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「魔女さま~! また来てくれて嬉しいです!」
「毎日魔女さまが来てくれるのずっと待ってたんだよ!」
『ね~!!』
か、可愛い!! って、待て待て流されるな。
「こら、お前達。リリーがビックリしてるじゃないか」
「ソニアさん、魔女さまってどう言うことですか?」
何か知っていそうなソニアさんに尋ねる。
「あ~、ちょっと話すと長くなるんだけど、あの後村長がみんなにリリーの事を話してね、悪い魔女なんかじゃないって事を説明したんだが、何人かの年寄りは頭が固くてね、中々納得しなかったんだよ。そしたら、その子たちが『おねぇちゃんは悪い魔女なんかじゃない。いい魔女なんだ』って言ってね。それに加えてあんたが持ってきたポプリやカモミールティーやジャムがすごい人気でね、風邪をひいた年寄りにうがい薬を渡してうがいをさせた時もあっと言う間に治って、どこで仕入れたのかって聞かれたから「リリーがハーブって薬草を使って手作りしてるんだ」って言ったんだ。そしたら村人達は驚愕さ。そこからかね、あんたのことをハーブの魔女様と呼ぶようになったのは」
「………………」
ステータス。私のあのステータス! 原因はこの村か~! 孫ちゃんズか~!
そう、いつの間にかステータスの称号に【ハーブの魔女】の表示。あれはここでの出来事が関係していたらしい。
「ま、まぁ、悪い意味で魔女って呼ばれてるわけじゃないし、あまり気にしなくてもいいさ。むしろ尊敬の意味を込めて【魔女様】って呼んでるんだからね」
「そう言われると、何も言えないですよ」
「魔女さま良かったね~!」
『ね~!』
こんな可愛い子達、怒れるわけないしね。
「みんな、ありがとうね。あ、そうだ。みんなにはこの間助けてもらったから私からみんなへのプレゼント。受け取ってくれる?」
アイテムボックスからラベンダーのポプリと、ミニひまわりの花束を出してみんなに渡す。
「うわ~! ありがとう魔女さま! もらっていいの?」
「もちろん!! これはみんなへのお礼だからね」
そう言って微笑むと、孫ちゃんズはとっても喜んでくれた。
そこからはソニアさんと孫ちゃんズと私でおしゃべりを楽しんだ。すると、また宿屋の扉が開く。
「魔女様いるんだって? あ、魔女様こんにちは! この間のうがい薬、とてもよく効いてあっと言う間に息子の病気が治りました。それにあんな安く売ってくれて。ありがとう!」
ソニアさんは村のみんなに私から買った同じ価格で売ってくれていた。
「みんなの役に立てて嬉しいです。何かあればいつでも言ってください。私に出来ることなら力になりますから」
そう言って笑顔を向けた。
そうしているうちに、村のみんなが宿屋に集まってきて、あっと言う間に人で溢れてしまった。
「みんな! リリーはついさっきこの村に着いたんだ! 疲れてるんだから話は午後からだよ! 出直してきておくれ!」
ソニアさんに促され、村のみんなは素直に宿を出て行った。
「ソニアさんごめんね。こんなに騒がしくなっちゃって」
「いいさいいさ。あたしもあんたのおかげで宿が繁盛して助かってるからね。あんたのジャムとハーブティーを目当てに村人達がよく来てくれてね。それに、旅人にも人気でお土産に売ってくれないかとまで言われたよ。まぁ、旅人には売らないけどね」
ほんと、ソニアさんには助けて貰ってばかりだ。
「それで? 今日も何か持ってきてくれたんだろう? その事で相談もあるんだが、その前に村長とこの村の雑貨屋を呼んできてもいいかな? あんたの商品を雑貨屋とここで分けて売りたくてね」
「ええ。いいですよ」
そう答えるとソニアさんは孫ちゃんズに向けてお使いを頼んだ。
「さああんた達、村長と雑貨屋のジェフを呼んできておくれ。話はしてあるから直ぐに来てくれるはずだよ」
『はぁーい!』
そんなやり取りの後、孫ちゃんズは仲良く宿を出ていった。
しばらくすると、村長と雑貨屋の男性がやって来た。
「村長さん一週間ぶりです。こんにちは」
「おぉ、リリーさん。また来てくれてありがとうね。こっちは雑貨屋のジェフリーだ」
「魔女様、こんにちは。雑貨屋のジェフリーです。どうぞジェフと呼んでください」
そう紹介を受けたのは二十代であろう物腰の柔らかそうな若い男性だった。若いのにお店を持ってるなんて凄いのね。
「魔女様、一度僕の店で買い物してくれましたよね? あのワイルドボアが村にやってきた日」
確かに。あの孫ちゃんズと会う前に生活雑貨を揃えるために雑貨屋へ立ち寄った。そう言えばその時に若い男性がお店で働いていたな、と思い出す。
「えぇ確かに。はじめまして、ではないですね。よろしくお願いしますジェフさん。私の事もリリーと呼んでください」
「さんは要らないのでジェフと呼んでください。よろしくリリー」
ジェフリー……ジェフはにっこりと微笑んだ。
「さて、リリー。今日持ってきてくれたものを見せてくれるかい? ついでに金額もリリーが決めてくれていいから言ってごらん。あんた、頑固だからどうせ何言っても聞いてくれないからね」
むぅ。頑固じゃないもん。
「毎日魔女さまが来てくれるのずっと待ってたんだよ!」
『ね~!!』
か、可愛い!! って、待て待て流されるな。
「こら、お前達。リリーがビックリしてるじゃないか」
「ソニアさん、魔女さまってどう言うことですか?」
何か知っていそうなソニアさんに尋ねる。
「あ~、ちょっと話すと長くなるんだけど、あの後村長がみんなにリリーの事を話してね、悪い魔女なんかじゃないって事を説明したんだが、何人かの年寄りは頭が固くてね、中々納得しなかったんだよ。そしたら、その子たちが『おねぇちゃんは悪い魔女なんかじゃない。いい魔女なんだ』って言ってね。それに加えてあんたが持ってきたポプリやカモミールティーやジャムがすごい人気でね、風邪をひいた年寄りにうがい薬を渡してうがいをさせた時もあっと言う間に治って、どこで仕入れたのかって聞かれたから「リリーがハーブって薬草を使って手作りしてるんだ」って言ったんだ。そしたら村人達は驚愕さ。そこからかね、あんたのことをハーブの魔女様と呼ぶようになったのは」
「………………」
ステータス。私のあのステータス! 原因はこの村か~! 孫ちゃんズか~!
そう、いつの間にかステータスの称号に【ハーブの魔女】の表示。あれはここでの出来事が関係していたらしい。
「ま、まぁ、悪い意味で魔女って呼ばれてるわけじゃないし、あまり気にしなくてもいいさ。むしろ尊敬の意味を込めて【魔女様】って呼んでるんだからね」
「そう言われると、何も言えないですよ」
「魔女さま良かったね~!」
『ね~!』
こんな可愛い子達、怒れるわけないしね。
「みんな、ありがとうね。あ、そうだ。みんなにはこの間助けてもらったから私からみんなへのプレゼント。受け取ってくれる?」
アイテムボックスからラベンダーのポプリと、ミニひまわりの花束を出してみんなに渡す。
「うわ~! ありがとう魔女さま! もらっていいの?」
「もちろん!! これはみんなへのお礼だからね」
そう言って微笑むと、孫ちゃんズはとっても喜んでくれた。
そこからはソニアさんと孫ちゃんズと私でおしゃべりを楽しんだ。すると、また宿屋の扉が開く。
「魔女様いるんだって? あ、魔女様こんにちは! この間のうがい薬、とてもよく効いてあっと言う間に息子の病気が治りました。それにあんな安く売ってくれて。ありがとう!」
ソニアさんは村のみんなに私から買った同じ価格で売ってくれていた。
「みんなの役に立てて嬉しいです。何かあればいつでも言ってください。私に出来ることなら力になりますから」
そう言って笑顔を向けた。
そうしているうちに、村のみんなが宿屋に集まってきて、あっと言う間に人で溢れてしまった。
「みんな! リリーはついさっきこの村に着いたんだ! 疲れてるんだから話は午後からだよ! 出直してきておくれ!」
ソニアさんに促され、村のみんなは素直に宿を出て行った。
「ソニアさんごめんね。こんなに騒がしくなっちゃって」
「いいさいいさ。あたしもあんたのおかげで宿が繁盛して助かってるからね。あんたのジャムとハーブティーを目当てに村人達がよく来てくれてね。それに、旅人にも人気でお土産に売ってくれないかとまで言われたよ。まぁ、旅人には売らないけどね」
ほんと、ソニアさんには助けて貰ってばかりだ。
「それで? 今日も何か持ってきてくれたんだろう? その事で相談もあるんだが、その前に村長とこの村の雑貨屋を呼んできてもいいかな? あんたの商品を雑貨屋とここで分けて売りたくてね」
「ええ。いいですよ」
そう答えるとソニアさんは孫ちゃんズに向けてお使いを頼んだ。
「さああんた達、村長と雑貨屋のジェフを呼んできておくれ。話はしてあるから直ぐに来てくれるはずだよ」
『はぁーい!』
そんなやり取りの後、孫ちゃんズは仲良く宿を出ていった。
しばらくすると、村長と雑貨屋の男性がやって来た。
「村長さん一週間ぶりです。こんにちは」
「おぉ、リリーさん。また来てくれてありがとうね。こっちは雑貨屋のジェフリーだ」
「魔女様、こんにちは。雑貨屋のジェフリーです。どうぞジェフと呼んでください」
そう紹介を受けたのは二十代であろう物腰の柔らかそうな若い男性だった。若いのにお店を持ってるなんて凄いのね。
「魔女様、一度僕の店で買い物してくれましたよね? あのワイルドボアが村にやってきた日」
確かに。あの孫ちゃんズと会う前に生活雑貨を揃えるために雑貨屋へ立ち寄った。そう言えばその時に若い男性がお店で働いていたな、と思い出す。
「えぇ確かに。はじめまして、ではないですね。よろしくお願いしますジェフさん。私の事もリリーと呼んでください」
「さんは要らないのでジェフと呼んでください。よろしくリリー」
ジェフリー……ジェフはにっこりと微笑んだ。
「さて、リリー。今日持ってきてくれたものを見せてくれるかい? ついでに金額もリリーが決めてくれていいから言ってごらん。あんた、頑固だからどうせ何言っても聞いてくれないからね」
むぅ。頑固じゃないもん。
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