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本編
第7話 俺様の誘拐事件と秘密の小部屋
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太った商人のことは、メイド服の女の人にお任せするから頑張ってほしいのだ。
俺様は、開いたままの扉から廊下へでてみた。無駄に広い廊下に、赤い絨毯とでっかい壺、すこし離れて小さいテーブル。小さいテーブルはヌコ用なのか? 俺様が座るのピッタリサイズだな。
もちろん乗って見るのだ。
ふんふんふんふん、なんだろう? 壁がちょっと臭いかも?
壁にちょっとだけ隙間があるな。この裏から臭いがするけど何だろう? 白髭の爺さんの部屋も同じような場所があって、お酒とかを隠してたからな。これは調査しなくてはなりません。
壁の隙間に爪を引っかけて引っ張ってみると、ちょっとだけ動く。もう一度爪を立ってて、ぐぐぐっと引っ張ったら少しだけ開いてきた。隙間に鼻先を押し込んで、ちょっとづつ広げて。
よし、頭が入ったら後は楽勝なのだ。さて、なにか面白いものが在るかな。
うーん? ざらざらした布の袋になにか入ってる? くんくん、薬草っぽいな。こっちは、紙の束かあ。本当に人って紙が好きだな。こんなに溜め込んで何に使っているんだろうな。
じゃまだから俺様が入れないのだ。収納しちゃおうかな。ぽいっと。布の袋も匂うからポイッと。まだ奥に何かあるな。金属の箱かな? ポイッと。
邪魔モノは無くなって、ちょうどいい狭さだ。ネコに最適な狭さ。これでゆっくり昼寝が出来そうなのだ。
ごろんと横になって、背中をペロペロ、お腹をペロペロ、前足を舐めて頭をゴシゴシ。準備よし、おやすみ。
快適空間で眠っていたら、また誰か来たみたいなのだ。あの足音は太った商人、ちょっと足を引きずってる歩き方だな。
「ヌコはどこへ行った? 早く探せ!」
俺様を探しているのか、ふふん、見つけられるかな? それまで、昼寝して待っているのだ。
あっちこっちで騒がしい音がして、時々ドタンバタンと大きな音がするから、だんだん寝ていられなくなってきたな。ん? 太った商人が戻って来たぞ。
「隠し金庫が開いている」
やっと見つけたな。感の鈍いやつなのだ。まあ人ならこんなもんだろ。
扉が開いて、太った商人の顔が覗き込んだ。
「いたぞ、おいこっちだ。はやく捕まえろ」
呼ばれて「ちっちっち」のおじさん達がやってきた。お互いに顔を見合わせているけど、俺様の方には寄ってこないな。
「おい、はやくしろ!」
太った商人がイラついてる感じ。背中を押されたおじさんが、そろそろと手を入れてくる。俺様をつかもうとしたから、ちょっとペロペロしてやった。あわてて手を引っ込めた。
「旦那様無理ですよ、また引っかかれたら大怪我しちゃいます」
「やかましい、お前らがドジだからだろうが。はやく捕まえろ」
太った商人もおじさん達も、なんだかんだ言っているけど動こうとしない。しょうがない、遊んでやるろうか? 俺様は、部屋から顔をだして「にゃ」と言ってみた。
「ほら、怒ってますよ。旦那様、危険です」
別に怒ってるわけじゃないのだが・・・・・・
俺様は部屋から飛び降りて廊下を小走りで走り抜けた。追いかけっこの始まりだ。
廊下の先に行くと広い場所があった。天井からキラキラした大きな照明が吊り下がっている。ゆっくりとカーブした階段もあって、ハンターギルドのホールと同じ位の広さだ。受付の机は無いけどな。
「おいこら待て!」
おじさんたちが追いかけて来た。階段の下で少しだけ待ってあげて、とことこと階段を登ると上からメイド服の女の人達が来た。
「よしいいぞ、ヌコを通すな!」
おじさんたちが階段を上がってくるけど、まだ捕まりたくないしな。俺様は階段の手すりに飛び乗って、思い切りジャンプして天井の照明の上に飛び乗った。
「シャンデリアに飛び乗ったぞ」
俺様が乗ったからシャンデリアが大きく揺れて、下がっているガラス細工も揺れてキラキラ光る。光りモノは俺様も大好きだからな。
肉球でちょいちょいとつついてみた。チャラチャラときれいな音がする。
ちょいちょいちょいちょいっと揺らしてみた。ガチャガチャと音がする。
パシっと猫パンチ。千切れて落ちていった。下でガシャーンと音がした。
まあ、こういう遊びも悪くない。ちょちょい突いて落としてガシャーン。パシッと叩いてガシャーン。
叩いてガシャーンよりも落ちてガシャーンのほうが面白いかもしれない。
そんなことを試していると、ガラス細工は全部なくなってしまったのだ。
前足を舐めていると、ガラガラと音がしてシャンデリアが下がり始めた。メイド服の女の人が棒をぐるぐる回しているから、あれで動かしているんだろうな。ちょうど良かった、どうやって降りるか考えてなかったからな。
シャンデリアが床に近づいてきたら、またおじさん達がきた。
「ほら、はやく捕まえろ」」
人がいっぱい寄ってきたから、さっと飛び降りて、足元をすり抜けて逃げまわる。そんな簡単には捕まってやらないからな。
いつの間にか屋敷の外に出ていて、門から大通りが見えたから全力で走って逃げてみた。
門のおじさんが二人いて大慌てで扉を閉めてしまった。けどな、扉の下には隙間がある。ネコは余裕で走り抜けられるのだ。
門を走り抜けたら、いきなり大通りに出た。ちょっと慌てたけどな。ずっと前に家を抜け出した時の”国道1号線”とやらに比べたらのんびりしたもんだな。馬車がカポカポと音を立てて、のどかな風景だ。
ささっと大通りを渡って、すぐに裏通りに入り込む。狭いほうが落ち着くからな。
俺様は、開いたままの扉から廊下へでてみた。無駄に広い廊下に、赤い絨毯とでっかい壺、すこし離れて小さいテーブル。小さいテーブルはヌコ用なのか? 俺様が座るのピッタリサイズだな。
もちろん乗って見るのだ。
ふんふんふんふん、なんだろう? 壁がちょっと臭いかも?
壁にちょっとだけ隙間があるな。この裏から臭いがするけど何だろう? 白髭の爺さんの部屋も同じような場所があって、お酒とかを隠してたからな。これは調査しなくてはなりません。
壁の隙間に爪を引っかけて引っ張ってみると、ちょっとだけ動く。もう一度爪を立ってて、ぐぐぐっと引っ張ったら少しだけ開いてきた。隙間に鼻先を押し込んで、ちょっとづつ広げて。
よし、頭が入ったら後は楽勝なのだ。さて、なにか面白いものが在るかな。
うーん? ざらざらした布の袋になにか入ってる? くんくん、薬草っぽいな。こっちは、紙の束かあ。本当に人って紙が好きだな。こんなに溜め込んで何に使っているんだろうな。
じゃまだから俺様が入れないのだ。収納しちゃおうかな。ぽいっと。布の袋も匂うからポイッと。まだ奥に何かあるな。金属の箱かな? ポイッと。
邪魔モノは無くなって、ちょうどいい狭さだ。ネコに最適な狭さ。これでゆっくり昼寝が出来そうなのだ。
ごろんと横になって、背中をペロペロ、お腹をペロペロ、前足を舐めて頭をゴシゴシ。準備よし、おやすみ。
快適空間で眠っていたら、また誰か来たみたいなのだ。あの足音は太った商人、ちょっと足を引きずってる歩き方だな。
「ヌコはどこへ行った? 早く探せ!」
俺様を探しているのか、ふふん、見つけられるかな? それまで、昼寝して待っているのだ。
あっちこっちで騒がしい音がして、時々ドタンバタンと大きな音がするから、だんだん寝ていられなくなってきたな。ん? 太った商人が戻って来たぞ。
「隠し金庫が開いている」
やっと見つけたな。感の鈍いやつなのだ。まあ人ならこんなもんだろ。
扉が開いて、太った商人の顔が覗き込んだ。
「いたぞ、おいこっちだ。はやく捕まえろ」
呼ばれて「ちっちっち」のおじさん達がやってきた。お互いに顔を見合わせているけど、俺様の方には寄ってこないな。
「おい、はやくしろ!」
太った商人がイラついてる感じ。背中を押されたおじさんが、そろそろと手を入れてくる。俺様をつかもうとしたから、ちょっとペロペロしてやった。あわてて手を引っ込めた。
「旦那様無理ですよ、また引っかかれたら大怪我しちゃいます」
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太った商人もおじさん達も、なんだかんだ言っているけど動こうとしない。しょうがない、遊んでやるろうか? 俺様は、部屋から顔をだして「にゃ」と言ってみた。
「ほら、怒ってますよ。旦那様、危険です」
別に怒ってるわけじゃないのだが・・・・・・
俺様は部屋から飛び降りて廊下を小走りで走り抜けた。追いかけっこの始まりだ。
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「よしいいぞ、ヌコを通すな!」
おじさんたちが階段を上がってくるけど、まだ捕まりたくないしな。俺様は階段の手すりに飛び乗って、思い切りジャンプして天井の照明の上に飛び乗った。
「シャンデリアに飛び乗ったぞ」
俺様が乗ったからシャンデリアが大きく揺れて、下がっているガラス細工も揺れてキラキラ光る。光りモノは俺様も大好きだからな。
肉球でちょいちょいとつついてみた。チャラチャラときれいな音がする。
ちょいちょいちょいちょいっと揺らしてみた。ガチャガチャと音がする。
パシっと猫パンチ。千切れて落ちていった。下でガシャーンと音がした。
まあ、こういう遊びも悪くない。ちょちょい突いて落としてガシャーン。パシッと叩いてガシャーン。
叩いてガシャーンよりも落ちてガシャーンのほうが面白いかもしれない。
そんなことを試していると、ガラス細工は全部なくなってしまったのだ。
前足を舐めていると、ガラガラと音がしてシャンデリアが下がり始めた。メイド服の女の人が棒をぐるぐる回しているから、あれで動かしているんだろうな。ちょうど良かった、どうやって降りるか考えてなかったからな。
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「ほら、はやく捕まえろ」」
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