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第一章
―不思議な不思議な新しい一日・十―
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「菜奈花ちゃん――」
菜奈花が何かの気配を察して行ってしまって後、香穂は二階のベンチで時間を潰していた。
元々菜奈花の買い物の付き添いできた上、菜奈花からの連絡待ちなのだから、あまり彷徨く訳にもいか無かった。
この退屈な時間を潰すべくスマホを開くが、特にやる事があるわけでもない。
そうなるとスマホを膝の上に置き、「はぁ」と嘆息するくらいしかいよいよもってやる事がなくなる。
(早く連絡、来ないでしょうか)
来るはずがないのは、理解していた。
「――椎夏?」
しかし予想外というのは、いつだって起こりうるらしい。
唐突に後ろから、香穂に聞き覚えのある声が投げかけられたのである。
「あら――、紅葉君」
振り返った先にいたのは、同じクラスの紅葉弘。
黒橡色のミディアム髪に、オニキス色の瞳をした、ボーダーシャツに黒のジップアップパーカー、黒のスキニーパンツのスタイルで、何やら一人で買い物していたらしく、手には不透明なアームバッグを二つほど握られていた。
「奇遇だな」
「えぇ、本当に」
この二人は、所謂幼馴染という関係らしく、けれどあまり二人が一緒にいた事を見かける機会というのは少ない。
「今日はどうしてここに?」
「菜奈花ちゃんの付き添いです」
すると弘は、「あぁ」と納得したような顔をした後で、訪ねた。
「――アイツも、桜之宮もいるのか」
「えぇ、今はちょっと用があって屋上の方に行きましたけど」
弘は首を捻ったが、「そうか」とそれ以上追求はしてこなかった。
「桜之宮は、どうだ?」
「元気ですよ、今は」
「そうか」
すると香穂は自分の隣の荷物を足元にどけて開け、「立ち話もなんですし、どうぞ」と進めてきた。
弘は一瞬戸惑った様な表情を見せたが、端の方に、香穂に背を向ける形で座った。
「そういえば」と香穂、「今年も、三人とも同じクラスですね」
「そうだな」と弘、「これで三年連続、か」
「えぇ、三年連続」
沈黙が、訪れた。
この沈黙も慣れたもので、もはや二人とも気にしている様子は無く、ただその沈黙に僅かな間浸っていた。
そうしているとやがて、「そういえば」と香穂は別の話題を提供してきた。
何時ものパターンだ。
「菜奈花ちゃんには、もう伝えましたか?」
再びの沈黙が訪れた。
短いけれど、長く感じられた、得に弘にとっては長く、長く、そして長い、沈黙の時間。
「何をだ?」
やっと出た答えは、疑問を投げ返しただけの、ただただ無意味なもの。
「分かっている癖に」
長めの間を置いたあとで、ゆっくりと弘は答えた。
「――まだだ」
再びの沈黙が訪れた。
慣れたようで、けれどどこか慣れていない部類の沈黙。
――今度は短く感じた沈黙。
「応援、していますよ」
その言葉を投げている香穂の表情は、弘には分からない。
背中に突き刺さった言葉は、何時もの柔和なものであった。
けれど、弘に見えない、背中に突き刺さった表情はきっと――
「――あぁ」
それっきりは、ただ沈黙が流れた。
長い長い沈黙の後、香穂のスマホのバイブが鳴り、立ち上がるまで、二人はただその居心地の悪い沈黙に身を委ねていた。
立ち上がることにすら、お互いがそうルールでも儲けたように。
香穂が行ったあとも、弘はその場を動こうとはしなかった。
――できなかった。
――できるはずもなかった。
「――嘘は、言うもんじゃないな」
その呟きは、喧騒への中に消えていった。
「ただいま」
「おかえり、菜奈花ちゃん」
家に着いたのは、五時くらいだったろうか、もう既に外は茜を終えようとしている頃だった。
玄関の鍵は空いていた。
迎えてくれたのは、――叔母さんだった。
アッシュブラウンのミディアムパーマが特徴の叔母さんは、目の下に隈を浮かべ、今にも欠伸を漏らしそうなほど気だるげであった。
「寝ててよかったのに……」
未だスーツの叔母さんは、しかしだらしなく着崩しており、傍から見ても気だるげな様相であった。
「そうもいかないでしょ」と叔母さん、「夕御飯作らないといけないし」
「良いから寝ててください」と菜奈花、「夕飯の食材はちゃんと買ってきましたから」
「でも今寝たら多分夜中まで起きないと思うのよねぇ?」
「キチンと叔母さんの分も作るんで夜中にでも温めて食べてください」
言いながら靴を揃え、リビングに向かう菜奈花に叔母さんは、
「ならお言葉に甘えて……」
と二階へと行ってしまった。
「全く……」
そう漏らして嘆息する菜奈花の顔には、微かな披露を映し出していた。
「おかえり、菜奈花」
「うん、ただいま……って――!」
その何気ないやり取りに、菜奈花は驚愕した。
それはつまり、
「どうして下に居るのよ!」
声量を抑えて声の元へと睨みつけると、そこにはダイニングテーブルの上を飛び回るルニの姿があった。
「安心していいけど?」
「安心できないのだけれど?」
「だって今降りてきたんだよ?バレてないからセーフセーフ」
「バレたらどうするのよ」
そこでルニは一度間を置いた。
考えて、考えて、考えて、考えて、考え抜いた末の答えが――
「記憶消去、とか?」
そういう事なのであろう。
「却下」
「冗談に決まってるじゃん」
菜奈花は嘆息したあと、手に持っていた不透明のアームバッグとレジ袋をダイニングテーブルの上に置いた。
「何買ってきたの?」
「本と服、それと夕飯」
「夕飯何?」
レジ袋の方をガサゴソやっていた手を一度止め、菜奈花はルニの方を向いた。
「――カレー」
「肉多めで!」
「了解野菜多めね」
再び嘆息した後で、菜奈花はまた袋をガサゴソとやった後で、必要なものを並べ、いらないものを冷蔵庫へと入れ込んだ。
結局あの後、菜奈花と香穂はお互いに何もなかったかのように、他愛のない雑談を交わしながら帰ったに過ぎなかった。
「あら、菜奈花ちゃん、その指輪――」
問題があったとすれば、香穂と再開した時に指輪をつけっぱなしで、挙句それを香穂に見られた、という点である。
「え、ええっと、ちょっとアクセサリーにって思って持ってきたんだけど、少し恥ずかしくて、さ」
乾いた笑いと一緒に、そんな苦しい言い訳を繰り出して誤魔化した事に、香穂に隠し事をしているという事実に、僅かながらも胸に刺さるものがあった。
「そんなことありませんよ」
などという香穂のフォローにも耳を貸すことなく、即座にまたジップパーカーの右ポケットに押し込んだと言うのは言うまでもなかった。
それ以降、指輪のことについても、屋上での出来事についても互が口に出すことも、また尋ねることも無かった。
無論、香穂が弘とあの場で合った、という事もまた、彼女は口に出そうとはしなかった。
弘は弘で、香穂が行ってしまった後は一人で逃げるようにして店の中に行ってしまい、結局菜奈花には終ぞ弘があの場に居たなどという事は知る由も無い事実となったのであった。
菜奈花が何かの気配を察して行ってしまって後、香穂は二階のベンチで時間を潰していた。
元々菜奈花の買い物の付き添いできた上、菜奈花からの連絡待ちなのだから、あまり彷徨く訳にもいか無かった。
この退屈な時間を潰すべくスマホを開くが、特にやる事があるわけでもない。
そうなるとスマホを膝の上に置き、「はぁ」と嘆息するくらいしかいよいよもってやる事がなくなる。
(早く連絡、来ないでしょうか)
来るはずがないのは、理解していた。
「――椎夏?」
しかし予想外というのは、いつだって起こりうるらしい。
唐突に後ろから、香穂に聞き覚えのある声が投げかけられたのである。
「あら――、紅葉君」
振り返った先にいたのは、同じクラスの紅葉弘。
黒橡色のミディアム髪に、オニキス色の瞳をした、ボーダーシャツに黒のジップアップパーカー、黒のスキニーパンツのスタイルで、何やら一人で買い物していたらしく、手には不透明なアームバッグを二つほど握られていた。
「奇遇だな」
「えぇ、本当に」
この二人は、所謂幼馴染という関係らしく、けれどあまり二人が一緒にいた事を見かける機会というのは少ない。
「今日はどうしてここに?」
「菜奈花ちゃんの付き添いです」
すると弘は、「あぁ」と納得したような顔をした後で、訪ねた。
「――アイツも、桜之宮もいるのか」
「えぇ、今はちょっと用があって屋上の方に行きましたけど」
弘は首を捻ったが、「そうか」とそれ以上追求はしてこなかった。
「桜之宮は、どうだ?」
「元気ですよ、今は」
「そうか」
すると香穂は自分の隣の荷物を足元にどけて開け、「立ち話もなんですし、どうぞ」と進めてきた。
弘は一瞬戸惑った様な表情を見せたが、端の方に、香穂に背を向ける形で座った。
「そういえば」と香穂、「今年も、三人とも同じクラスですね」
「そうだな」と弘、「これで三年連続、か」
「えぇ、三年連続」
沈黙が、訪れた。
この沈黙も慣れたもので、もはや二人とも気にしている様子は無く、ただその沈黙に僅かな間浸っていた。
そうしているとやがて、「そういえば」と香穂は別の話題を提供してきた。
何時ものパターンだ。
「菜奈花ちゃんには、もう伝えましたか?」
再びの沈黙が訪れた。
短いけれど、長く感じられた、得に弘にとっては長く、長く、そして長い、沈黙の時間。
「何をだ?」
やっと出た答えは、疑問を投げ返しただけの、ただただ無意味なもの。
「分かっている癖に」
長めの間を置いたあとで、ゆっくりと弘は答えた。
「――まだだ」
再びの沈黙が訪れた。
慣れたようで、けれどどこか慣れていない部類の沈黙。
――今度は短く感じた沈黙。
「応援、していますよ」
その言葉を投げている香穂の表情は、弘には分からない。
背中に突き刺さった言葉は、何時もの柔和なものであった。
けれど、弘に見えない、背中に突き刺さった表情はきっと――
「――あぁ」
それっきりは、ただ沈黙が流れた。
長い長い沈黙の後、香穂のスマホのバイブが鳴り、立ち上がるまで、二人はただその居心地の悪い沈黙に身を委ねていた。
立ち上がることにすら、お互いがそうルールでも儲けたように。
香穂が行ったあとも、弘はその場を動こうとはしなかった。
――できなかった。
――できるはずもなかった。
「――嘘は、言うもんじゃないな」
その呟きは、喧騒への中に消えていった。
「ただいま」
「おかえり、菜奈花ちゃん」
家に着いたのは、五時くらいだったろうか、もう既に外は茜を終えようとしている頃だった。
玄関の鍵は空いていた。
迎えてくれたのは、――叔母さんだった。
アッシュブラウンのミディアムパーマが特徴の叔母さんは、目の下に隈を浮かべ、今にも欠伸を漏らしそうなほど気だるげであった。
「寝ててよかったのに……」
未だスーツの叔母さんは、しかしだらしなく着崩しており、傍から見ても気だるげな様相であった。
「そうもいかないでしょ」と叔母さん、「夕御飯作らないといけないし」
「良いから寝ててください」と菜奈花、「夕飯の食材はちゃんと買ってきましたから」
「でも今寝たら多分夜中まで起きないと思うのよねぇ?」
「キチンと叔母さんの分も作るんで夜中にでも温めて食べてください」
言いながら靴を揃え、リビングに向かう菜奈花に叔母さんは、
「ならお言葉に甘えて……」
と二階へと行ってしまった。
「全く……」
そう漏らして嘆息する菜奈花の顔には、微かな披露を映し出していた。
「おかえり、菜奈花」
「うん、ただいま……って――!」
その何気ないやり取りに、菜奈花は驚愕した。
それはつまり、
「どうして下に居るのよ!」
声量を抑えて声の元へと睨みつけると、そこにはダイニングテーブルの上を飛び回るルニの姿があった。
「安心していいけど?」
「安心できないのだけれど?」
「だって今降りてきたんだよ?バレてないからセーフセーフ」
「バレたらどうするのよ」
そこでルニは一度間を置いた。
考えて、考えて、考えて、考えて、考え抜いた末の答えが――
「記憶消去、とか?」
そういう事なのであろう。
「却下」
「冗談に決まってるじゃん」
菜奈花は嘆息したあと、手に持っていた不透明のアームバッグとレジ袋をダイニングテーブルの上に置いた。
「何買ってきたの?」
「本と服、それと夕飯」
「夕飯何?」
レジ袋の方をガサゴソやっていた手を一度止め、菜奈花はルニの方を向いた。
「――カレー」
「肉多めで!」
「了解野菜多めね」
再び嘆息した後で、菜奈花はまた袋をガサゴソとやった後で、必要なものを並べ、いらないものを冷蔵庫へと入れ込んだ。
結局あの後、菜奈花と香穂はお互いに何もなかったかのように、他愛のない雑談を交わしながら帰ったに過ぎなかった。
「あら、菜奈花ちゃん、その指輪――」
問題があったとすれば、香穂と再開した時に指輪をつけっぱなしで、挙句それを香穂に見られた、という点である。
「え、ええっと、ちょっとアクセサリーにって思って持ってきたんだけど、少し恥ずかしくて、さ」
乾いた笑いと一緒に、そんな苦しい言い訳を繰り出して誤魔化した事に、香穂に隠し事をしているという事実に、僅かながらも胸に刺さるものがあった。
「そんなことありませんよ」
などという香穂のフォローにも耳を貸すことなく、即座にまたジップパーカーの右ポケットに押し込んだと言うのは言うまでもなかった。
それ以降、指輪のことについても、屋上での出来事についても互が口に出すことも、また尋ねることも無かった。
無論、香穂が弘とあの場で合った、という事もまた、彼女は口に出そうとはしなかった。
弘は弘で、香穂が行ってしまった後は一人で逃げるようにして店の中に行ってしまい、結局菜奈花には終ぞ弘があの場に居たなどという事は知る由も無い事実となったのであった。
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