9 / 39
9
しおりを挟む
篠原side
「・・・で、家を出てきてしまったと」
「・・・・・・」
「お前、割と子供だよな・・・・・・」
「お前にだけは言われたくなかったよ、悠真。お前だって彼女と色々あったのはお前が子供だからだろ?」
「は?・・・マジで篠原って・・・可愛げがないね。」
「まぁまぁ、2人とも落ち着けって!」
結と喧嘩したあの日、家を出た俺はなんとなく歩き回って、結局大学にたどり着いた。無意識だったのかもしれないけど、人の多いところに行きたかったのかもしれない。
校舎内に入って、さてどうしようかなと思っていた時だった。
『あれ、篠原じゃん』
『・・・・・・人違いです』
『いや、どう見ても篠原 裂でしょ。嘘つかないの』
面倒な奴に捕まった。こいつ、立花悠真は彼女を亡くしてしまったから、こういった喧嘩とかにはめっちゃ首を突っ込んでくる。それが誰であろうと、だ。本人曰く、自分みたいな目にあう人を無くしたいらしいが。
たまたま授業が午後からだと言う、中山さんと悠真。
悠真は片手に缶コーヒーを持っていて。飲みかけではないらしいそれを俺に押しつけつつ、問答無用の聞き取り調査。
渋々結とのやり取りを話して、その結果冒頭に戻る。
面白くなくて憎まれ口をはたくが、まぁわかってはいるんだ。
これがただ、俺のしょうもない意地であることくらい。
「・・・で、家を出てきてしまったと」
「・・・・・・」
「お前、割と子供だよな・・・・・・」
「お前にだけは言われたくなかったよ、悠真。お前だって彼女と色々あったのはお前が子供だからだろ?」
「は?・・・マジで篠原って・・・可愛げがないね。」
「まぁまぁ、2人とも落ち着けって!」
結と喧嘩したあの日、家を出た俺はなんとなく歩き回って、結局大学にたどり着いた。無意識だったのかもしれないけど、人の多いところに行きたかったのかもしれない。
校舎内に入って、さてどうしようかなと思っていた時だった。
『あれ、篠原じゃん』
『・・・・・・人違いです』
『いや、どう見ても篠原 裂でしょ。嘘つかないの』
面倒な奴に捕まった。こいつ、立花悠真は彼女を亡くしてしまったから、こういった喧嘩とかにはめっちゃ首を突っ込んでくる。それが誰であろうと、だ。本人曰く、自分みたいな目にあう人を無くしたいらしいが。
たまたま授業が午後からだと言う、中山さんと悠真。
悠真は片手に缶コーヒーを持っていて。飲みかけではないらしいそれを俺に押しつけつつ、問答無用の聞き取り調査。
渋々結とのやり取りを話して、その結果冒頭に戻る。
面白くなくて憎まれ口をはたくが、まぁわかってはいるんだ。
これがただ、俺のしょうもない意地であることくらい。
0
あなたにおすすめの小説
【1話完結】あなたの恋人は毎夜わたしのベッドで寝てますよ。
ariya
ファンタジー
ソフィア・ラテットは、婚約者アレックスから疎まれていた。
彼の傍らには、いつも愛らしい恋人リリアンヌ。
婚約者の立場として注意しても、アレックスは聞く耳を持たない。
そして迎えた学園卒業パーティー。
ソフィアは公衆の面前で婚約破棄を言い渡される。
ガッツポーズを決めるリリアンヌ。
そのままアレックスに飛び込むかと思いきや――
彼女が抱きついた先は、ソフィアだった。
嫌われたと思って離れたのに
ラム猫
恋愛
私は、婚約者のカイルに嫌われたと思った。冷たくそっけなく、近づくたびに避けられる日々。
距離を置くことを選び、留学の準備も進めて心を落ち着かせようとするけれど——。
傾国の王女は孤独な第一王子を溺愛したい
あねもね
恋愛
傾国の王女と評判のオルディアレス王国の第一王女フィオリーナが、ラキメニア王国の第一王子、クロードに嫁ぐことになった。
しかし初夜にクロードから愛も華やかな結婚生活も期待しないでくれと言われる。第一王子でありながら王太子ではないクロードも訳ありのようで……。
少々口達者で、少々居丈高なフィオリーナが義母である王妃や使用人の嫌がらせ、貴族らの好奇な目を蹴散らしながら、クロードの心をもぎ取っていく物語。
王子様への置き手紙
あおき華
恋愛
フィオナは王太子ジェラルドの婚約者。王宮で暮らしながら王太子妃教育を受けていた。そんなある日、ジェラルドと侯爵家令嬢のマデリーンがキスをする所を目撃してしまう。ショックを受けたフィオナは自ら修道院に行くことを決意し、護衛騎士のエルマーとともに王宮を逃げ出した。置き手紙を読んだ皇太子が追いかけてくるとは思いもせずに⋯⋯
小説家になろうにも掲載しています。
私は彼に選ばれなかった令嬢。なら、自分の思う通りに生きますわ
みゅー
恋愛
私の名前はアレクサンドラ・デュカス。
婚約者の座は得たのに、愛されたのは別の令嬢。社交界の噂に翻弄され、命の危険にさらされ絶望の淵で私は前世の記憶を思い出した。
これは、誰かに決められた物語。ならば私は、自分の手で運命を変える。
愛も権力も裏切りも、すべて巻き込み、私は私の道を生きてみせる。
毎日20時30分に投稿
二年間の花嫁
柴田はつみ
恋愛
名門公爵家との政略結婚――それは、彼にとっても、私にとっても期間限定の約束だった。
公爵アランにはすでに将来を誓い合った女性がいる。私はただ、その日までの“仮の妻”でしかない。
二年後、契約が終われば彼の元を去らなければならないと分かっていた。
それでも構わなかった。
たとえ短い時間でも、ずっと想い続けてきた彼のそばにいられるなら――。
けれど、私の知らないところで、アランは密かに策略を巡らせていた。
この結婚は、ただの義務でも慈悲でもない。
彼にとっても、私を手放すつもりなど初めからなかったのだ。
やがて二人の距離は少しずつ近づき、契約という鎖が、甘く熱い絆へと変わっていく。
期限が迫る中、真実の愛がすべてを覆す。
――これは、嘘から始まった恋が、永遠へと変わる物語。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
私は、夫にも子供にも選ばれなかった。
その事実だけを抱え、離縁を突きつけ、家を出た。
そこで待っていたのは、最悪の出来事――
けれど同時に、人生の扉がひらく瞬間でもあった。
夫は愛人と共に好きに生きればいい。
今さら「本当に愛していたのは君だ」と言われても、裏切ったあなたを許すことはできない。
でも、子供たちの心だけは、必ず取り戻す。
妻にも母にもなれなかった伯爵夫人イネス。
過去を悔いながらも、愛を手に入れることを決めた彼女が辿り着いた先には――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる