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第3章
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しおりを挟む「離しっ…林さ、」
暴れる三宅を無理矢理抱きしめながら言う。
「別に今さら、どうってことないだろ」
「……っ!嫌だっ…やめろっ」
揉み合って身体を棚にぶつけた拍子に、机に置いてあった書類がばらばらと床に散らばった。
あーあと舌打ちして、容赦なく彼の頬を打つ。
「静かにしろよ」
誰か来たらどうすんだよと床に落ちた書類を見ながら言った。
「あの写真、見られてもいいのか?」
「……っ、」
抵抗をやめた三宅を見て、にやりと笑う。
「いい子だ。大人しくしてろよ」
外した彼のネクタイで後ろ手に縛ると、今度はシャツのボタンを外していく。
男相手に興奮している自分に戸惑いながらも、その行動は我ながら手際がよかった。
そしてあらわになった白い肌に触れると、それまで放心状態だった三宅はびくりと震えた。
「や…っ、」
顔を逸らせる彼の首筋にゆっくりと舌を這わせ、まるで女のそれのように滑らかできめ細やかな肌に紅い痕を散らせていく。
己の征服欲を満たすかのようなその行為に没頭していると、やがてすすり泣く声が聞こえてきた。
「……やめて、くださ…お願い…」
「………」
その瞳から溢れる涙を見て、俺はようやく我にかえった。
そして腕のなかで震えながら懇願する彼の姿に愕然とした。
……何やってんだ、俺…
こんな事をするつもりはなかった。
……俺は、ただ…
「……三宅、」
その時、ドアが叩く音がした。
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