44 / 85
本編
43.ねぇ、知っている?これでまだ半日も立っていないのよ?……嘘でしょう…
しおりを挟む
リエルが声を頼りに行くと、人混みの中ヴェルカの美しい桃色の髪が視界に入った。
人混みに紛れてしまうのでは…と思ったが向こうもリエルの姿が見えたようでやっと合流することができた。
合流すると人混みで見えていなかった人物が見えてきた。
こちらに向かってきているのがルーガイル。その後ろにいるのはケインとリール。
その三人とは別で、生徒会席から歩いてきているのはシエルとアシュルトで、そのすぐ近くにいるのがヴェルカだ。
「リエル様お久しぶりです。入学を心からお祝いします」
「姫さん、久しぶりだな。改めて、入学おめでとう」
そう言った後、頭を撫でて来るシエルとアシュルトに、リエルは「アシュ様にありがとうございます。シエル様も久しぶりに会えて嬉しいです。」と微笑みながら言葉を返した。
その後も数人と話していると、教師からの連絡でチームを判別するリストバンドと女子生徒用のカメラを渡す為に代表2名が教師席に取りに来るように連絡がされた。
話し合った結果、アシュルトとリエルが取りに行くことになった為二人で教師席に向かっていた。
リエルがアシュルトの少し後ろを歩いていると、アシュルトに不意に腕を引かれた。
転びそうになったところをアシュルトに腰に手を回されることで回避したリエルがアシュルトの顔をふっと見上げるとアシュルトの空色の美しい瞳が何処かを鋭く睨んでいた。
「アシュ様?」思わず声をかけたリエルにアシュルトは「もう少しこのままで…。リエル様、本日新入生の間で騒ぎがあったと聞いたのですが、発端は金髪の女性ですか?」と前を睨みながら話しかけた。
アシュルトの問いに困惑を隠せないまま肯定を返すと手を引かれ、歩きながら「リエル様。その女性が先程こちらを睨んでいました。念のためにも、基本的には私達が居ますがお一人にはならないようになさってください。」と声をかけられた。
リエルはその言葉に冷静にまた肯定を返した…ように見えたが「(あの見た目と言い言動と言い、絶対にあの子ヒロイン……しかもトリップ系の…やばいわ)」等と内心焦りまくっていた。
暫くアシュルトに引かれるがままに歩いていると、広場から少し離れたところにある教師席に着いた。
早速リストバンドを貰おうと近くの列に並ぼうとすると…
「アシュルト君、そちらが君の?」
と、突然後ろから声がかけられた。
驚いて肩を揺らしたリエルに、アシュルトは目の前にいる人物に眉をひそめながら返事を返した。
「理事長、新入生を驚かせるのはお止めください。質問に答えるのであれば答えはyesです。」と。
リエルは急いで眼の前の人物に視線を移した。
リエルの目に映るのは若干ふくよかな長身の男性、薄いグレーの布の下に見えるのは切れ長の形の良い瞳と唇それと清潔感のある白色のパンツに、光沢のある革靴そして…紛うことなきハワイアンシャツ。
リエルは2度見した。しかし何度見ても服は変わらない。
金魚や虎などのオリエンタルなモチーフを華やかでカラフルな色彩で染め上げた生地で作られたこのシャツを他になんと言おうか。
嫌、ハワイアンシャツ以外何も言えない。
服を見て動かなくなったリエルに声をかけたのはアシュルト…ではなく理事長の方で、
「貴方にもこの服の良さが分かりますか!」といきなりリエルの前で目を輝かせながら語り始めた。
戸惑いを隠せない様子のリエルにアシュルトはリエルの手を引き、今も尚話を辞めようとしない理事長に少し声をかけたあと別の教師のもとに向かった。
「先生。」
「…アシュルト君。リストバンドはまだ?」
「えぇ、先程まで彼女が理事長につかまっていたもので」
「彼女…そちらの女性が?」
リエルはいきなり自身に向けられた視線に驚くも、「リエル・シュルテンヴェルと申します。」と直ぐにカーテシーを行った。
「貴方が…ここの教員のエルヴィスと申します。貴方もカメラは受け取っておられないようですね…」
エルヴィスはリエルの首元を一瞬見て、そこにあるべきはずのカメラが無いことを確認し直ぐにカメラをリエルの首にかけた。
「アシュルト君ですし、心配はしていませんが規則ですので、リストバンドも今お渡ししておきましょう。何人分ですか?」
お礼を言ったリエルに少し頷いたあと、そう聞いてきたエルヴィスにアシュルトは一瞬考える素振りを見せたあと「私と彼女を含めて七名です。」と、何でもないように答えた。
アシュルトの言葉に一瞬目を見開いたエルヴィスだったがリエルの家名を思い出し、納得したのか直ぐに7つのリストバンドを用意し、手渡してくれた。
エルヴィスからリストバンドを受け取った二人がルーガイル等のもとに戻ると…
____________________
いつもも多くの女神様方に見て頂くことができて、とっても嬉しく思っております。ありがとうございます!
最近更新が遅れております…大変申し訳ありませんm(_ _)m
最近身内の不幸が続いておりまして昨日投稿ができておりませんでした…本当に申し訳ないです。
もぅ…塾から帰ったら訃報が届いて、クリスマスで浮かれきった友達が遠出して迷子になって、クリスマスイブはボッチになることはなく家族で過ごしました……
もう…満腹ですわ……
本当…クリスマスイベが多すぎて…事件が多すぎて……とうとう東京にある某探偵事務所から死神がやってきた?と言うくらいメンタルが死んでおります…
因みに本日は悪戯好きの暗殺者や人類最強、殺し屋ノートのヒロインちゃんetc…のbirthday!!
本当は他に143人位居るのですが流石に書ききれないのでここでは人気の強い3名を…
明日はオッドアイの関西弁青年と、特進クラス成績学年1位の恋する女の子とホヤ酢が好物のWSのバースデー!!
ま〇あちゃん!最初怖いって思ってごめん!めっちゃ可愛いよ!!!
因みに本日birthdayの方の誕生酒はグリーンアップルロワイヤル!!酒言葉は、ふれあいを大切にするシンデレラ!あと残り少ないですが、貴方にとって良い一年になりますよ~に!!
٭(ㅅ˘˘)♡*.+゜
「あ~、もう…無料…息抜きにチーズケーキ作ろ…「主様っ、危な…」熱っつ!!待って…やけどした…「す、直ぐに兄さん連れてきます!」ゴメン…」最近手を負傷しまくる系審神者
「にっちゃ!!」by.兄のことが大好きな弟君
「人は重力で背が縮むんだよ」by.モテようと必死な同級生
人混みに紛れてしまうのでは…と思ったが向こうもリエルの姿が見えたようでやっと合流することができた。
合流すると人混みで見えていなかった人物が見えてきた。
こちらに向かってきているのがルーガイル。その後ろにいるのはケインとリール。
その三人とは別で、生徒会席から歩いてきているのはシエルとアシュルトで、そのすぐ近くにいるのがヴェルカだ。
「リエル様お久しぶりです。入学を心からお祝いします」
「姫さん、久しぶりだな。改めて、入学おめでとう」
そう言った後、頭を撫でて来るシエルとアシュルトに、リエルは「アシュ様にありがとうございます。シエル様も久しぶりに会えて嬉しいです。」と微笑みながら言葉を返した。
その後も数人と話していると、教師からの連絡でチームを判別するリストバンドと女子生徒用のカメラを渡す為に代表2名が教師席に取りに来るように連絡がされた。
話し合った結果、アシュルトとリエルが取りに行くことになった為二人で教師席に向かっていた。
リエルがアシュルトの少し後ろを歩いていると、アシュルトに不意に腕を引かれた。
転びそうになったところをアシュルトに腰に手を回されることで回避したリエルがアシュルトの顔をふっと見上げるとアシュルトの空色の美しい瞳が何処かを鋭く睨んでいた。
「アシュ様?」思わず声をかけたリエルにアシュルトは「もう少しこのままで…。リエル様、本日新入生の間で騒ぎがあったと聞いたのですが、発端は金髪の女性ですか?」と前を睨みながら話しかけた。
アシュルトの問いに困惑を隠せないまま肯定を返すと手を引かれ、歩きながら「リエル様。その女性が先程こちらを睨んでいました。念のためにも、基本的には私達が居ますがお一人にはならないようになさってください。」と声をかけられた。
リエルはその言葉に冷静にまた肯定を返した…ように見えたが「(あの見た目と言い言動と言い、絶対にあの子ヒロイン……しかもトリップ系の…やばいわ)」等と内心焦りまくっていた。
暫くアシュルトに引かれるがままに歩いていると、広場から少し離れたところにある教師席に着いた。
早速リストバンドを貰おうと近くの列に並ぼうとすると…
「アシュルト君、そちらが君の?」
と、突然後ろから声がかけられた。
驚いて肩を揺らしたリエルに、アシュルトは目の前にいる人物に眉をひそめながら返事を返した。
「理事長、新入生を驚かせるのはお止めください。質問に答えるのであれば答えはyesです。」と。
リエルは急いで眼の前の人物に視線を移した。
リエルの目に映るのは若干ふくよかな長身の男性、薄いグレーの布の下に見えるのは切れ長の形の良い瞳と唇それと清潔感のある白色のパンツに、光沢のある革靴そして…紛うことなきハワイアンシャツ。
リエルは2度見した。しかし何度見ても服は変わらない。
金魚や虎などのオリエンタルなモチーフを華やかでカラフルな色彩で染め上げた生地で作られたこのシャツを他になんと言おうか。
嫌、ハワイアンシャツ以外何も言えない。
服を見て動かなくなったリエルに声をかけたのはアシュルト…ではなく理事長の方で、
「貴方にもこの服の良さが分かりますか!」といきなりリエルの前で目を輝かせながら語り始めた。
戸惑いを隠せない様子のリエルにアシュルトはリエルの手を引き、今も尚話を辞めようとしない理事長に少し声をかけたあと別の教師のもとに向かった。
「先生。」
「…アシュルト君。リストバンドはまだ?」
「えぇ、先程まで彼女が理事長につかまっていたもので」
「彼女…そちらの女性が?」
リエルはいきなり自身に向けられた視線に驚くも、「リエル・シュルテンヴェルと申します。」と直ぐにカーテシーを行った。
「貴方が…ここの教員のエルヴィスと申します。貴方もカメラは受け取っておられないようですね…」
エルヴィスはリエルの首元を一瞬見て、そこにあるべきはずのカメラが無いことを確認し直ぐにカメラをリエルの首にかけた。
「アシュルト君ですし、心配はしていませんが規則ですので、リストバンドも今お渡ししておきましょう。何人分ですか?」
お礼を言ったリエルに少し頷いたあと、そう聞いてきたエルヴィスにアシュルトは一瞬考える素振りを見せたあと「私と彼女を含めて七名です。」と、何でもないように答えた。
アシュルトの言葉に一瞬目を見開いたエルヴィスだったがリエルの家名を思い出し、納得したのか直ぐに7つのリストバンドを用意し、手渡してくれた。
エルヴィスからリストバンドを受け取った二人がルーガイル等のもとに戻ると…
____________________
いつもも多くの女神様方に見て頂くことができて、とっても嬉しく思っております。ありがとうございます!
最近更新が遅れております…大変申し訳ありませんm(_ _)m
最近身内の不幸が続いておりまして昨日投稿ができておりませんでした…本当に申し訳ないです。
もぅ…塾から帰ったら訃報が届いて、クリスマスで浮かれきった友達が遠出して迷子になって、クリスマスイブはボッチになることはなく家族で過ごしました……
もう…満腹ですわ……
本当…クリスマスイベが多すぎて…事件が多すぎて……とうとう東京にある某探偵事務所から死神がやってきた?と言うくらいメンタルが死んでおります…
因みに本日は悪戯好きの暗殺者や人類最強、殺し屋ノートのヒロインちゃんetc…のbirthday!!
本当は他に143人位居るのですが流石に書ききれないのでここでは人気の強い3名を…
明日はオッドアイの関西弁青年と、特進クラス成績学年1位の恋する女の子とホヤ酢が好物のWSのバースデー!!
ま〇あちゃん!最初怖いって思ってごめん!めっちゃ可愛いよ!!!
因みに本日birthdayの方の誕生酒はグリーンアップルロワイヤル!!酒言葉は、ふれあいを大切にするシンデレラ!あと残り少ないですが、貴方にとって良い一年になりますよ~に!!
٭(ㅅ˘˘)♡*.+゜
「あ~、もう…無料…息抜きにチーズケーキ作ろ…「主様っ、危な…」熱っつ!!待って…やけどした…「す、直ぐに兄さん連れてきます!」ゴメン…」最近手を負傷しまくる系審神者
「にっちゃ!!」by.兄のことが大好きな弟君
「人は重力で背が縮むんだよ」by.モテようと必死な同級生
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
266
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる