13 / 17
12
しおりを挟む
「では、一気にいきますね」
そう告げると、ソニアさんとジェフはメモを取り出し準備万端でこちらの話を聞こうとする。
「今回は健康維持に活用するハーブ【メディカルハーブ】を活用した品になります。使い方はメモに書いてあるので一緒に添付して下さい。金額は全て銅貨五枚で」
・エルダーフラワーの解熱剤
・アーティチョークの吐き気止め
・セージの抗菌スプレー
・フェンネルの催乳ティー
・アロエ軟膏
・サフランの止血剤
・クローブの痛み止め
(ちなみにエキナセアの抗ウイルス薬はまだ仕舞っておく。あまり多用出来ないからね)
アイテムボックスから一気に取り出し机の上に並べた。
「また、色々作ったね。聞いたことも無いものばかりだよ。あんたの作ったものならきっと効くんだろうね」
ソニアさんがそう言うと、次はジェフが質問をしてきた。
「リリーさん、この催乳ティーとはどのようなものですか?」
ですよね。聞いたことないでしょうね。
「こちらは小さな赤ちゃんがいるお母さん向けのティーです。こちらを飲むとお乳の出が良くなりますので、お母さんにも赤ちゃんにも嬉しいハーブティーとなっています」
これにはソニアさんが驚いていた。
「そんな効果があるハーブティーもあるんだね! 母親達が悩まずに済むよ。あ~あたしも二十年前にこのハーブティーがあれば苦労せずに済んだのに」
ソニアさんも子育てで大変な思いをした経験者でした。
「赤ちゃんにとってはお乳は無くてはならないもの。でも、お乳の出はお母さん達によって差がありますもんね。そのお悩みをこのティーが助けてくれます」
その後も使い方をレクチャーし、これらの全てはジェフのお店で取り扱いをしてもらうことにした。
ソニアさんが一番喜んだのは【アロエ軟膏】。これもお試しに、と使ってもらったところ、水仕事で荒れていたソニアさんの手がツヤツヤになった。
「アロエ軟膏は手荒れだけでなく、全身に使えるのであらゆる皮膚トラブルにお使いください」
「次はポプリです。今日はラベンダーのポプリに加えてプラス二種類を作ってきました」
・ラベンダー
・ローズマリー×レモングラス
・ローズゼラニウム×ベルガモット
「これは、見た目も鮮やかで綺麗ですね。ラベンダーの紫、ローズマリーの緑、ローズゼラニウムのピンク。お部屋に飾ればインテリアとしても楽しめます。こちらはどれも銅貨五枚でお願いします」
「ラベンダーもいい香りだったけど、このローズゼラニウムとベルガモットは華やかないい香りだね」
ソニアさんはポプリを持ち角度を変えながら眺めていた。
「僕はこのローズマリーとレモングラスの香りが好きですね。爽やかな香りが気分をスッキリとさせてくれるようです」
ジェフはローズマリーとレモングラスの香りがお気に入りのようだ。
「私はやはりラベンダーの香りだな。孫たちがこの香りを気に入っててね」
村長さんはラベンダーがお気に入り。
みんなそれぞれ香りを楽しんだ後、これらのポプリはソニアさんの宿屋に置いてもらう事にした。
その後も先日買い取ってもらったステビアシロップやカモミールティー、スペアミントのうがい薬なんかを追加で買い取ってもらった。
「リリー、今日はジャムやコンポートはないのかい? 村のみんなや旅人に大好評でね」
期待を込めた目で聞いてきた。
「あ、ごめんなさい。この一週間庭造りや新商品の開発であまり時間がなくて、今日は持ってきてないんです」
「そうかい、残念だけど仕方がないね。一人で作るのにも限界があるだろうし、気にしないでおくれ」
とっっっっっても残念そうなソニアさん。確かに一人で作るのにも限界があるし、何かいい考えはないかと考え、ある提案が閃いた。
「そうだ! ソニアさん、提案なんですが、作り方を教えますので手作りしてみませんか? 材料のステビアは大量にありますから、ステビアだけ購入してもらってこちらで作って販売するのはどうでしょう?」
そう提案すると、パッと顔を上げた。
「なんだって⁉︎ それってあんたの一族の秘伝じゃないのかい?」
ソニアさんが勢いよく飛びついてきた。
「ええ。いいんですよ、みんなに喜んでもらえれば。別に秘密にすることでもないですし。それに、私の知らないフルーツでジャムを作ってもらえればレシピも増えるでしょうしね。私、近くの森にあるフルーツしか知らないので」
そう伝えると、ソニアさんは目を輝かせて喜んだのだ。
そのあと、ステビアリーフの買取と、作り方をレクチャーして今日の買取が終了。
「リリーそろそろお昼だ。ステビアシロップのお礼にご飯食べていかないかい? 腕によりをかけて作るよ! 村長たちも食べていかないかい?」
「ありがとうございます!」
嬉しいお誘いを受けソニアさんの手料理をいただいたのだった。
そう告げると、ソニアさんとジェフはメモを取り出し準備万端でこちらの話を聞こうとする。
「今回は健康維持に活用するハーブ【メディカルハーブ】を活用した品になります。使い方はメモに書いてあるので一緒に添付して下さい。金額は全て銅貨五枚で」
・エルダーフラワーの解熱剤
・アーティチョークの吐き気止め
・セージの抗菌スプレー
・フェンネルの催乳ティー
・アロエ軟膏
・サフランの止血剤
・クローブの痛み止め
(ちなみにエキナセアの抗ウイルス薬はまだ仕舞っておく。あまり多用出来ないからね)
アイテムボックスから一気に取り出し机の上に並べた。
「また、色々作ったね。聞いたことも無いものばかりだよ。あんたの作ったものならきっと効くんだろうね」
ソニアさんがそう言うと、次はジェフが質問をしてきた。
「リリーさん、この催乳ティーとはどのようなものですか?」
ですよね。聞いたことないでしょうね。
「こちらは小さな赤ちゃんがいるお母さん向けのティーです。こちらを飲むとお乳の出が良くなりますので、お母さんにも赤ちゃんにも嬉しいハーブティーとなっています」
これにはソニアさんが驚いていた。
「そんな効果があるハーブティーもあるんだね! 母親達が悩まずに済むよ。あ~あたしも二十年前にこのハーブティーがあれば苦労せずに済んだのに」
ソニアさんも子育てで大変な思いをした経験者でした。
「赤ちゃんにとってはお乳は無くてはならないもの。でも、お乳の出はお母さん達によって差がありますもんね。そのお悩みをこのティーが助けてくれます」
その後も使い方をレクチャーし、これらの全てはジェフのお店で取り扱いをしてもらうことにした。
ソニアさんが一番喜んだのは【アロエ軟膏】。これもお試しに、と使ってもらったところ、水仕事で荒れていたソニアさんの手がツヤツヤになった。
「アロエ軟膏は手荒れだけでなく、全身に使えるのであらゆる皮膚トラブルにお使いください」
「次はポプリです。今日はラベンダーのポプリに加えてプラス二種類を作ってきました」
・ラベンダー
・ローズマリー×レモングラス
・ローズゼラニウム×ベルガモット
「これは、見た目も鮮やかで綺麗ですね。ラベンダーの紫、ローズマリーの緑、ローズゼラニウムのピンク。お部屋に飾ればインテリアとしても楽しめます。こちらはどれも銅貨五枚でお願いします」
「ラベンダーもいい香りだったけど、このローズゼラニウムとベルガモットは華やかないい香りだね」
ソニアさんはポプリを持ち角度を変えながら眺めていた。
「僕はこのローズマリーとレモングラスの香りが好きですね。爽やかな香りが気分をスッキリとさせてくれるようです」
ジェフはローズマリーとレモングラスの香りがお気に入りのようだ。
「私はやはりラベンダーの香りだな。孫たちがこの香りを気に入っててね」
村長さんはラベンダーがお気に入り。
みんなそれぞれ香りを楽しんだ後、これらのポプリはソニアさんの宿屋に置いてもらう事にした。
その後も先日買い取ってもらったステビアシロップやカモミールティー、スペアミントのうがい薬なんかを追加で買い取ってもらった。
「リリー、今日はジャムやコンポートはないのかい? 村のみんなや旅人に大好評でね」
期待を込めた目で聞いてきた。
「あ、ごめんなさい。この一週間庭造りや新商品の開発であまり時間がなくて、今日は持ってきてないんです」
「そうかい、残念だけど仕方がないね。一人で作るのにも限界があるだろうし、気にしないでおくれ」
とっっっっっても残念そうなソニアさん。確かに一人で作るのにも限界があるし、何かいい考えはないかと考え、ある提案が閃いた。
「そうだ! ソニアさん、提案なんですが、作り方を教えますので手作りしてみませんか? 材料のステビアは大量にありますから、ステビアだけ購入してもらってこちらで作って販売するのはどうでしょう?」
そう提案すると、パッと顔を上げた。
「なんだって⁉︎ それってあんたの一族の秘伝じゃないのかい?」
ソニアさんが勢いよく飛びついてきた。
「ええ。いいんですよ、みんなに喜んでもらえれば。別に秘密にすることでもないですし。それに、私の知らないフルーツでジャムを作ってもらえればレシピも増えるでしょうしね。私、近くの森にあるフルーツしか知らないので」
そう伝えると、ソニアさんは目を輝かせて喜んだのだ。
そのあと、ステビアリーフの買取と、作り方をレクチャーして今日の買取が終了。
「リリーそろそろお昼だ。ステビアシロップのお礼にご飯食べていかないかい? 腕によりをかけて作るよ! 村長たちも食べていかないかい?」
「ありがとうございます!」
嬉しいお誘いを受けソニアさんの手料理をいただいたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
山賊な騎士団長は子にゃんこを溺愛する
紅子
恋愛
この世界には魔女がいる。魔女は、この世界の監視者だ。私も魔女のひとり。まだ“見習い”がつくけど。私は見習いから正式な魔女になるための修行を厭い、師匠に子にゃんこに変えれた。放り出された森で出会ったのは山賊の騎士団長。ついていった先には兄弟子がいい笑顔で待っていた。子にゃんこな私と山賊団長の織り成すほっこりできる日常・・・・とは無縁な。どう頑張ってもコメディだ。面倒事しかないじゃない!だから、人は嫌いよ~!!!
完結済み。
毎週金曜日更新予定 00:00に更新します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』
透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。
「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」
そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが!
突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!?
気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態!
けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で――
「なんて可憐な子なんだ……!」
……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!?
これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!?
ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆
神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!
カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。
前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。
全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
面倒くさがりやの異世界人〜微妙な美醜逆転世界で〜
波間柏
恋愛
仕事帰り電車で寝ていた雅は、目が覚めたら満天の夜空が広がる場所にいた。目の前には、やたら美形な青年が騒いでいる。どうしたもんか。面倒くさいが口癖の主人公の異世界生活。
短編ではありませんが短めです。
別視点あり
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
異世界に転生したら溺愛されてるけど、私が私を好きでいるために努力はやめません!
具なっしー
恋愛
異世界に転生したら、まさかの超貴重種レッサーパンダ獣人の女の子「リア」になっていた元日本の女子高生・星野陽菜(ほしの ひな)。
女性の数が男性の1/50という極端な男女比のため、この世界では女性は「わがままで横暴、太っている」のが当然とされ、一妻多夫制が敷かれています。しかし、日本の常識を持つリアは「このままじゃダメになる!」と危機感を抱き、溺愛されても流されず、努力することを誓います。
容姿端麗なリアは、転生前の知識を活かし、持ち前の努力家精神でマナー、美術、音楽、座学、裁縫といったあらゆるスキルを磨き上げます。唯一どうにもならないのは、運動神経!!
家族にも、そしてイケメン夫候補たちにも、そのひたむきな努力家な面に心惹かれ、超絶溺愛されるリア。
しかし、彼女の夢は、この魔法と様々な種族が存在する世界で冒険すること!
溺愛と束縛から逃れ、自分の力で夢を叶えたいリアと、彼女を溺愛し、どこまでも守ろうとする最強のイケメン夫候補たちとの、甘くも波乱に満ちた異世界溺愛ファンタジー、開幕!
※画像はAIです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる