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なんだかんだで話の後半は、中山さん達の愚痴やら授業のことやらバイトのことやらになって行った。俺の話から遠ざかって少しほっとしているが。
だから俺は話を聞いているだけになり、貰った缶コーヒーを少しずつ飲んでいた。
・・・とはいえ、中山さんと悠真がタッグを組むと、長い。ボケとツッコミが揃うというかなんというか。あれだ・・・ほら、近所のおばさん達のマシンガントークを思い起こさせるというか。
「・・・」
「裂ー?生きてる?息してる?・・・あ、彼女と喧嘩して泣いちまう?」
中山さんのボケというか・・・いや、計算ずくのボケ(?)なのかは分からないが腹が立った。
「・・・・・・は?」
「おっと、急に殺気が」
「てか君、彼女いたんだね。知らなかった・・・で何さん?うちの大学なんでしょ?」
と、悠真が聞いてくる。
まずい、そう直感で思った。
ぼーっとしすぎて、また俺に話題が戻ってきてしまった。さっきは念の為で結の名前は伏せておいたから。
ここで聞かれて答えでもしたら、一生それをネタに笑いものにされる自信がある。死守しないと。
「・・・なんで言わないといけないんだよ」
「・・・ほんっと、可愛げがないね・・・」
「あ、でも俺、裂の彼女らしき人に会ったことあるよ」
と中山さんが言った。
「!?」
なんとか悠真の方は誤魔化せたと思ったのに、中山さんから爆弾発言。
は?いや、おかしいだろ。だって、俺はこの二人に結のこと教えてないし。
「『裂の彼女さん?』って聞いたら『あ、はい』って言ってた」
「・・・・・・なんで、あいつ特定できたんですか」
「バスケしてる時の俺の二つ名、分かるだろ?」
・・・・・・サトリだ・・・。
気づいた俺を見てニヤニヤする中山さん。
・・・・・・もうやだ、この先輩。
だから俺は話を聞いているだけになり、貰った缶コーヒーを少しずつ飲んでいた。
・・・とはいえ、中山さんと悠真がタッグを組むと、長い。ボケとツッコミが揃うというかなんというか。あれだ・・・ほら、近所のおばさん達のマシンガントークを思い起こさせるというか。
「・・・」
「裂ー?生きてる?息してる?・・・あ、彼女と喧嘩して泣いちまう?」
中山さんのボケというか・・・いや、計算ずくのボケ(?)なのかは分からないが腹が立った。
「・・・・・・は?」
「おっと、急に殺気が」
「てか君、彼女いたんだね。知らなかった・・・で何さん?うちの大学なんでしょ?」
と、悠真が聞いてくる。
まずい、そう直感で思った。
ぼーっとしすぎて、また俺に話題が戻ってきてしまった。さっきは念の為で結の名前は伏せておいたから。
ここで聞かれて答えでもしたら、一生それをネタに笑いものにされる自信がある。死守しないと。
「・・・なんで言わないといけないんだよ」
「・・・ほんっと、可愛げがないね・・・」
「あ、でも俺、裂の彼女らしき人に会ったことあるよ」
と中山さんが言った。
「!?」
なんとか悠真の方は誤魔化せたと思ったのに、中山さんから爆弾発言。
は?いや、おかしいだろ。だって、俺はこの二人に結のこと教えてないし。
「『裂の彼女さん?』って聞いたら『あ、はい』って言ってた」
「・・・・・・なんで、あいつ特定できたんですか」
「バスケしてる時の俺の二つ名、分かるだろ?」
・・・・・・サトリだ・・・。
気づいた俺を見てニヤニヤする中山さん。
・・・・・・もうやだ、この先輩。
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