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2.騎士様は女性
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「そんなに泣いていると、目が溶けますよ」
紺色の瞳が煌めきます。
その方はわたくしの前に来て膝まづきハンカチを差し出す。王子様でしょうか?
いえ、この国の王子はお二人で、アロン殿下とカイル殿下。お二方とも黒髪黒目をされています。
では?
「あなたは?」
「失礼しました。私はセレナ・リンディスターと申します」
「リンディスター伯爵?」
大手商会を営んでいるリンディスター家。ご家族みなさま美形一家と知られ、商才にも優れているとか。
「はい、リンディスター伯爵家の長女です」
「えっ?」
女性?男性かと思いました。だって騎士服・・・ごほっ、別に女性がズボンを履いてはダメなことはないわね。でも男性のようにしか見えません。とても、騎士服の似合う、物語から出てきたかのような理想の方ですわ。
確かにリンディスター伯爵家には男児二人、女児が二人いると聞きます。
その長女が同じ年とは聞いていましたが、今までお会いしたことがありません。
クラスも違いますし、よくお休みされていると聞いたことがありますから。
だからこそ、まさかと思ってしまいます。
リンディスター伯爵令嬢は微笑みました。見惚れてしまうくらいお綺麗です。
「失礼します」
「あの?」
彼女はハンカチで涙を拭き取ってくださいました。
「リンディスター様」
「セレとお呼びください」
「初対面の方に馴れ馴れしくは・・・」
「では、お友達になる一歩としてお話でもしませんか?一人でこんな所で泣いているのは良くないことです。不躾ながら悩み事を聞くことは私にもできます」
そっと、頬に触れてきます。
ぼっと、顔が赤くなりました。
セシル様にもされたことありません。
この方のパーソナルスペースはどうなっているのでしょう?近いですわ!
「あのっ、その前に。リンディスター様はなぜ、その様なお姿をされていますの?」
胸ドキドキがとまりません。かっこいいです。
彼女は困った様に微笑みました。
あっ、胸が・・・高鳴るっ。
「実はドレスを着ると冷たく見えるらしく、兄たちに不評なんです。騎士服は動きやすい上、私には似合っていますので。それに・・・」
魅惑な唇が弧を描きます。
「今人気の『君バラ』にあやかろうと思いまして」
君バラ・・・『君にバラの花束を』ですわね。
まあ、リンディスター様もお読みになってますのね。
「エルアルド様もお読みになりますか?」
「もちろんですわ。わたくしの愛読書ですもの」
「ふふっ、よかった」
「えっ?」
「笑顔が戻られましたね。こちらのお顔の方がやはり魅力的ですね」
わたくしこの笑みと言葉で殺されるのかしら?
覗き込まれた綺麗な顔に再び赤面したのです。
わたくしはいつの間にか、今日あった事、今までの事、友達の事を話しました。
もちろん、君バラについても大いに語らいました。アンドリュー様押しはゆずれませんわ。
同じ趣味の方とのお話は楽しい事を知りましたわ。
親しくなりましたので、名前で呼び合うようにもなりました。
一通り話し終えたところで、セレが爆弾発言と提案をしてきました。
「フィオナ様、しばらく私と行動をともにしませんか?」
「はい?」
「実は、ランジェリーショップを経営していまして、ぜひアドバイザーとして、モニターになってくれませんか?」
「えっ?」
熱い目で見つめられ固く手を握られました。
どうしてでしょう?
どう見ても側から告白シーンに見える筈なのに、言葉がそれに追いついていないです。
騎士服女子には似合わない言葉です。
紺色の瞳が煌めきます。
その方はわたくしの前に来て膝まづきハンカチを差し出す。王子様でしょうか?
いえ、この国の王子はお二人で、アロン殿下とカイル殿下。お二方とも黒髪黒目をされています。
では?
「あなたは?」
「失礼しました。私はセレナ・リンディスターと申します」
「リンディスター伯爵?」
大手商会を営んでいるリンディスター家。ご家族みなさま美形一家と知られ、商才にも優れているとか。
「はい、リンディスター伯爵家の長女です」
「えっ?」
女性?男性かと思いました。だって騎士服・・・ごほっ、別に女性がズボンを履いてはダメなことはないわね。でも男性のようにしか見えません。とても、騎士服の似合う、物語から出てきたかのような理想の方ですわ。
確かにリンディスター伯爵家には男児二人、女児が二人いると聞きます。
その長女が同じ年とは聞いていましたが、今までお会いしたことがありません。
クラスも違いますし、よくお休みされていると聞いたことがありますから。
だからこそ、まさかと思ってしまいます。
リンディスター伯爵令嬢は微笑みました。見惚れてしまうくらいお綺麗です。
「失礼します」
「あの?」
彼女はハンカチで涙を拭き取ってくださいました。
「リンディスター様」
「セレとお呼びください」
「初対面の方に馴れ馴れしくは・・・」
「では、お友達になる一歩としてお話でもしませんか?一人でこんな所で泣いているのは良くないことです。不躾ながら悩み事を聞くことは私にもできます」
そっと、頬に触れてきます。
ぼっと、顔が赤くなりました。
セシル様にもされたことありません。
この方のパーソナルスペースはどうなっているのでしょう?近いですわ!
「あのっ、その前に。リンディスター様はなぜ、その様なお姿をされていますの?」
胸ドキドキがとまりません。かっこいいです。
彼女は困った様に微笑みました。
あっ、胸が・・・高鳴るっ。
「実はドレスを着ると冷たく見えるらしく、兄たちに不評なんです。騎士服は動きやすい上、私には似合っていますので。それに・・・」
魅惑な唇が弧を描きます。
「今人気の『君バラ』にあやかろうと思いまして」
君バラ・・・『君にバラの花束を』ですわね。
まあ、リンディスター様もお読みになってますのね。
「エルアルド様もお読みになりますか?」
「もちろんですわ。わたくしの愛読書ですもの」
「ふふっ、よかった」
「えっ?」
「笑顔が戻られましたね。こちらのお顔の方がやはり魅力的ですね」
わたくしこの笑みと言葉で殺されるのかしら?
覗き込まれた綺麗な顔に再び赤面したのです。
わたくしはいつの間にか、今日あった事、今までの事、友達の事を話しました。
もちろん、君バラについても大いに語らいました。アンドリュー様押しはゆずれませんわ。
同じ趣味の方とのお話は楽しい事を知りましたわ。
親しくなりましたので、名前で呼び合うようにもなりました。
一通り話し終えたところで、セレが爆弾発言と提案をしてきました。
「フィオナ様、しばらく私と行動をともにしませんか?」
「はい?」
「実は、ランジェリーショップを経営していまして、ぜひアドバイザーとして、モニターになってくれませんか?」
「えっ?」
熱い目で見つめられ固く手を握られました。
どうしてでしょう?
どう見ても側から告白シーンに見える筈なのに、言葉がそれに追いついていないです。
騎士服女子には似合わない言葉です。
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