私が居なくなってもあなたをずっと愛してる

手遅れマッキー(旧 来栖祐翔)

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「ただいま・・・・・・え?」



少しドアを開けるのに抵抗があったが、勇気を出して家のドアノブに手をかけた。

そして静かな部屋に、声をかける。

きっと結、怒っているだろうから無視されるとか、また何か飛んでくるとか、そこら辺は予想してた。

でも、現実は予想の斜め上を通り過ぎていっていた。




(・・・いない)



結がいなかった。

鞄がないところを見ると、意識的に家を出たようだけど・・・それが俺に会いたくないという意思表示なのか否か・・・。

まぁ、あいつも一応世間的に見れば大人だ。ホテルの部屋とるなり、友達の家に泊まるなり、何かしらするつもりなんだろう。でもさ、



「・・・連絡くらいしろっての」



自身の勇気を出した行動の出鼻を挫かれたことで、幾分か収まっていたイライラに再度火がついた。連絡がない事が、腹立たしくて仕方ない。

一応の安否確認と、とりあえずの意思表明を兼ねて、連絡してやろうと思って、スマホをタップして結の名前を探す。

そして発信を押し、耳元で呼び出し音が数回鳴った後



ブーッブーッブーッ



「・・・置いていってんのかよ」



彼女の部屋の方から、着信音がなった。

なんで鞄やらを持っていっておきながら、連絡手段を置いていくのか。

ため息をつき、一旦電話を切った。

・・・まぁ、明日謝ればいいか、なんて。


そう思ってたんだ。
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