアがノックされた。

「ギルマス、大変です! 地下迷宮が!」

 どうやら受付で話した女性のようだ。だがかなり焦っている様子である。

「落ち着いて、先ずは入りなさい」

「すみません」と言いながら入室して来た女性は、相当に慌てた様子である。カリナもただ事ではないのかもしれないと思い、話を聞くことにした。

「何があったのですか?」

「地下迷宮の配置が急に変わって、中から凶悪な魔物の姿も確認されたようです。何とか脱出した冒険者達から話を聞きましたが、まだ中に取り残されている者達もいるとのこと。何でも壁が生き物の様に動いて、内部は迷路の様になっているとのことです。どうしたら良いのか、指示を仰ぎに来たところです」

 初心者の経験値稼ぎ場である地下迷宮は迷宮とは名ばかりの広い通路で一本道である。地下3層まであるが、広いだけで迷うようなことはない。先日訪れた死者の迷宮の方が余程難易度が高い。

「わかりました。先ずは帰還した冒険者達から詳しい話を聞いてちょうだい。救出に向かうためにもこの街の高ランクの冒険者達を集めるように」

「はい、わかりました!」

 ジュリアの的確な指示を聞いた受付嬢は、急いで退室して行った。

「どう見ますか? カリナさん」

「そうだな、ただの魔物にそこまでできる知能や能力はないだろう。だとしたら……」

「悪魔が絡んでいる可能性が高いと……?」

「ああ、その可能性は高い。しかも空間を操作するのは並の能力じゃない。それに悪魔には聞きたいことが山ほどあるからな」

「出撃されますか?」

 地下迷宮はこの街の水源とも繋がっている。何とかしなければこの街の存続自体が危なくなる。カリナは次々と厄介なことが起こるものだと思いながら、かつて自分も挑んだカリンズの地下迷宮に乗り込む決意を固めた。人間を贄と呼んでいた悪魔ならば、取り残された冒険者達の安否も気になる。

「ああ、召喚士を敵に回すとどうなるのか目に物を見せてやる。それにこの街の料理は気に入っているんだ。水源にも関わる問題だから、さっさと解決してしまおう」

「分かりました。ですが気を付けて下さいね。御武運を」

 立ち上がって一礼をしたジュリアを残して、カリナは部屋を飛び出した。組合の内部は騒然としている。傷ついて戻って来た冒険者達に話を聞いている受付嬢の下に行き、情報を聞く。

「突然壁が動き出して、何人かとは分断されちまった。そして奥からはここらじゃ出てこないような魔物まで現れたんだ。逃げ帰るのがやっとだったよ……」

「そうか、まあ任せておけ。召喚士の力を見せてやろう」

「おいおい、お嬢ちゃん一人で行く気なのか? やめとけ、しかも召喚士なんて戦力になるのか?」

「どんな状況にも対応できるのが召喚術の強みだ。お前達は傷をしっかり癒しておくといい」

 そう言ってカリナは街の外にある地下迷宮の入口へと走り出した。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。 その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。 異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。 定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業

ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。

異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~

北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。 実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。 そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。 グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・ しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。 これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

処理中です...