【完結】好きになったので

彩華(あやはな)

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11.オリヴァ・グランツィオ

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わたしの婚約者は美しい。

ただそれだけの女。
何を話してもにこにこと微笑んでいる女。
意見をもとめても、ろくな答えが返ってこない。

幼い頃はそれで良かった。

それだけで幸せだった。
ユーファの笑顔さえあれば良いと思っていたから。


ミリアに逢うまではー。

学園に入りミリア・ローベルク男爵令嬢に出逢った。可愛い女の子に。
一目見て、運命だと思った。
なぜユーファより先に出逢わなかったのか公開した。

ミリアに出逢って、わたしは変わった。

ミリアはわたしの欲しい言葉をくれた。
わたしの会話に意見してくれる。わたしの知らないことを話してくれる。
わたしの目を見つ話を聞き、頷いてくれる。
笑ってくれる。
いじけて、我儘を言ってくる。



コロコロ変わる表情。
毎日が楽しい。
ミリアを好きになるのに時間はかからなかった。

そうなると、ユーファに会う時間がもったい無くなった。

ユーファのところにいるメイドに会うのも嫌だったのが理由の一つでもある。

あのメイド、人を観察するように見てくるのだ。
身分の低いものほど羨んでくる。あのメイドもその一人に違いない。

学園で、友人らと話をする。
やはり無知なメイドや使用人の話がでた。
教育をまともに受けていないため、失敗を繰り返したりすると言う。

わたしの家は・・・、質がいいんだ。

ユーファのあのメイドはよくない!!
あんなメイドを雇う侯爵家のレベルも知れている。
幾度もメイドを変えるように言っても聞き入れない。
ユーファ、君はわたしを馬鹿にしているのか・・・。

それもあり、ユーファに会う気になれなかった。


そして、ミリアに泣きつかれた。
ユーファが嫉妬してミリアをいじめていると。

幻滅だ。
君がそんなことをするなんて。
顔を見るのも嫌になる。

ミリア泣かないでくれ。
ミリアを慰める。
その泣き顔さえ愛おしい。
目元にキスを落とす。


ユーファとの関係を解消したい。

どうにか出来ないものか。
父に言っても了承してくれない。
頭が堅い。

わたしはミリアしか望まないのに。

父はユーファの家の金が目当てか・・・。
金・・・。
父はユーファを正妻にして、ミリアを妾にすれば良いと言った。


ミリアを妾・・・。


ユーファも確かにいい身体をしている。
ならば・・・。
ユーファを正妻にして、ミリアを妾にするのもありか?

そうすれば、金も入る・・・。

金が入ればミリアに贅沢をさせてあげれるでないか。


わたしはミリアを抱きながら考えた。





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