私が居なくなってもあなたをずっと愛してる

手遅れマッキー(旧 来栖祐翔)

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暫くして、机に並べられたかぼちゃの煮付けと焼き魚といったその他諸々。

本当に作ってくれるとは・・・・・・というか、大学生男子の家の冷蔵庫から当たり前のように材料出てくるのが不思議っつーかまぁ・・・・・・うん。

でもそれは、前にも聞いたことがある。自炊する派なんだね、って。

そしたら感情の読み取れないような顔して



『・・・・・・多分、あいつの、結の影響ですかね』



そう言われた。

そのあいつというのが、結ちゃんの事だというのは言わずもがな。そっか栄養学部なんだっけ、結ちゃん。

まずい事を聞いてしまったなって後悔した。

流石に同じ失敗はしまいと、普通にご飯を食べ始めた・・・んだけど



「そのかぼちゃの煮付け、あの本の中でもめっちゃ美味しいレシピでね!私も何回も見たわ・・・・・・付箋たくさん貼ってあったでしょ?すごい好きだったなー・・・・・・ていうか篠原の手作りとか!羨ましすぎる!!いいなぁ~・・・ねぇ中山さん美味しい?篠原の手作り美味しい?おーい!」



・・・・・・うん、結ちゃんうるさい。

今は普通のサイズの机に俺と裂が向かい合って座ってる感じで、裂側に結ちゃんが浮いてる。で、料理の感想を求められてんの。

いや、勿論美味いよ?裂、料理もできたんだな!ハイスペックだね、とか思ってないわけじゃない・・・けど、今結ちゃんに話しかけたら俺ヤバイ奴だから!

裂からすれば、急に誰に向かってんのかわかんない言葉を発するヤバイ奴だから!



「ねー中山さん!中山さん!!ここまで来て無視とか意味ないからね!返事ちょうだい!!」

「・・・中山さん、どうしたんすか?」



どうすればいいかわからなくて、裂の方(正確にいうと結ちゃんの方)を変な顔して見てたら、裂に訝しげな表情を向けられた。

・・・今ので俺のガラスハートは確実にブロークンした!絶対ブロークンした!ブロークンハートだよ!!もー結ちゃん何してくれてんの!

それでも頑張って無視を貫いていたら、

「中山さんが変顔してる~」
と結ちゃんがケタケタと笑った。

「俺は!変顔なんか!!してない!!」

「え、何いってんですか中山さん・・・」

裂がドン引きしている。

・・・うんやらかした。
結ちゃんは未だに俺の失態を笑っている。

もうヤダこの子なんなの、裂の後ろで腹抱えて笑ってるし。


~後書き~
昨日の更新を完全に忘れてたので、多めに2、3話更新しておきますね・・・
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