8 / 14
垢凍結
しおりを挟む
数日後。草原ステージにて。
「なかなかテイムできないな」
ジオのお陰でマイホームと捕獲用籠を取得したはいいもののテイマーなのに最小モンスターすらテイムできないなんて。
自分が情けないよ。
僕のモフモフライフが!
「モフモフが不足している」
「俺はスイが不足している」
「わっ!」
ジオが背後から抱きついてきた。
「ちょっ!離れてよ!」
「スイ充電中」
「もう!」
のし掛かってくるジオに押し潰されそうになりながらも笑い声が止まらない。
「あはは」
いつまでも平和で楽しくジオと過ごせたらいいのに。
ピンポーン。
「誰だろう?」
「俺が出るからスイは寛いでろ」
「で、でも」
嫌な胸騒ぎがする。
誰にも住所を教えていないはずなのに人が訪ねてくるなんて。
「大丈夫だから俺に任せろ」
ポンポンって安心させるように頭を撫でられた。
いかないでなんて言えなくなっちゃうじゃん。
ジオが玄関に向かうと入れ違いに窓から青い鳥が部屋の中に入ってきた。
「ピィ」
「また君?よく来るね?」
「ピィピィ」
「あはは。くすぐったいよ」
青い鳥とじゃれていると玄関が騒がしい。
ドカドカと足音をたてながら土足で部屋に入ってくる人影。
「こら、待て!勝手に人ん家に入るんじゃねー!」
「うっせーな!ギルドブルーバードを無断で抜けたくせに青い鳥を奪い取りやがって!」
「青い鳥?しらな」
知らないとジオが言いかけた所でバッチリお部屋の中にいる青い鳥と目があった。
「な、なんで青い鳥がいるんだよ!」
「てめえが誘拐したからだろう!」
「ちげーよ!」
えっと?ジオと侵入者が揉めている。
って?あれこの人何処かで?
「バンお手柄です」
後からもう一人部屋に入ってきた中性的な男性。
服装は違うけどこの人。
「青い鳥の飼い主さん?」
「貴方は青い鳥の誘拐犯」
中性的な男性の眉が僅かに上がる。
「ラックブルーワールドの神鳥を誘拐するのは犯罪です」
「こいつ前も盗もうとしたんだ!」
「前科持ちですか?ならば垢凍結ですね」
「垢凍結って?」
ピーピー。
【強制ログアウトしました。アカウントが凍結されました】
ピーピー。
電子警告音がピーピーと鳴り響く。
VRを取り電源を落とす。
隣にはVRを装着したまま眠る慈恩の姿。
「慈恩」
手を握ると慈恩の温もりが伝わって暖かかった。
「悪い遅くなった」
数分後。
慈恩が戻ってきた。
「辛い思いさせて御免な」
「慈恩のせいじゃないよ。むしろ迷惑かけてごめんね」
ふわりと慈恩が僕を抱き締めてくれる。
ラックブルーワールドも青い鳥もいらない。
慈恩がいてくれるだけでいい。
僕と慈恩は引き寄せられるかのように小鳥が突っつくかのような儚いキスをした。
「なかなかテイムできないな」
ジオのお陰でマイホームと捕獲用籠を取得したはいいもののテイマーなのに最小モンスターすらテイムできないなんて。
自分が情けないよ。
僕のモフモフライフが!
「モフモフが不足している」
「俺はスイが不足している」
「わっ!」
ジオが背後から抱きついてきた。
「ちょっ!離れてよ!」
「スイ充電中」
「もう!」
のし掛かってくるジオに押し潰されそうになりながらも笑い声が止まらない。
「あはは」
いつまでも平和で楽しくジオと過ごせたらいいのに。
ピンポーン。
「誰だろう?」
「俺が出るからスイは寛いでろ」
「で、でも」
嫌な胸騒ぎがする。
誰にも住所を教えていないはずなのに人が訪ねてくるなんて。
「大丈夫だから俺に任せろ」
ポンポンって安心させるように頭を撫でられた。
いかないでなんて言えなくなっちゃうじゃん。
ジオが玄関に向かうと入れ違いに窓から青い鳥が部屋の中に入ってきた。
「ピィ」
「また君?よく来るね?」
「ピィピィ」
「あはは。くすぐったいよ」
青い鳥とじゃれていると玄関が騒がしい。
ドカドカと足音をたてながら土足で部屋に入ってくる人影。
「こら、待て!勝手に人ん家に入るんじゃねー!」
「うっせーな!ギルドブルーバードを無断で抜けたくせに青い鳥を奪い取りやがって!」
「青い鳥?しらな」
知らないとジオが言いかけた所でバッチリお部屋の中にいる青い鳥と目があった。
「な、なんで青い鳥がいるんだよ!」
「てめえが誘拐したからだろう!」
「ちげーよ!」
えっと?ジオと侵入者が揉めている。
って?あれこの人何処かで?
「バンお手柄です」
後からもう一人部屋に入ってきた中性的な男性。
服装は違うけどこの人。
「青い鳥の飼い主さん?」
「貴方は青い鳥の誘拐犯」
中性的な男性の眉が僅かに上がる。
「ラックブルーワールドの神鳥を誘拐するのは犯罪です」
「こいつ前も盗もうとしたんだ!」
「前科持ちですか?ならば垢凍結ですね」
「垢凍結って?」
ピーピー。
【強制ログアウトしました。アカウントが凍結されました】
ピーピー。
電子警告音がピーピーと鳴り響く。
VRを取り電源を落とす。
隣にはVRを装着したまま眠る慈恩の姿。
「慈恩」
手を握ると慈恩の温もりが伝わって暖かかった。
「悪い遅くなった」
数分後。
慈恩が戻ってきた。
「辛い思いさせて御免な」
「慈恩のせいじゃないよ。むしろ迷惑かけてごめんね」
ふわりと慈恩が僕を抱き締めてくれる。
ラックブルーワールドも青い鳥もいらない。
慈恩がいてくれるだけでいい。
僕と慈恩は引き寄せられるかのように小鳥が突っつくかのような儚いキスをした。
0
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
【完結 一気読み推奨】片想いの相手が「そろそろ恋愛したい」と言ったので、用済みの俺はニートになることにしました。
はぴねこ
BL
高校生の頃、片想いの親友に告白した。
彼はノンケだったから玉砕して友人関係も終わるものだと思っていた。
もしかすると気持ち悪いと軽蔑される覚悟までしていたのに、彼は「今は恋愛をしている時間がないんだ」と自分の夢を語ってくれた。
彼は会社を興した祖父のことをとても尊敬していて、自分も起業したいと熱く語ってくれた。
そして、俺の手を握って「できれば親友のお前には俺の右腕になってほしい」と言われた。
同性愛者の俺のことを気持ち悪いと遠ざけることもせずに、親友のままでいてくれた彼に俺は感謝して、同じ大学に進学して、大学の頃に彼と一緒にゲームを作成する会社を起業した。
あれから二十年間、本当に二人三脚で駆け抜けてきた。
そして、昨年売り出したVRMMOが世界的に大ヒットし、ゲーム大賞を取ったことを祝うパーティーで親友が語った言葉に俺の覚悟も決まった。
「俺もそろそろ恋愛したい」
親友のその言葉に、俺は、長年の片想いを終わらせる覚悟をした。
不憫な拗らせアラフォーが”愛”へと踏み出すお話です。
寂しいを分け与えた
こじらせた処女
BL
いつものように家に帰ったら、母さんが居なかった。最初は何か厄介ごとに巻き込まれたのかと思ったが、部屋が荒れた形跡もないからそうではないらしい。米も、味噌も、指輪も着物も全部が綺麗になくなっていて、代わりに手紙が置いてあった。
昔の恋人が帰ってきた、だからその人の故郷に行く、と。いくらガキの俺でも分かる。俺は捨てられたってことだ。
君に望むは僕の弔辞
爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。
全9話
匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意
表紙はあいえだ様!!
小説家になろうにも投稿
執着
紅林
BL
聖緋帝国の華族、瀬川凛は引っ込み思案で特に目立つこともない平凡な伯爵家の三男坊。だが、彼の婚約者は違った。帝室の血を引く高貴な公爵家の生まれであり帝国陸軍の将校として目覚しい活躍をしている男だった。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる