along-side 番外編

kotori

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開店15分前

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「……だからっ、なんでおまえがいるわけ?!」
「え、えっと、今日だけ手伝って欲しいって皐月さんに…」
「はあぁ?!」
「ごめんな浩介ー、バイトの子が急に熱だしたみたいでさあ」
「あ、いえ…それは全然いいんですけど」

するとよくねえしっ、とカウンター越しに祐希が怒鳴る。

「そんなん俺がやるのにっ!」
「無理。おまえどう見ても高校生だし」
「………っ!」
「あっ、あの…」
「それに浩介の方が、素直でいい子だしー」
「……皐月の浮気ものー!!」

うわぁぁん、と泣きだす祐希。

「ええっ?!ち、ちょっと祐希くん?!」

皐月さんは特に気にする様子もなく、グラスを磨いている。
どうしようかとハラハラしていたその時、店のドアが開いた。

「……どーゆう事だ、皐月てめぇ…」
「なっ、那波?!なんで…」

すると、えー?と笑顔で皐月さんが言う。

「浩介がいいって言ったからー」
「なんで俺に先に言わないんだよっ、ここの元従業員だぞ?!」
「そうしようと思ったんだけど、浩介がー」
「あああっ、おまえ今日補講だっただろ!まさかまたサボったのか?!」
「……っ、それはまぁ置いといて」
「置いとけるか!」
「皐月のバカあああ」
「よしよし泣くな、ほらアメちゃんあげるから」

ペろちゃんキャンディを渡された祐希はぴたりと泣きやむ。

「……っとにかく浩介はつれて帰るっ」

那波にぐいっと手を引っぱられた。

「ちょ、那波っ、今日だけだから」
「ダメです!!今すぐお家に帰るの!!」
「……てゆうかなんでそんな事までおまえに決められなきゃなんないの?!」
「……っなんで拒否んの?!」
「だいたいっ、おまえが三股かけたりするからっ…!」
「………え」
「………え」
「………(飴食ってる)」
「……とっ、とにかく帰れよっ!」
「……え、浩介もしかして、それ気にして…」
「うるさいっ」

慌てて那波を店から追い出す。

「……なんだ、そういうこと」

皐月さんが笑う。

「えっ」
「なんだかんだ言って、浩介も…」
「ええっ、いやあの」
「ふんっ、おまえなんかずーっと那波とイチャついてろ!!」
「あ、もう開けなきゃ。ほら祐希、おまえも帰れ」
「やだ!!」
「帰ったらいっぱいぎゅーってしてやるから」
「……ホント?あいつと浮気しない?」
「うーん…」
「しないから!!」

慌てて否定すると、おまえなんかしたらマジ殺すからと言って祐希も出ていく。

「……皐月さん」
「んー?」
「……俺、もう疲れました」
「ははは、もう?」
「てゆうかなんか、面白がってません…?」

すると気のせいだよと言って、皐月さんは笑った。



end.
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