ハッピーな目覚め

それって普通なの？

　他人の悩みだと思ってアッサリ蹴飛ばしちゃうんだから・・あたしが もともと女の子だ なんて・・そんなの斬新すぎる発送でしょ！それが結論だと決められてもて・・嬉しいけど、まだなんだか飲み込めなくて困っているの！
　それでいて、わたしの初体験の話しを聞かせろなんて、恥ずかしいったら・・ひとの興味はわからない。

　「だって、あたしのころは昔で時代が違うから、パートナー探しは今とまるで違うのよ。」「最近、みんながどんな思いで、どういうふうに初体験するのか、興味あるのよぉ。」「お昼ご馳走にするから、ね！いいでしょおしえてよ。」
　「ステーキか回転しないお寿司でもいいですか？」
　「勿論よ。美味しいお店で好きなだけ食べていいから。」

　「この町って何もないから、そういう先輩の噂話みたいな情報が入るのは珍しいんです。」「バイト先を探してたときだし、直ぐに応募したら、採用面接で、3月初めの後期試験が終わってから業務研修するなんて、ずいぶん先の話をされて・・」
　「それで、3ヶ月待っていたの？のんびりしてるね・・」
　「短期バイトもあったし、後期試験の勉強もあったから、間延びしたのはよかったけど、その頃エイト・ポイントが普及したから、使ってみたんです。登録者もまだ少なくい変なソフトだったけど、研修に行って８Pを動かすと、近くに登録者が沢山いるので驚きました。」

　初体験のことなんて・・どう話していいのかわからないし、何が聞きたいの？って 思っていると・・
　「あら、メガバンクがあるんだ・・それじゃ、日銀もあるのね・・そうか、県庁所在地だもね・・」
　なんてぶつぶつ言って・・あたしの話し聞いてるの？ユミさんって、なにを考えているのよぉ？ と、思ったら・・
　「それで、8P使って何したわけ？」
　こんな調子で、わけがわかんない・・つまり、目で町の景色を見て、頭では県庁があるからいろいろ施設があるなんて考えて、体は車を運転して、耳では初体験の話を聞いて、口だけはアレコレ受け入れた情報を放出して・・達者なこと・・

　「8Pにメッセージか入り始めたんです。プロフ教えてくださいとか、昨日、スカイラインにいましたか？ドライブですか？なんて。」「スカイラインは研修で前日行ったけど、8Pで居場所をトレースしているとは思わなくて。」「8Pには、ウケ・女装・パートナー募集とだけわかるように登録していたから、スカイラインさんに年上で優しい男ひとがいいって伝えました。」