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俺Tueee!出来るゲームの世界に転移したんだが、周りも俺Tueee!だらけで俺Tueee!しまくった結果、転移した先が修羅の世界になりそう
ちょっと……どころではない先の話
しおりを挟む夜、森が燃えている。
森に広がる炎が夜闇を照らし、煌々と辺りも照らしている。
そんな中をガタイのいい男たちが走り、跳躍し、互いの武器を振るう。
既に元あった光景とは別の…いや、元の光景など、どこにも面影が無い風景が辺り一面に広がっていた。
ここはかつて、という程昔の事ではないが数年前まで緑豊かな森が広がっていた。生物も多く、木の実も多く取れる恵みの森だった。
しかし、現在見えている光景は火によって焼かれている木々のみ。それも森と呼ぶには心ともない数の木しかない。木は既に焼かれる前から数を減らし、今全滅に向かっている。
木を失ったことで森の恵は無くなり、生物も男たち以外には一切見当たらない。
「ぐぶぁ!」
「ラーメンどんぶり特盛ぃ!!」
男が1人、相手の振るった武器によって地面に倒れ伏した。
「ラーメンどんぶり特盛の仇ぃぃい!!」
「いや、そいつまだ死んでごばぁっ!?」
今地面に倒れている男を倒した大剣を持った男に別の男がハンマーを振るい、その男を叩き潰した。
「ラーメンどんぶり特盛! 大丈夫か!?」
「うぐっ、どう考えても致命傷だ。俺はもう駄目だな。あぁ、今後のことは…あいつに渡している遺書…に従ってく…れ…」
「ラーメンどんぶり特盛ぃぃいいい!!」
そうして、ラーメンどんぶり特盛と呼ばれた男は息を引き取った。
「ふざけんじゃねぇ! こいつはまだ結婚したばかりだったんだぞ!? それを…!」
「おいおい、嘘だろぉ!? あいつら爆弾を使ってきやがったぁ!?」
「はぁあ!? 何考えてやがんだぁ!?」
大きな衝撃により地面が揺れる。少し先には爆弾が爆発したと思われる黒煙が上がっている。
「こうなりゃ総力戦だ! これ以上あいつらの好きにはさせるなぁ!!」
「「「おう!!」」」
そうして、男たちの戦いは相手側が1人も居なくなる、夜明けまで続いた。
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