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【完】出産を経て
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安定期に入ってからは、お腹の子に気遣いながらもセックスがある生活に再び戻った。
取引先の社長達は童心を思い出すのか、おっぱいから出るミルクを飲みながらセックスをするのが好きだ。禿げて脂ぎった頭を抱え、乳首を痛いぐらいに吸われながらペニスで奥をズンズン突かれた。
「やぁっ♡……そんなに、吸ったらっ♡出なくなっちゃうぅ~~~っ♡♡♡」
「まだまだこんなに、んっ。溢れてるじゃないか。出し惜しみはいけないよっ」
「ひゃあぁっっ!!!」
お仕置きするためにカリッと乳首を噛まれ、背筋に電気が走った。後ろに倒れたくても乳首を口に咥えられた状態なので、胸がみっともない形に伸びるだけだった。
そんなセックスを続けながら日々を過ごし、出産予定日を迎えた。
元々男の体だったため、自然分娩を選択することはできなかった。原田先生が手術を担当し、帝王切開で産むことになった。
手術はあっという間で、ぺたんこになったお腹を見ても子供を産んだことが実感できなかった。それよりも、術後の痛みやら熱やらで、体調を整える方が大変だった。
数週間後、俺はやっと子供と対面した。イレギュラーな出産だったため、検査に時間がかかったのだ。
「ちっちゃいね」
「ぁあ~~!」
小さな指を掴みながら微笑むと、赤ちゃんはクリクリした大きな目を向けてくれた。
俺はやっと親になったことを実感した。
「異変を感じたら、すぐに来てください」
「はい。ありがとうございます」
俺は原田先生に頭を下げ、迎えに来てくれた父さんと一緒に帰宅した。
家では仕事を休んだ皆が待ってくれており、無事に出産したことを喜んでくれた。特に先生は子供にデレデレで、顔中にキスをして泣かれていた。
それから、皆の助けを借りながら、子育てと仕事の両立を頑張った。望と名付けられた赤ちゃんは、スクスクと成長した。
望が5歳になった頃、徐々に減っていたフェロモンが完全になくなった。見知らぬ誰かを惑わせる心配がなくなり、ほっとしている。
一緒に暮らしている5人や社長など、今まで関係を持った人達との関係は良好だ。
フェロモンが出なくなっても、作り変わってしまった体は元には戻らない。俺の体は、もうセックスなしではいられないのだ。
「んっ。んっ。ミルクが出続けるのは、嬉しい誤算だね」
「ぁっ♡ぁっ♡もう、だめぇ♡♡♡」
「まだまだ、これからだよ」
「ひぃゃあ~~~~~っ!!!」
不安定な椅子の上で社長に跨がり、ぐちゃぐちゃと中を掻き混ぜられながら、俺は乱れた。
幸せな毎日が続くと思っていたある日、公園でほんの少し目を離した隙きに、望の姿が見えなくなった。
「望!」
俺はザッと顔から血の気が引くのを感じながら、慌てて辺りを見回した。
「!!!」
すると、公園の隅の方に下半身を露出させた男がいた。その前には望がおり、ペニスを扱く男をじーっと見ている。
「なにやってるんですかっ!?」
俺は大声を出しながら慌てて望に駆け寄った。無事であることにホッとしている間に、男はどこかに行ってしまった。
その時は、変態が近くにいるなんて怖いなと思っていただけだった。しかし、俺が近くにいても、呼吸を荒くしながら望に近づこうとする男が現れたときに、何かがおかしいと気がついた。
俺は望を連れ、慌てて原田先生の元を訪ねた。
「微量のフェロモンが出ていますね」
「え?」
診察の後に告げられたのは、予想外の言葉だった。
「フェロモンに感染した人の初の子供なので分からないことも多いですが、フェロモンの量はこれから増えていくかもしれません」
「そんな……」
絶句している俺に、原田先生は淡々と話を続けた。
「ですが、無理矢理襲われる心配は低いと思います」
「え?」
自分の過去を振り返りながら疑問を抱いていると、原田先生はパソコンを操作した。望と対面する一人の男の姿が映し出された。
「あなたの話を聞き、先程同僚に協力してもらって、ある実験を行いました」
「……」
原田先生の話を聞きながらモニターを見ていると、望のフェロモンに当てられたのか、男が鼻息を荒くし出した。
さらに時間は進み、男は自分のペニスを取り出して扱き始めた。けれども、いくら時間が経っても、望を襲おうとはしなかった。
「どういう原理かは分かりませんが、望くんの許可が出るまで男は触れるのを我慢するみたいです」
モニターの中の原田先生が、望の耳元に何かを囁いた。
望は真っ直ぐな目で男を見上げ、一言呟いた。
「良いよ」
その途端、男が立ち上がって望を襲おうとしたため、複数の職員に取り押さえられていた。望は怯えることもなく、少しだけ申し訳なさそうに男が引きずられて行くのを見ていた。
「なので、襲われる心配はありません」
「……」
「ですが、逆に考えれば、望くんはフェロモンに当てられた男達のことを意のままに操れるということです」
「……」
俺はもしかして、恐ろしい子供をこの世に生み出してしまったのではないだろうか。
「ママ!」
駆け寄ってきた望を抱きしめながら、俺は頭の片隅でそんなことを思った。
取引先の社長達は童心を思い出すのか、おっぱいから出るミルクを飲みながらセックスをするのが好きだ。禿げて脂ぎった頭を抱え、乳首を痛いぐらいに吸われながらペニスで奥をズンズン突かれた。
「やぁっ♡……そんなに、吸ったらっ♡出なくなっちゃうぅ~~~っ♡♡♡」
「まだまだこんなに、んっ。溢れてるじゃないか。出し惜しみはいけないよっ」
「ひゃあぁっっ!!!」
お仕置きするためにカリッと乳首を噛まれ、背筋に電気が走った。後ろに倒れたくても乳首を口に咥えられた状態なので、胸がみっともない形に伸びるだけだった。
そんなセックスを続けながら日々を過ごし、出産予定日を迎えた。
元々男の体だったため、自然分娩を選択することはできなかった。原田先生が手術を担当し、帝王切開で産むことになった。
手術はあっという間で、ぺたんこになったお腹を見ても子供を産んだことが実感できなかった。それよりも、術後の痛みやら熱やらで、体調を整える方が大変だった。
数週間後、俺はやっと子供と対面した。イレギュラーな出産だったため、検査に時間がかかったのだ。
「ちっちゃいね」
「ぁあ~~!」
小さな指を掴みながら微笑むと、赤ちゃんはクリクリした大きな目を向けてくれた。
俺はやっと親になったことを実感した。
「異変を感じたら、すぐに来てください」
「はい。ありがとうございます」
俺は原田先生に頭を下げ、迎えに来てくれた父さんと一緒に帰宅した。
家では仕事を休んだ皆が待ってくれており、無事に出産したことを喜んでくれた。特に先生は子供にデレデレで、顔中にキスをして泣かれていた。
それから、皆の助けを借りながら、子育てと仕事の両立を頑張った。望と名付けられた赤ちゃんは、スクスクと成長した。
望が5歳になった頃、徐々に減っていたフェロモンが完全になくなった。見知らぬ誰かを惑わせる心配がなくなり、ほっとしている。
一緒に暮らしている5人や社長など、今まで関係を持った人達との関係は良好だ。
フェロモンが出なくなっても、作り変わってしまった体は元には戻らない。俺の体は、もうセックスなしではいられないのだ。
「んっ。んっ。ミルクが出続けるのは、嬉しい誤算だね」
「ぁっ♡ぁっ♡もう、だめぇ♡♡♡」
「まだまだ、これからだよ」
「ひぃゃあ~~~~~っ!!!」
不安定な椅子の上で社長に跨がり、ぐちゃぐちゃと中を掻き混ぜられながら、俺は乱れた。
幸せな毎日が続くと思っていたある日、公園でほんの少し目を離した隙きに、望の姿が見えなくなった。
「望!」
俺はザッと顔から血の気が引くのを感じながら、慌てて辺りを見回した。
「!!!」
すると、公園の隅の方に下半身を露出させた男がいた。その前には望がおり、ペニスを扱く男をじーっと見ている。
「なにやってるんですかっ!?」
俺は大声を出しながら慌てて望に駆け寄った。無事であることにホッとしている間に、男はどこかに行ってしまった。
その時は、変態が近くにいるなんて怖いなと思っていただけだった。しかし、俺が近くにいても、呼吸を荒くしながら望に近づこうとする男が現れたときに、何かがおかしいと気がついた。
俺は望を連れ、慌てて原田先生の元を訪ねた。
「微量のフェロモンが出ていますね」
「え?」
診察の後に告げられたのは、予想外の言葉だった。
「フェロモンに感染した人の初の子供なので分からないことも多いですが、フェロモンの量はこれから増えていくかもしれません」
「そんな……」
絶句している俺に、原田先生は淡々と話を続けた。
「ですが、無理矢理襲われる心配は低いと思います」
「え?」
自分の過去を振り返りながら疑問を抱いていると、原田先生はパソコンを操作した。望と対面する一人の男の姿が映し出された。
「あなたの話を聞き、先程同僚に協力してもらって、ある実験を行いました」
「……」
原田先生の話を聞きながらモニターを見ていると、望のフェロモンに当てられたのか、男が鼻息を荒くし出した。
さらに時間は進み、男は自分のペニスを取り出して扱き始めた。けれども、いくら時間が経っても、望を襲おうとはしなかった。
「どういう原理かは分かりませんが、望くんの許可が出るまで男は触れるのを我慢するみたいです」
モニターの中の原田先生が、望の耳元に何かを囁いた。
望は真っ直ぐな目で男を見上げ、一言呟いた。
「良いよ」
その途端、男が立ち上がって望を襲おうとしたため、複数の職員に取り押さえられていた。望は怯えることもなく、少しだけ申し訳なさそうに男が引きずられて行くのを見ていた。
「なので、襲われる心配はありません」
「……」
「ですが、逆に考えれば、望くんはフェロモンに当てられた男達のことを意のままに操れるということです」
「……」
俺はもしかして、恐ろしい子供をこの世に生み出してしまったのではないだろうか。
「ママ!」
駆け寄ってきた望を抱きしめながら、俺は頭の片隅でそんなことを思った。
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