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本編

76.探求って……ひさしぶりね…。え?調べる範囲多すぎない……??

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次にリエルが目を覚ましたのは事が起きてから数時間後、空が茜色に染まった頃だった。

暖かくてふわふわとした夢の中から抜け出せば、目の前には大量のノートと教科書。

部屋中には花のような甘い香りが漂い、耳から聞こえてくるのは鳴き声と謝罪の言葉。

何だ、夢か。

目を覚まそうと腕をつねってみる。痛い。

…どうやら残念なことにこれは夢ではないらしい。

寝起きで回らない頭を必死に働かせていると、自分の横から聞き慣れた声がした。

「お嬢…?」口を開いてポカンとした様子で此方に顔を向けるシエルに首を傾げ返せばシエルはホッとしたような顔をして言った。

「お嬢、寝起きですまねぇがちょっと来てくれ!」シエルはそう言うなりリエルの手を引いて走り始めた。

勿論ペースはこちらに合わせては有るけれど…七人の中で一、二番目に大人びている婚約者のらしく無いその行動にリエルは驚きを隠せなかった。

手を引かれるままに走って行けば着いた先は別室。

走るたびに大きくはっきりと聞こえてくるようになった誰かの鳴き声はこの部屋から聞こえてきているようだった。

扉の前にいたケインに促されて部屋の中を見てみればベッドの上には布団を被っている誰かの姿があった。

恐る恐る近寄ってみると、布団からはみ出た桃色が見えたのでそれが誰なのかはすぐに分かった。

そして何故彼が泣いているのかも。
ゆっくりと布団を剥ぎ取ればそこには予想通りの人物がいた。

ヴェルカは泣き腫らした目でこちらを見ると、私の腕を見て、また顔を見て涙声で名前を呼んで、謝罪の言葉を洩らした。

…お願い、嫌いにならないで。離れて行かないで…

そう言って涙を流すヴェルカはいつもの威勢の良さなど全く感じられないほど弱々しいものだった。

どうして私がヴェルカから離れていくことになっているのかは検討もつかないけれど、きっとあの謎の封筒が原因なのだろう。

涙で目の下のペイントも滲んでいるし、ずっと布団の中にいたせいなのだろう、髪もあとが付いてしまっていた。

そっと乱れた髪を撫でると、ヴェルカはビクッとして更に縮こまってしまった。まるで小さな子供の様。

そんなヴェルカの姿に苦笑しつつ、私は言った。

「大丈夫、離れるなんてしないから。あの封筒がどんな意味を持っていたのか知らないけれどずっと側にいるから。」

だから笑って?そう言って微笑めば、ヴェルカは驚いたように固まった。

そして少しすると嬉しそうな笑顔を見せた。

「本当に?絶対に嘘じゃない?僕に誓って?」「うん、本当。ルカに誓うよ、」

「僕のこと置いていかない?」
「うん、絶対に置いてかない。寧ろ置いて行ってあげない。」

「…僕、言っておくけど重いよ?そんな事言われたら絶対に離してあげられない。それで良いの?」

「良いよ、それに……」「それに?」


「私の方がもっと重たいかも知れない」

そう言えば、ヴェルカは一瞬きょとんとした表情を見せて、それから吹き出すようにして笑い出した。

「寧ろ望むとこ!」
そう言って笑うヴェルカにリエルも自然と笑顔を浮かべていた。

「あー、やっぱりお嬢には敵わねぇな、」

扉の隣にいたリエルがそう呟いて、それを隣聞いたケインがクスクスと小さく笑っていた。

それから騒ぎを聞きつけたアシュルトとルーガイルが走って部屋に来て、シエルに怒られることも。

ケインとリールが驚いてティーポットを落とし、さらなる悲劇を生むことも。

あの「手紙」が一体何だったのか。

リエルを含めこの場にいる皆。まだ何も知らないのである。


手紙が送り主のもとに返却された頃、リエルを含む女子数名は……課題に追われていた。

課題と言っても学園側から出された大量の宿題。等ではなく、プレゼンテーションの課題である。

プレゼンテーションの内容は『歴史を学ぶことの必要性。』スライドにして凡そ13枚分。

今回の内容はグループによって大きく変わっていて、アスアのチームは『各地の郷土料理紹介』イオネスのチームは『美術を何故学ぶのか。』という内容。

他にも『国紹介』『お茶の正しい入れ方』『顕微鏡の誕生』等など…調べる内容は其々多岐に渡る。

イオネスのチームの『美術』というワードにはとても心を惹かれたけれど、

イオネスは(何故学ぶとは…楽しむ為…では無いでしょうし…)と頭を抱えていたし、

アスアに関しては(どこ調べるか…知らない。)とチームとのコミュニケーションで悩んでいた。

先生は個人個人の課題も見越した上で決めているのね。とリエルは尊敬の眼差しを向けた。

「ねぇ、エル。歴史って…どの本を選べばいいの?」

そう言って此方に顔を向けるエヴィアスの目の前には《歴史》という単語でヒットした沢山の本の題名。そして壁一面に広がる無数の本の数々。

そう。リエルを含むチームの4人はルナスーヴェルク学園内にある図書室に来ていた。

ただ一口に《歴史》といっても建築物や宗教の話、その土地にまつわる伝承などその数は数え切れないほど存在する。

「取り敢えず…、建築物や宗教は一旦置いておきましょう。他のチームにそういうのを調べてる子がいたはず。」

リエルはそう言って端末上の除外の欄に(建築物)(宗教)と打ち込んだ。

「じゃあ…伝承?でも伝承は裏付けられてる物のほうが少ない…」「えぇ、発表するのだったらそれは避けたほうが良いですわね。」

続いてそこに伝承を加えたのはジュリエッタ。そして端末を受け取り新たな文字を打とうとしているのはチュニア。

「感染症…は余り話したくないですね。」「え…何故?」「何故って…聞いていて良い話では無いでしょう?」「でも、其れを後世に伝えるのが私達の使命であり歴史そのものでしょ?」「でも感染症の歴史なんて…」

「お、お二人共お静かに…」

「其れ…!」
二人の言い争いを止めようとジュリエッタが口を挟んだ時、リエルも全く同じタイミングで口を開いた。

「其れって…どのことですの?」「其れは其れ、よ。エヴィさっきの言葉をもう一度言ってくれる?」「さっきの…?何故?」

「その後の言葉!」「その後…もしかして…後世に伝えるのが私達の使命で、歴史そのもの。って所?」

エヴィアスがその言葉をいった瞬間。ジュリエッタの目がキラキラと煌めいた。

「それ!素敵です!」

「え?」「確かに…文章としては良いものですね。」

椅子から立ち上がったジュリエッタに賛同するようにチュニアも頷いて同意を示す。

「えぇ、感染症の部分は…医療と生活の歴史と絡めてみない?」

「其れなら…、私っ本を取ってきます!」「じゃあ私は文献をある程度纏めます。唯文章だけだとわかりにくい可能性があるので……イメージ画像がほしい所ですね…」「じゃあそっちは私達で調べるわ。エヴィ、それで良い?」

「え?えぇ…」
一人困惑したままのエヴィアスを置いて三人はそれぞれに振り分けた仕事に挑む。

そうして始まったプレゼンの準備。

ジュリエッタが裏が取れている情報を探し出してきてチュニアが大事な文章をピックアップして纏める。

リエルが其れを端末上に打ち込み、エヴィアスは美術の教科書やネットを駆使しての画像選び。

プレゼンテーションまであと一週間と少し。果たして無事に終えられるのか…


______
今宵も見に来てくださってありがとうごさまいます!女神様には感謝しかございませんわ~

皆様お久しぶりです、結丿葉です。

月曜日から金曜日は、体育祭練習後にデコ仕事~、土曜日~日曜日は~午前、一人だけでデコ仕事~

今週からは六時までデコ仕事~

先生?私達前世で大喧嘩して別れてます??

あと3日…あと3日耐えるんだ私…そしたら土曜日には素敵なテストが待っている…(笑死)

やべぇ…デコ他の団上手すぎて…自信なくす……(こんなに週間かけて書いても知らないおじ様とおば様に評価されて一日で終わるんでしょう???泣)

ちなみに私は今とても足が痒いです。えぇ、蚊に刺されましてよ、両足。同じ場所を…おのれ蚊め、出てこい…直ぐ様私の血を返すが良いわ…     かゆい…

半分暑さで溶けながら過ごした本日のbirthdayキャラはthe.陰陽師な見た目をしてる糸目先輩と、おままごとと昼ドラが好きな幼稚園児。前華桜会メンバーの伝統に忠実な先輩のbirthday!

糸目先輩……イケメンね。けれど私の推しを傷つけたのは許して…許して……ナナナイノヨ…

そして明日は!我らが(アズアズ)首席様!初号機専属操縦士と身長がバカ高い海外バスケプレーヤーのbirthday!!

パパ……パパ……ごめんパパ、パパが強すぎて名前が…



「分けて皆々様におん願い申し上げたてまつりまするは…」by.超絶に格好良くて兄貴肌な赤髪アイドル

「そ?じゃあ…後宜しく。」by.けだるげが過ぎる愛され末っ子

「おおぅ…ちょっと待てぇい…ピンが…あと一個???え??」by.マップピン指しすぎたさにー
    
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