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第四話
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男、しかもかなりの美形。身長も俺より高い。思わず目を見張る。
――そうか、授業があったのか。だから大学では何もできなかったのか。
「ご、ごめんなさい!!!あなたが好きです!!」
少年が必死に手を握ってくる。咄嗟に俺はその手を払い、距離をとる。
「……なんでこんなことを…?」
問いかけると、少年はぽつり、ぽつりと話し始めた。
高校の勉強に疲れた時、たまたまこの店に来て、俺の笑顔に惹かれたこと。振り向いてほしくて、ついストーカー行為に走ってしまったこと。
思わず息を飲む。意外すぎる犯人に、頭が追いつかない。40代の太ったおばさんを想像していた偏見が一瞬で吹き飛ぶ。年下の男の子にモテるなんて、人生何が起こるか分からないものだ。
「……迷惑だったなら、ごめんなさい…。でも初恋で…どうしたらいいかわからなくて…」
少年の顔は真剣で、涙が滲んでいた。つい、甘くなってしまう自分がいる。
「明、こいつ警察に突き出そ」
突然、バックヤードから颯が現れた。
「ま、待て!なんでここに?」
「店長に入れてもらった」
あの面食い……!うちの自称美人店長はイケメンに甘い。あの顔で、颯に入店を許可したのだろう。
「こいつ、年齢の割に結構悪質だよ。再犯の可能性も高いし」
颯は淡々と言う。普段の軽口はどこへやら、顔には緊張感すら漂う。
「ま、待て!まだ若いし!前科をつけるのは可哀想だ!」
俺は反射的に庇った。少年の初々しい顔を見ると、怒鳴ったり通報したりする気が失せる。
「罪を償うのも立派だよ」
颯はため息をつきつつも、冷静な口調でそう言う。俺の庇い方が異常に甘いことを察しているのだろう。
「…そうだ!俺がストーカーされてた1ヶ月間だから、1ヶ月、俺のパシリになるのはどうだ?それなら、罪を償うことになる。俺も物理的な被害は受けてないし」
必死に提案する。少年は目を輝かせ、すぐに頷いた。
「はい!絶対に頑張ります!」
「……なんで、ストーカー庇うの?」
颯の視線が刺さる。普段の軽口とは違う、真剣な視線だ。
「…なんでって、それは…」
少年を信じたいからだ。俺は、案外人に甘いのだ。
黙り込む俺に、颯はため息をつく。
「……まあ、被害者の明が訴えないっていうならいいよ」
「……恩に着る…!」
少年は涙を浮かべながら、手を合わせて感謝する。
こうして、少年のパシリ生活が始まった。
謝罪もしてくれ、再犯しないとも誓った。意外にも平和に、1ヶ月が流れていく。
そして、最終日――俺は少年に、ある質問をぶつける決心をする。
――そうか、授業があったのか。だから大学では何もできなかったのか。
「ご、ごめんなさい!!!あなたが好きです!!」
少年が必死に手を握ってくる。咄嗟に俺はその手を払い、距離をとる。
「……なんでこんなことを…?」
問いかけると、少年はぽつり、ぽつりと話し始めた。
高校の勉強に疲れた時、たまたまこの店に来て、俺の笑顔に惹かれたこと。振り向いてほしくて、ついストーカー行為に走ってしまったこと。
思わず息を飲む。意外すぎる犯人に、頭が追いつかない。40代の太ったおばさんを想像していた偏見が一瞬で吹き飛ぶ。年下の男の子にモテるなんて、人生何が起こるか分からないものだ。
「……迷惑だったなら、ごめんなさい…。でも初恋で…どうしたらいいかわからなくて…」
少年の顔は真剣で、涙が滲んでいた。つい、甘くなってしまう自分がいる。
「明、こいつ警察に突き出そ」
突然、バックヤードから颯が現れた。
「ま、待て!なんでここに?」
「店長に入れてもらった」
あの面食い……!うちの自称美人店長はイケメンに甘い。あの顔で、颯に入店を許可したのだろう。
「こいつ、年齢の割に結構悪質だよ。再犯の可能性も高いし」
颯は淡々と言う。普段の軽口はどこへやら、顔には緊張感すら漂う。
「ま、待て!まだ若いし!前科をつけるのは可哀想だ!」
俺は反射的に庇った。少年の初々しい顔を見ると、怒鳴ったり通報したりする気が失せる。
「罪を償うのも立派だよ」
颯はため息をつきつつも、冷静な口調でそう言う。俺の庇い方が異常に甘いことを察しているのだろう。
「…そうだ!俺がストーカーされてた1ヶ月間だから、1ヶ月、俺のパシリになるのはどうだ?それなら、罪を償うことになる。俺も物理的な被害は受けてないし」
必死に提案する。少年は目を輝かせ、すぐに頷いた。
「はい!絶対に頑張ります!」
「……なんで、ストーカー庇うの?」
颯の視線が刺さる。普段の軽口とは違う、真剣な視線だ。
「…なんでって、それは…」
少年を信じたいからだ。俺は、案外人に甘いのだ。
黙り込む俺に、颯はため息をつく。
「……まあ、被害者の明が訴えないっていうならいいよ」
「……恩に着る…!」
少年は涙を浮かべながら、手を合わせて感謝する。
こうして、少年のパシリ生活が始まった。
謝罪もしてくれ、再犯しないとも誓った。意外にも平和に、1ヶ月が流れていく。
そして、最終日――俺は少年に、ある質問をぶつける決心をする。
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