【完結】好きになったので

彩華(あやはな)

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4.

 2学年になりました。

ユーファミアさまの立場は悪くなっていました。

なんでもユーファミア様がミリア・ローベルク男爵令嬢を虐げていると言うのです。

ユーファミア様がするわけありません。
あの方は温良恭倹・・・素直で穏やか、礼儀ただしく控えめな方です。
わたしがほぼ一緒ですから、していないことは確かです。

ユーファミア様と仲の良い方もわかっていらっしゃいます。

アンナ・ハウザンド公爵令嬢様です。

アンナ様は2年のクラス替えでご一緒になってからご友人になられました。
この国の第一王子である、ディルク王太子殿下の婚約者様です。


あと、留学で来られた、シルファル・ティライスト皇女様。ティライスト帝国のお姫様です。

気さくなシルファル様もユーファミア様と気があったようで、このお3人は毎日一緒に行動しています。

アンナ様は銀の髪に瑠璃色の目の美人、シルファル様は黒髪黒目の可愛い系で、3人が揃うと、誰もが振り向いてしまうほど絵になります。

美女が3人。
死ぬほど幸せな絵面。

出血多量になりそうです。
鼻血を拭く紙が最近足りません・・・。
最近給料の大半が紙代に消えている気もします。

それは兎も角、ユーファミア様は最近元気がなく、アンナ様やシルファル様とずっと一緒なのです。

「ライラ。あなたがいながら、何故払拭できないの?」


アンナ様がわたしに問います。

何故払拭できないか?
それは妨害に遭うのです。わたしが少しでもユーファミア様から離れると、雑魚たちがユーファミア様に集まり攻撃するのです。

あの雑魚どもが。
ミリアの金魚のフンどもが。
あの女を担ぎ上げてる、人の話を聞かない一方通行どもが。
ふざけんなぁ!!


「申し訳ありません」
「アンナ様。ライラはわたしを守ってくれてるの。わたしの代わりに怪我もしたのよ」

心配の眼差し。

尊い!!

じゃなく、そんな顔しないでください。
ユーファミア様を守るのがわたしの役目です。

包帯が巻かれた左手を隠します。

昨日、石が投げつけられ、ユーファミア様に当たるところだったのです。鞄で弾いたのですが、そこでユーファミア様を押す輩がいまして、庇って地面に手をついた時に捻ったようでした。

「もう、あの人たちは何考えているのよ!」

アンナ様は怒りをあらわにしました。

「ライラ。どうすればあなたは動けるの?」

シルファル様がおっしゃいます。
すっと見てくる瞳にゾワゾワしますね。
ユーファミア様だったらそれこそ最高なのに・・・。

「ユーファミア様が一人にならないこと。このお三方でも安全が補償されるなら、動けます」
「じゃあ、僕がいればいいんだね?」


後ろから声がしました。

げっ!!

わたしの心の声。

アルファス・ティライスト皇太子殿下です。
シルファル様とは一切違いの兄君で、黒髪黒目のイケメン男児です。


正直気に入りません。

軽く見えるからです。

全てがイケメンすぎるからです。

「ライラ。げってなんだい?」

心の声が聞こえていたようです。
気にしないことにします。

「僕がいれば手出しはできないよ。ほら、それに・・・」

後ろを指します。

アルファス殿下の後ろにはディルク殿下と、その弟君であり、シルファル様の婚約者のルーク殿下。アルファス殿下の片腕であるケイラー様がいます。

「これだけいれば大丈夫だろ。それにケイラーも使っていいよ。僕が許す」


はあ・・・。

しかたない。
頼りましょうか。

「絶対にユーファミア様をお守りください」
「信用ないな・・・」
「わたしはユーファミア様命です!!」

ユーファミア様の為に動きます。

皆様の呆れ顔。そんなものは知りませんっ。
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