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「もー・・・・・・結ちゃん何してくれてんの?さっきの裂の絶対零度の瞳見た?あれ向けられたら凍るよ?それこそ」
「知ってる」
「あ、うん」
少し離れた所から、皿を洗う水音がする。
そこにいるのは勿論裂で、「(一応)お客さんに片付けさせるわけにはいかないので」と言われ、その言葉に甘えた。
一応って言葉が聞こえた気もするけど、それはきっと気のせいだよな!!
まぁ、そんな裂に聞こえないように、結ちゃんに文句を言う。お陰でさっきは心臓止まるかと思った(いろんな意味で)。
「も~篠原のリアクションも相変わらずだなぁ本当・・・私には向けられないけど」
「・・・・・・」
さっきまで笑ってたはずなのに、時折こうやって結ちゃんは悲しそうな表情を見せる。
でも、そりゃそうだ。どんなに元気な子でも、俺には見えてても、この子は幽霊で、本来なら存在すべきじゃないんだから。
俺は、どうしても今まで聞きたくて聞けなかった事を、思わず口にする。
「結ちゃん」
「ん?」
「・・・・・・いま、結ちゃんがユーレイとしてここに存在してるって事は何か未練ある感じ?」
聞いてしまった。
「知ってる」
「あ、うん」
少し離れた所から、皿を洗う水音がする。
そこにいるのは勿論裂で、「(一応)お客さんに片付けさせるわけにはいかないので」と言われ、その言葉に甘えた。
一応って言葉が聞こえた気もするけど、それはきっと気のせいだよな!!
まぁ、そんな裂に聞こえないように、結ちゃんに文句を言う。お陰でさっきは心臓止まるかと思った(いろんな意味で)。
「も~篠原のリアクションも相変わらずだなぁ本当・・・私には向けられないけど」
「・・・・・・」
さっきまで笑ってたはずなのに、時折こうやって結ちゃんは悲しそうな表情を見せる。
でも、そりゃそうだ。どんなに元気な子でも、俺には見えてても、この子は幽霊で、本来なら存在すべきじゃないんだから。
俺は、どうしても今まで聞きたくて聞けなかった事を、思わず口にする。
「結ちゃん」
「ん?」
「・・・・・・いま、結ちゃんがユーレイとしてここに存在してるって事は何か未練ある感じ?」
聞いてしまった。
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