along-side 番外編

kotori

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キスマーク

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それは、ちょっとした興味。

「?!」

寝ていた那波の身体が、ひくんと震えた。

「……ちょっ…浩介っ?」
「ん?」
「何やってんの?」

なにって…。

「……おまえにいつもされてること」

ちろちろと小さな乳首を舐めながら言う。

「……気持ちいい?」
「えっ?!い、いいけど…」
「そっか…じゃあこれは?」

ちゅう、と軽く吸ってみる。

「……!!」

さっきよりも反応がいい。
よかった、ここ弄られて感じるのって俺だけじゃないんだ。

……あ、そうだ

「なぁ、コレってどうやんの?」
「……へ?」
「コレ」

俺の身体の至る所に残る、紅い痕。

「どうやってって…」

那波は身を起こすと、俺の首筋に顔を埋めた。

「……っ」

ちりっとした僅かな痛み。
その熱に思わず甘い吐息を漏らせば、唇を離した那波は微笑んだ。

「……俺のって、印」
「……。じゃあ、俺もつけていい?」

そう言うと、那波はまじまじと俺を見た。

「……いいに決まってんじゃん!!」
「どこがいい?」
「どこでもどうぞ!!」

なんでそんなに嬉しそうなんだ…?



……うーん…

首筋はよくつけられるけど、人に見られたら恥ずかしいし…やっぱり胸元…とか?
那波の逞しい胸に、唇をつける。

「………」
「……うまく、つかない…」

なんで?と見上げれば、那波の目がぎらぎらしていた。

「……浩介、」

押し倒そうとしてきた那波をひょいとかわす。

「待てってば」

場所が悪かったのかと思い、肩に手をまわすと今度は鎖骨のちょっと下あたりに口をつけた。

「……んーーっ」

思いっきり吸ってみたけど…やっぱり薄く色づく程度。なんでだ。なんでなんだ。
そろそろとまわされた那波の手を払いのけ、ううんと唸る。

「まだ!」
「ちょ…マジで?」

那波の情けない声を無視して、背中の方にまわる。

「………」

てゆうか。

……那波も後ろ、気持ちいいのかな…

でっぱった肩甲骨を指でなぞりながら、想像してみた。
俺が、那波に……。

「………」
「……あのさ浩介、俺もう…」
「………」
「浩介?」
「……ないな」
「は?」

うん、それはない。
てゆうか、想像しないほうがよかった。

「……俺、もう寝る」
「はああ?!なんで?!」
「いやなんか…そんな気分じゃなくなったってゆうか」
「無理!絶対無理!!だいたい散々煽っといてそれはないだろ!!」
「煽るって何が…って那波っ、ちょっ…」



「んッ…!」

那波の長い指が俺のなかで動くたび、俺の身体は恥ずかしいくらいに反応して。

「……ああっ」

ちょっと切羽詰まったみたいに入ってきた那波の熱くて大きなソレは、俺の頭のなかを真っ白にする。
痛くない?と自分だって辛そうなのに俺をいたわる那波が愛おしくて、背中にまわした手にぎゅっと力をいれた。

「……気持ち、い」
「……浩介、」

もう我慢できないというように那波は俺の太腿を肩に担ぐと、腰を打ちつけてくる。

「ああ…っ!!な、なみッ、」

突き抜けるような衝撃と圧迫感、そしてその後にやってくる痺れるような、甘い快感。

「あっ、あっ、そこっ……!」

那波のペニスは俺が一番感じる場所を知っていて、そこを抉るように刺激する。

「はぁ…ん…っ!!」
「……っすげ…絡みつく…」

気持ちよくてたまらない。
そんな俺の気持ちを表すかのように、透明な先走りが溢れだしていた俺のモノは那波の手のなかでぴくぴくと震えていた。

「あ、ァッ、なな、あ、スゴ、いっ…」
「……っ」
「……んあっ!」

那波は一度ソレを抜いて、俺を四つん這いにした。

「えっろ……ここすげえヒクヒクしてる…」
「……っ!」
「ぐちゅってなってるし」
「那波っ…!」

恥ずかしくて睨みつけようとした瞬間、またソレが入ってきた。

「ひうっ…!」

ぎゅっとシーツを握りしめる。
ソレはさっきよりも大きくなっていた。
那波のペニスは出たり入ったりするたびに俺の感じるところをゴリゴリと擦る。
奥の敏感な場所を先端で突かれれば、気が遠くなる程の快感が全身を巡って、きゅうっと那波を締めつけた。

「……っ」
「……あ…ッ!! なな、那波っ…あっ…も、イクっ…!」
「…いいよ」

今にも弾けそうな俺のモノを扱きながら、那波が腰を動かすスピードを速める。

「――ああっ!んっ、あっ…あ!!」

俺がイった直後に、那波も達したようだった。

「あっ…あっ」

最奥に注がれる精にさえ感じてしまいビクビク身体を震わせる俺を、那波が背後から抱きしめた。





翌日。

「……あのさあ」
「ん?」
「そういう事を訊くために毎回呼び出すの、やめてくんない?」
「だって、気になってさ」
「…………」

今回のお題は、キスマークの上手なつけかた。

「……あんた、恥ずかしくないの?」
「恥ずかしいから訊いてるんだよ?」
「………」

駅前のマックで行われる元カレによる講習会は、もはや恒例となりつつあった。



end.
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