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第三章 ウサギとオオカミの即位編
第三十一話 「背後からズドンってヤツです」
しおりを挟む「あーあ、せっかくの生着替えなのに全然堪能できないな」
「堪能?」
「もっとモジモジ恥じらってくれないと醍醐味が‥‥」
「早く!後ろを外してください!」
例によりドレスを脱いでアウル様の用意した服に着替えた。もう緊急事態で恥ずかしがってる場合じゃない。納屋の奥の個室でアウル様に手伝ってもらい手早く着替える。空気を読まずにお触りしてくる手はピシャリと叩いた。
緑がかった地味目なシャツ風のミニワンピースにベルトを締め、硬めの布のズボンをはいた。そしてゴツいけど柔らかい編み上げブーツ。髪型は既に朝からツインテールだ。何だろうこの手回しの良さは。
「お前に戦闘服は着せたくなかったんだがな。防御を考えると仕方がない」
あれぇ?これ戦闘服でしたか。
上がダボダボ長すぎてワンピースのよう。一応ズボンは女性兵用らしいが長いんで裾をロールアップだ。子供が無理矢理に大人服を着ているように緊張感がない。
アウル様もいつの間にか戦闘服に着替えて何やら全身に装備している。あのナイフ二本は腰ベルトに帯刀していた。
装備してるものを知りたいけどこれは聞いちゃダメなやつかな?
外に出れば苦く笑うクレマン卿と笑顔のアルフォンス様が話していたが、クレマン卿は何やら諦めたようなため息をついて城に戻っていった。
「やぁ姉上、よくお似合いです。ですがもはや戦闘服ではありませんね」
アルフォンス様が苦笑して賛辞を下さる。こんな時でも紳士とかステキ王子です。何でテトラちゃん相手だとあんなモジモジしてんだろ。そしてアウル様の眉がピクリと上がる。こっちはヤキモチ大魔王だな。弟相手に大人気ない。
「あれ?クレマン卿は?」
「別の仕事を任せました。あれは後片付けが上手いんです。昔から僕たちが散らかした後を揉み消してキレイにしてくれてるんですよ。何一つ証拠は残りません」
「だな。これで存分に行ける」
行くってどこに?何で嬉しそうなんだろ?
ウキウキするアウル様を先頭に三人で城壁の上に登る。アルフォンス様が城壁の淵から堂々と辺りの様子を伺った。肉眼でじっと遠くを見つめている。
「進捗はどうだ?」
「進軍は止まってますね。森の中で遠巻きにこちらの様子を見ているようです。ミゲルの討伐軍を警戒してます」
ひょこっと横から顔を出してアルフォンス様の見ている方を覗いたが軍なんぞなんにも見えない。敵隊なんてどこにいるんだろうか。
「計画通りだな」
「ではこちらも出発しますか?」
「出発?」
「奇襲だ」
「はい?」
「背後からズドンってヤツです」
私の疑問にアルフォンス様がとてもいい王子様スマイルで答えるが内容がかなり物騒だ。全然意味がわからない。
「え?私たちは敵に捕まらないように隠れてるんですよね?」
「違う。頭を捕らえに行くんだ」
「はい?」
悪辣戦闘狂のアウル様が何をいってるんだという顔でこちらを見てくる。意味がさらにわからない。
「えっとですね。要約するとこれから反乱軍の背後に回り込み兄さんが敵本部に奇襲をかける作戦です」
「は?」
耳を疑ってしまった。
敵に狙われてるのに?捕まったら終わりなのに?
敵陣に?単騎で?奇襲をかけると?
私の旦那様はバカなのかな?
あ、既に戦闘バカでしたね、そういえば。
まあ穏当なアルフォンス様がいらっしゃるから酷いことにはならないだろうけど。
「まさか背後から襲われると思わないだろ?今ちょうど森の中だから俺の得意な遊撃行動が有効だ」
「我々は援護射撃担当です。姉上にもお手伝いいただきます」
アルフォンス様がにこにこと輝く笑顔で宣われる。ゾッと背筋にひどい怖気が走った。
え?あれ?アルフォンス様は兄思いの優しい愛され王子様のはず?あれれ?まさかのアルフォンス様も実は爽やか戦闘狂?普段の紳士な様子から想像できないダークな面をお持ちですね?あのハイスペックなら問題なさそう?
でも穏当派だと思っていたアルフォンス様が止めないと誰がこの戦闘狂を止めるんだろうか。
そんな思考でガチンと固まる私にお構いなしでアウル様が横抱きに抱き上げる。
「そういうわけでな、少し近づくぞ」
「色々あると思いますが声はお控えください」
え?近づく?色々?声って?
思考は追いつかないがこの展開に体が既に学習済みだ。恐怖に備えてぞくりと強張る。訳もわからずアウル様の首にしがみついた。
そしてこんな時でもデレるアウル様が城壁を蹴って軽々と宙に身を躍らせた。
アウル様とアルフォンス様が飛ぶ様に森の中を駆け抜ける。
城壁があっという間に遠ざかる。私を抱き上げているのに相当なスピードだ。城で私を攫う時の比ではない。つまり普段は本当に本気を出していないということだ。
敵陣に近づいてか途中からアルフォンス様がアウル様を先導していたが、躊躇いがちに足を止めた。地面をさらって何かを探している。
「見失ったか」
「あちらも移動を始めた様です。思ったより森が深い。岩場で痕跡も追いにくいです。『鳥瞰』には高さが足りないですね」
「匂いは残ってるな。火薬と大勢の人間が先程まではここにいたようだ。風が巻いてて匂いが乱れている」
そこで私のウサギ耳が遠くの何かの音を拾った。森では普通聞こえないはずの音。アウル様が横抱きの私を見下ろした。
「ノワ、何か聞こえたか?」
「‥‥なんでしょう、金属音の様な。あちらから」
私の指し示した方に進むと、何もない森の中でアルフォンス様が急に皆を手で制止した。
「いました。すごいですね。僕の索敵では全然でした。なるほど、確かにステルス殺しだ」
「すて?」
「姉上もすごい兵器だということです。しかも素で。僕らと姉上で最強の索敵になれそうです」
アルフォンス様に笑顔で褒められたけどこっちがドン引きです。
いやいや、アルフォンス様の方が凄いですって。私なんてなんにも見えないし。どこに敵がいるって?
アウル様が辺りを見回し小高い崖を指差した。一枚岩の様な切り立った崖を二人は鳥の様に駆け上がる。息の乱れさえなくたどり着いた。アウル様が私を下ろし頭を撫でる。
「ここでなら聞こえそうだな。敵もこの崖を登れないだろう。ちょっと行ってくる。大人しく待っててくれ」
「‥‥アウル様‥」
「俺は大丈夫だ。今までずっとそうだったろ?」
まるで近所に遊びに行くかの様に緊張感がない。実力差がありすぎるとこうなってしまうのだろうか。アウル様は微笑んでそっと私を抱きしめた。
不安。恐怖。悲嘆。憤慨。
様々な思いが頭をよぎったがそれらを全て噛み殺し言葉を絞り出した。
「信じております、アウル様。お気をつけて」
私が何を言っても聞かない。この方は本当に仕方がないのだ。そしてとんでもなく強い。だからこれは私の気の持ち様だ。
「ああ、すぐ戻る。心配するなよ」
アウル様が胸ポケットから小さな金属を取り出す。それを咥えて吹いてみせた。耳をつんざく高い音が聞こえた。
「聞こえたか?お前にしか聞こえない音だ。これを時々吹く。移動中は二回、到着なら三回。長く吹いたら作戦終了。いいな?」
私はこくりと頷いて微笑んで見せた。
よかった。ちゃんと笑えた。
アウル様がアルフォンス様に振り返る。
「後は任せる。作戦通りだ。援護しろ」
「敵の撹乱が目的です。よろしいですね?」
「ホント、相変わらずだな、お前もミゲルも。構わん。損傷手段は任せる」
「あなたも相変わらずですよ、兄さん」
苦笑するアルフォンス様の手にはいつの間にか、細長く黒い棒状なものがあった。
「腹が減る前にさっさと終わらせて帰ろう」
アウル様は私に呑気に手を振って地面を蹴る。そして崖から鳥が飛び立つ様に身を躍らせた。その姿が崖の下に消えヒヤリとする。
いつ見ても心臓に悪い。大丈夫だろうから駆け寄って高い崖から下を見おろす様な怖いことはしない。
「さて、僕も準備します。ここは安全ですので姉上はどうぞお気を楽に」
「何をするんです?」
「文字通り兄さんの援護射撃ですよ」
アルフォンス様は低い三脚を広げて手に持っていた棒状のものを崖の淵に設置している。遠くを見据えながら手作業を進め、たまに鋭いガチャンという金属音がする。そして崖の淵に腹這いになった。棒状の何かを覗き込む。
「上昇流と剥離流が少し‥‥と。今日は風もなくいい天気ですね。狙撃日和だ」
狙撃?なんだそれ?
狙撃というなら手の中のものは弓のはずだがそれは弓ではない。あの棒はなんだろう。最新型の弓かな?
邪魔しちゃ悪そうに思い遠巻きに様子を見守った。準備が整ったのかアルフォンス様がじっと遠くを窺っていたが、悪戯を仕掛ける子供の様に笑顔で私を手招きした。そっとアルフォンス様の傍に腹這いになる。
「姉上、少し誘導いただけますか?」
「誘導?」
「敵が警戒して隠れてしまいました。何か物音か兄さんの笛の音がする方を教えてください。僕らの正面が時計の文字盤の十二時と見立てて。こっちは二時、こっちは十時になります。ちょっと練習してみましょうか。音のありかを教えてください」
アルフォンス様の指差し説明になるほどと納得する。そして耳を澄ました。微かな音をウサギ耳が拾う。
「一時の方角。低いです」
アルフォンス様が私の示した指先のさらに先にじっと目をこらす。
「うん。あれは狐です。凄いな。他には?」
「十時。近いです」
「あれは鷲かな?もっと遠くの音でいいですよ」
そんな合間にも甲高い笛の音が二回聞こえてくる。ピッピとなんだか楽しげだ。すでにこちらからかなり遠い。あちらも順調な様だ。
アウル様の居る場所を教えればアルフォンス様が目を凝らしくすくすと笑う。
「水を得た魚の様ですね。こちらに手を振ってますよ。楽しそうだ。敵陣に予定より早く着きそうですね」
「本当に仕方にない方です」
「たまにはガス抜きも必要です。あれでも我慢してる方なんですよ?最近では落ち着きましたが、以前はすぐ現場に出たがって大変でした」
「え?そうなんですか?」
「ええ。だからこれも良いことなんです。そろそろかな?」
そんな話をしながらもの音がする方をいくつか指し示した。
今度は遠くでガチャリと微かな金属音を拾った。そして笛の音が三回。
「十一時、金属音です。かなり遠いです。その近くで笛三回」
「———ビンゴ」
棒状の何かをしばらく覗き込んでいたアルフォンス様が謎の単語を発した。そのまま穏やかに話しかけられた。
「始まる様です。 消音器を使いますが発射音が出ます。姉上は耳がいいので念のため耳を塞いでください」
「はい」
発射音?
言われるまま耳を塞いで見守っていれば、アルフォンス様がじっと目を細め呼吸を止める。一瞬の集中。そして指を動かした。
棒状のものからプシュッと鋭い音がする。アルフォンス様が棒の反動を受け止め、棒から金属の筒が飛び出した。そして遥か遠くで煙が上がりだした。
「撹乱です。あの程度ならひどい火事にはならないでしょう」
アルフォンス様が前方を見据えたまま目を細め呟いた。棒をガチャガチャいじってまた棒を覗き込む。またプシュッと音がする。そして遠くに煙。それを何度か繰り返す。ウサギ耳が更なる喧騒音を拾った。
「あちらはかなり混乱している様です」
「いきなり荷に火がつくわけですからね。当然でしょう。その隙にうまくやってくれればいいですが」
微かに聞こえる現場の喧騒と怒声。硬いものを蹴破る様な破壊音。驚愕と悲鳴。たまにアウル様のいつもの鼻歌と噛み殺した笑い声、見つけた、と声が聞こえてくる。
そして———
「長い笛が聞こえました」
「成功ですね。こちらも撤収準備です」
「もう?」
「ええ。ね?心配なかったでしょう?」
アルフォンス様に促されるまま再び耳を塞げば、今度は手を上げて空に向けて何か打ち上げた。破裂音と共に打ち上がったそれは花火のように煙を吐きながら空高く舞い上がった。
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