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第1章 俺は子猫であり弟?
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「明莉、猫ちゃんの名前、何にする?」
夕食を食べながら、妻が娘に訊ねる。
「明莉が決めてもいい?」
「いいわよ。」
「えーと、猫だから・・・うーん、タマとかミケとか?」
「そうねえ・・・」
「普通すぎる?」
「そうよねえ、うちの猫ちゃん、三毛猫じゃなくて虎猫だしね。トラの方がいいんじゃない?」
「もう、ママが決めないで!」
明莉は、自分が考えた名前でないと、嫌らしい。
「じゃあね、パパは?」
「パパ!?」
妻が驚きの声をあげる。
俺もドキッとして、心臓が止まるかと思った。
「だって、パパからのプレゼントだから・・・ダメ?」
そんな風にかわいく言われたら、「いいよ」って俺は言いたくなるけど・・・
「でも、かわいくて小さい子猫を『パパ』って呼ぶの、おかしくない?」
妻は、流されない。
というか、俺のこと、けなしているわけじゃないよね?
「うーん、じゃあタケシは?」
明莉が今度は、俺の名前を言う。
「パパの名前を明莉が呼び捨てで言うのを聞くのは、なんか嫌だな。」
俺も、父親として、それは嫌だな。
と言っても、今の俺は父親らしい姿もしていないし、もう父親らしいこともできそうにないけど・・・
「じゃあ、タケは?」
「それも、ちょっと・・・」
やっぱり渋る妻。
「もう!明莉が決めていいって言ったじゃない!」
とうとう明莉が拗ねてしまった。
夕食を食べながら、妻が娘に訊ねる。
「明莉が決めてもいい?」
「いいわよ。」
「えーと、猫だから・・・うーん、タマとかミケとか?」
「そうねえ・・・」
「普通すぎる?」
「そうよねえ、うちの猫ちゃん、三毛猫じゃなくて虎猫だしね。トラの方がいいんじゃない?」
「もう、ママが決めないで!」
明莉は、自分が考えた名前でないと、嫌らしい。
「じゃあね、パパは?」
「パパ!?」
妻が驚きの声をあげる。
俺もドキッとして、心臓が止まるかと思った。
「だって、パパからのプレゼントだから・・・ダメ?」
そんな風にかわいく言われたら、「いいよ」って俺は言いたくなるけど・・・
「でも、かわいくて小さい子猫を『パパ』って呼ぶの、おかしくない?」
妻は、流されない。
というか、俺のこと、けなしているわけじゃないよね?
「うーん、じゃあタケシは?」
明莉が今度は、俺の名前を言う。
「パパの名前を明莉が呼び捨てで言うのを聞くのは、なんか嫌だな。」
俺も、父親として、それは嫌だな。
と言っても、今の俺は父親らしい姿もしていないし、もう父親らしいこともできそうにないけど・・・
「じゃあ、タケは?」
「それも、ちょっと・・・」
やっぱり渋る妻。
「もう!明莉が決めていいって言ったじゃない!」
とうとう明莉が拗ねてしまった。
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