59 / 70
第三章
―日常的な非日常・四―
しおりを挟む
「あら、貴方は――」
香穂が振り返ると、そこには一人の少年がいた。アッシュブラウンの髪と、ブラウンジルコン色の瞳が特徴的な少年は、香穂も良く知る人物であった。
先ほどまで居たディーネの姿は既になく、どうやら香穂の持つ手持ちカバンの中に身を隠したらしかった。
「まさか椎夏さんも関わっていたとは、驚いた」
――彩冬燈葵、クラスは違うが面識のある少年であった。
「えぇ、本当に」
既に結界は消滅し、香穂は公園の入口に立ち尽くす形でいた。
口ぶりから察するに、彼もオーナーなのだろう。
香穂と燈葵は小学校中学年での同級生であり、菜奈花との直接の面識は無い。どちらかというと、弘との繋がりの方が大きく、ならば香穂は何故彼が、という疑問を抱くのも当然であった。
「それで、それは何枚目?」
燈葵が聞いた。それは即ち、紛う事なきオーナーであるとの証明にも等しかった。
「三枚目です」
「それは……早いね」
彼は間違いなく第四オーナーであるという確証が得られれば、香穂は打算を持って質問を投げかけるべく、口を開いた。
「そういう彩冬くんは、何枚ですか?」
「二枚」
即ち、現在の獲得状況は、菜奈花が三枚、弘が二枚、彼が二枚枚、そして香穂が三枚という事になる。最も、これは大凡――と言うより、わかりきっていた事であった。いくら接触を控えているからとは言えど、菜奈花の事はある程度わかるし、何より弘はアルカナの回収はしないと行ったのであるから、消去法で枚数が把握できる。
「そうですか。彩冬くんは――」
「随分と、手際がいい」
しかし香穂の言葉を遮り、燈葵はそう言った。態度から察するに、訝しんでいるらしい。
「えぇ、まぁ」と香穂、「彩冬くんは……もうほかのオーナーには遭われましたか?」
香穂も、それ以上その会話の続きをしたくないらしく、会話の舵を握り直そうと試みたらしい。
「まだ」
彼は、短くそう返す。
「でしたら、きっと驚かれますよ」
そう、香穂は微笑んだ。
「ところで、彩冬君は――部活は何でしたっけ?」
「……サッカー」
「それはそれは、イメージ通りです」
「それより――」
香穂は執拗に会話を拒み、話題を転回していた。しかしそれでも尚、彼は聞きたいことをキチンと忘れず、また繰り出そうとする。ならば最早香穂にそれ以上の会話を望む理由もなく――
「それでは、私はこっちですので」
「お、おい!」
と、一人歩き出した。
「……紅葉君、さぞ驚きますでしょうね」
彼が追って来ないことを振り返らずに把握すると、香穂はそう独り言ちた。
直後、香穂はスマホでメッセージを入れた。
『四人目は彩冬燈葵君』
既に家に居た弘は、静かに勉強に勤しんでいた。しかしそこに静寂は存在せず、静かな室内に、この場にいない存在どうしのやり取りが流れていた。FMラジオである。何やら男女のパーソナリティが、互いに切手について陽気にトークをしている。
「いろんなを記念して、切手が作られているんですね」と女性、そこに「そうそう」と男性が相槌を入れていたるといった具合である。
だが勉強に集中している弘にとっては聞こえないらしく、特段集中が乱れている様子もなかった。
図書館を後にした後の弘はまっすぐ家に帰り、そうして今に至っている。部活に顔を出すでもなく、端的に言えばサボりである。最も、囲碁将棋部はそこら辺緩い為、ならば弘も殊更気にする事は無かった。
スマートフォンの着信を聞き、一度手を止めた弘は、充電中のそのスマホに手を伸ばした。ラジオの中に異質な甲高いデフォルメの通知音が鳴り響いた為か、その音は聞き逃さなかったらしい。
メッセージの相手は――椎夏香穂。弘の家の真後ろの女子生徒、即ち幼馴染でもある彼女からのものであった。
弘はそのメッセージを開くことなく、ロック画面に映ったメッセージ内容を確認すると嘆息した。
接触をしろと香穂に言われていたのに、終ぞ出来ず結果的に香穂が先に接触した、と言うことらしかった。
「なんと?」
声の主は弘のパートナー精霊――マンダリンガーネット色の瞳が特徴な、赤いトカゲのサラマンダーである。サラマンダー、というのは弘がつけた名前ではあるが、その実唯の精霊の元の名前であり、では弘が名付け親かと言わればそうではない様に思える。
「四人目が誰かわかった、ってだけだ」
「そうですか」
それっきり、会話はなかった。だけという話では無いのかもしれなかったが、しかしサラマンダーがあまり食いついてこないあたり、実際は誰がなろうが同じ反応を見せるのではないか、と弘は思った。
ならば弘がそれ以上の会話を交わすことは無く、ちょっとラジオの二人の会話に耳を傾けることにしたらしかった。
気が付けば、会話の内容が変わっていたらしかった。
直後にまた別のメッセージが香穂から来ているのを知ったのは、また後の事であった。
香穂が振り返ると、そこには一人の少年がいた。アッシュブラウンの髪と、ブラウンジルコン色の瞳が特徴的な少年は、香穂も良く知る人物であった。
先ほどまで居たディーネの姿は既になく、どうやら香穂の持つ手持ちカバンの中に身を隠したらしかった。
「まさか椎夏さんも関わっていたとは、驚いた」
――彩冬燈葵、クラスは違うが面識のある少年であった。
「えぇ、本当に」
既に結界は消滅し、香穂は公園の入口に立ち尽くす形でいた。
口ぶりから察するに、彼もオーナーなのだろう。
香穂と燈葵は小学校中学年での同級生であり、菜奈花との直接の面識は無い。どちらかというと、弘との繋がりの方が大きく、ならば香穂は何故彼が、という疑問を抱くのも当然であった。
「それで、それは何枚目?」
燈葵が聞いた。それは即ち、紛う事なきオーナーであるとの証明にも等しかった。
「三枚目です」
「それは……早いね」
彼は間違いなく第四オーナーであるという確証が得られれば、香穂は打算を持って質問を投げかけるべく、口を開いた。
「そういう彩冬くんは、何枚ですか?」
「二枚」
即ち、現在の獲得状況は、菜奈花が三枚、弘が二枚、彼が二枚枚、そして香穂が三枚という事になる。最も、これは大凡――と言うより、わかりきっていた事であった。いくら接触を控えているからとは言えど、菜奈花の事はある程度わかるし、何より弘はアルカナの回収はしないと行ったのであるから、消去法で枚数が把握できる。
「そうですか。彩冬くんは――」
「随分と、手際がいい」
しかし香穂の言葉を遮り、燈葵はそう言った。態度から察するに、訝しんでいるらしい。
「えぇ、まぁ」と香穂、「彩冬くんは……もうほかのオーナーには遭われましたか?」
香穂も、それ以上その会話の続きをしたくないらしく、会話の舵を握り直そうと試みたらしい。
「まだ」
彼は、短くそう返す。
「でしたら、きっと驚かれますよ」
そう、香穂は微笑んだ。
「ところで、彩冬君は――部活は何でしたっけ?」
「……サッカー」
「それはそれは、イメージ通りです」
「それより――」
香穂は執拗に会話を拒み、話題を転回していた。しかしそれでも尚、彼は聞きたいことをキチンと忘れず、また繰り出そうとする。ならば最早香穂にそれ以上の会話を望む理由もなく――
「それでは、私はこっちですので」
「お、おい!」
と、一人歩き出した。
「……紅葉君、さぞ驚きますでしょうね」
彼が追って来ないことを振り返らずに把握すると、香穂はそう独り言ちた。
直後、香穂はスマホでメッセージを入れた。
『四人目は彩冬燈葵君』
既に家に居た弘は、静かに勉強に勤しんでいた。しかしそこに静寂は存在せず、静かな室内に、この場にいない存在どうしのやり取りが流れていた。FMラジオである。何やら男女のパーソナリティが、互いに切手について陽気にトークをしている。
「いろんなを記念して、切手が作られているんですね」と女性、そこに「そうそう」と男性が相槌を入れていたるといった具合である。
だが勉強に集中している弘にとっては聞こえないらしく、特段集中が乱れている様子もなかった。
図書館を後にした後の弘はまっすぐ家に帰り、そうして今に至っている。部活に顔を出すでもなく、端的に言えばサボりである。最も、囲碁将棋部はそこら辺緩い為、ならば弘も殊更気にする事は無かった。
スマートフォンの着信を聞き、一度手を止めた弘は、充電中のそのスマホに手を伸ばした。ラジオの中に異質な甲高いデフォルメの通知音が鳴り響いた為か、その音は聞き逃さなかったらしい。
メッセージの相手は――椎夏香穂。弘の家の真後ろの女子生徒、即ち幼馴染でもある彼女からのものであった。
弘はそのメッセージを開くことなく、ロック画面に映ったメッセージ内容を確認すると嘆息した。
接触をしろと香穂に言われていたのに、終ぞ出来ず結果的に香穂が先に接触した、と言うことらしかった。
「なんと?」
声の主は弘のパートナー精霊――マンダリンガーネット色の瞳が特徴な、赤いトカゲのサラマンダーである。サラマンダー、というのは弘がつけた名前ではあるが、その実唯の精霊の元の名前であり、では弘が名付け親かと言わればそうではない様に思える。
「四人目が誰かわかった、ってだけだ」
「そうですか」
それっきり、会話はなかった。だけという話では無いのかもしれなかったが、しかしサラマンダーがあまり食いついてこないあたり、実際は誰がなろうが同じ反応を見せるのではないか、と弘は思った。
ならば弘がそれ以上の会話を交わすことは無く、ちょっとラジオの二人の会話に耳を傾けることにしたらしかった。
気が付けば、会話の内容が変わっていたらしかった。
直後にまた別のメッセージが香穂から来ているのを知ったのは、また後の事であった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。
交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。
そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。
その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。
だが、それが不幸の始まりだった。
世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。
彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。
さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。
金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。
面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。
本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います
こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!===
ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。
でも別に最強なんて目指さない。
それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。
フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。
これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる