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2学年になりました。
ユーファミアさまの立場は悪くなっていました。
なんでもユーファミア様がミリア・ローベルク男爵令嬢を虐げていると言うのです。
ユーファミア様がするわけありません。
あの方は温良恭倹・・・素直で穏やか、礼儀ただしく控えめな方です。
わたしがほぼ一緒ですから、していないことは確かです。
ユーファミア様と仲の良い方もわかっていらっしゃいます。
アンナ・ハウザンド公爵令嬢様です。
アンナ様は2年のクラス替えでご一緒になってからご友人になられました。
この国の第一王子である、ディルク王太子殿下の婚約者様です。
あと、留学で来られた、シルファル・ティライスト皇女様。ティライスト帝国のお姫様です。
気さくなシルファル様もユーファミア様と気があったようで、このお3人は毎日一緒に行動しています。
アンナ様は銀の髪に瑠璃色の目の美人、シルファル様は黒髪黒目の可愛い系で、3人が揃うと、誰もが振り向いてしまうほど絵になります。
美女が3人。
死ぬほど幸せな絵面。
出血多量になりそうです。
鼻血を拭く紙が最近足りません・・・。
最近給料の大半が紙代に消えている気もします。
それは兎も角、ユーファミア様は最近元気がなく、アンナ様やシルファル様とずっと一緒なのです。
「ライラ。あなたがいながら、何故払拭できないの?」
アンナ様がわたしに問います。
何故払拭できないか?
それは妨害に遭うのです。わたしが少しでもユーファミア様から離れると、雑魚たちがユーファミア様に集まり攻撃するのです。
あの雑魚どもが。
ミリアの金魚のフンどもが。
あの女を担ぎ上げてる、人の話を聞かない一方通行どもが。
ふざけんなぁ!!
「申し訳ありません」
「アンナ様。ライラはわたしを守ってくれてるの。わたしの代わりに怪我もしたのよ」
心配の眼差し。
尊い!!
じゃなく、そんな顔しないでください。
ユーファミア様を守るのがわたしの役目です。
包帯が巻かれた左手を隠します。
昨日、石が投げつけられ、ユーファミア様に当たるところだったのです。鞄で弾いたのですが、そこでユーファミア様を押す輩がいまして、庇って地面に手をついた時に捻ったようでした。
「もう、あの人たちは何考えているのよ!」
アンナ様は怒りをあらわにしました。
「ライラ。どうすればあなたは動けるの?」
シルファル様がおっしゃいます。
すっと見てくる瞳にゾワゾワしますね。
ユーファミア様だったらそれこそ最高なのに・・・。
「ユーファミア様が一人にならないこと。このお三方でも安全が補償されるなら、動けます」
「じゃあ、僕がいればいいんだね?」
後ろから声がしました。
げっ!!
わたしの心の声。
アルファス・ティライスト皇太子殿下です。
シルファル様とは一切違いの兄君で、黒髪黒目のイケメン男児です。
正直気に入りません。
軽く見えるからです。
全てがイケメンすぎるからです。
「ライラ。げってなんだい?」
心の声が聞こえていたようです。
気にしないことにします。
「僕がいれば手出しはできないよ。ほら、それに・・・」
後ろを指します。
アルファス殿下の後ろにはディルク殿下と、その弟君であり、シルファル様の婚約者のルーク殿下。アルファス殿下の片腕であるケイラー様がいます。
「これだけいれば大丈夫だろ。それにケイラーも使っていいよ。僕が許す」
はあ・・・。
しかたない。
頼りましょうか。
「絶対にユーファミア様をお守りください」
「信用ないな・・・」
「わたしはユーファミア様命です!!」
ユーファミア様の為に動きます。
皆様の呆れ顔。そんなものは知りませんっ。
ユーファミアさまの立場は悪くなっていました。
なんでもユーファミア様がミリア・ローベルク男爵令嬢を虐げていると言うのです。
ユーファミア様がするわけありません。
あの方は温良恭倹・・・素直で穏やか、礼儀ただしく控えめな方です。
わたしがほぼ一緒ですから、していないことは確かです。
ユーファミア様と仲の良い方もわかっていらっしゃいます。
アンナ・ハウザンド公爵令嬢様です。
アンナ様は2年のクラス替えでご一緒になってからご友人になられました。
この国の第一王子である、ディルク王太子殿下の婚約者様です。
あと、留学で来られた、シルファル・ティライスト皇女様。ティライスト帝国のお姫様です。
気さくなシルファル様もユーファミア様と気があったようで、このお3人は毎日一緒に行動しています。
アンナ様は銀の髪に瑠璃色の目の美人、シルファル様は黒髪黒目の可愛い系で、3人が揃うと、誰もが振り向いてしまうほど絵になります。
美女が3人。
死ぬほど幸せな絵面。
出血多量になりそうです。
鼻血を拭く紙が最近足りません・・・。
最近給料の大半が紙代に消えている気もします。
それは兎も角、ユーファミア様は最近元気がなく、アンナ様やシルファル様とずっと一緒なのです。
「ライラ。あなたがいながら、何故払拭できないの?」
アンナ様がわたしに問います。
何故払拭できないか?
それは妨害に遭うのです。わたしが少しでもユーファミア様から離れると、雑魚たちがユーファミア様に集まり攻撃するのです。
あの雑魚どもが。
ミリアの金魚のフンどもが。
あの女を担ぎ上げてる、人の話を聞かない一方通行どもが。
ふざけんなぁ!!
「申し訳ありません」
「アンナ様。ライラはわたしを守ってくれてるの。わたしの代わりに怪我もしたのよ」
心配の眼差し。
尊い!!
じゃなく、そんな顔しないでください。
ユーファミア様を守るのがわたしの役目です。
包帯が巻かれた左手を隠します。
昨日、石が投げつけられ、ユーファミア様に当たるところだったのです。鞄で弾いたのですが、そこでユーファミア様を押す輩がいまして、庇って地面に手をついた時に捻ったようでした。
「もう、あの人たちは何考えているのよ!」
アンナ様は怒りをあらわにしました。
「ライラ。どうすればあなたは動けるの?」
シルファル様がおっしゃいます。
すっと見てくる瞳にゾワゾワしますね。
ユーファミア様だったらそれこそ最高なのに・・・。
「ユーファミア様が一人にならないこと。このお三方でも安全が補償されるなら、動けます」
「じゃあ、僕がいればいいんだね?」
後ろから声がしました。
げっ!!
わたしの心の声。
アルファス・ティライスト皇太子殿下です。
シルファル様とは一切違いの兄君で、黒髪黒目のイケメン男児です。
正直気に入りません。
軽く見えるからです。
全てがイケメンすぎるからです。
「ライラ。げってなんだい?」
心の声が聞こえていたようです。
気にしないことにします。
「僕がいれば手出しはできないよ。ほら、それに・・・」
後ろを指します。
アルファス殿下の後ろにはディルク殿下と、その弟君であり、シルファル様の婚約者のルーク殿下。アルファス殿下の片腕であるケイラー様がいます。
「これだけいれば大丈夫だろ。それにケイラーも使っていいよ。僕が許す」
はあ・・・。
しかたない。
頼りましょうか。
「絶対にユーファミア様をお守りください」
「信用ないな・・・」
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ユーファミア様の為に動きます。
皆様の呆れ顔。そんなものは知りませんっ。
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