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三十八話、マキシムと対面
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「あいつは・・・一言で言えば女タラシです」
「・・・」
「見た目はいいんスよ。美男子。それを自分も理解してるんで、女の子から物をもらうことがよくありました。
生い立ちは・・・聞いたことないっスね」
「マキシムはもと貴族の出身だと聞いたが、除籍されたと聞いた気がするな」
「除籍・・・」
何があったのか?
何をしたのか?
聞いてみないといけないな。
さて、このままだと、可能性は薄いのでどうしよう?
相手は王女・・・。
今回は骨が折れそうだ。
悩んでいると、マキシムがやってきた。
「お呼びだそうですが、なんですか?」
確かに美男子!
茶金色の髪に翡翠色の目。整った顔に、鍛えられた肉体。
わたしが知る限りのベスト8に入る。
甲乙つけ難いけど・・・
エンリュリッヒ様に、レックス様、殿下にセス、それにパニオにテリーにバル・・・、あれ私の周りにはイケメンしかいなかったっけ?
と、とにかく話を聞きましょう。
「マキシム、こっちは俺の友人の子だ。素直に知ってることを話せ」
タリオン、ナイス!
タリオンが言ってくれれば、話が通りやすい!
「わ、わかりました・・・」
「セジャルス王国の公演で一番声をかけてきた貴族のお嬢様がいた?」
「あ、はい」
「名前は聞いた?」
「えっと、サーシャと言いました」
サーシャ・・・。間違いなくサーシャス王女でしょうね。
「彼女はなんて言ってたの?」
「自分の愛人にならないかと。自分は偉いから愛人の一人二人いても大丈夫。自分が支援するから好きなことをすれば良い。代わりに自分を裏切らず、愛して欲しいと・・・」
はあ、王女様の言う言葉かな・・・。
セジャルス王国、大丈夫かな?
「あなたはなんて?」
「俺・・・、わたしにはそんな資格はないんです」
うん?わたし?
丁寧な口調に、物腰。
貴族と言うのは本当かな?
「詳しく聞いても?」
気になるので詳しく聞いてみたい。
チラリとタリオンをみます。
「タリュン。お前は席を外せ。知らない方が生きていくに都合がいいこともあるからな。厄介ごとに巻き込まれたく・・・」
「ないので、出て行きますっ」
タリオンがいい終わる前に言葉を引き継いでさっさと天幕を出ていった。
あの男・・・、何があっても、生きていけるな!
「団長?」
「あとは、大丈夫だ。口元固いし、不用意なことはいわないから、ちゃんと言え」
「ありがとうございます。わたしはもとは侯爵家の者でした。名前は・・・、迷惑がかかるので言えませんが、それなりの地位でした」
マキシムは自分の事を語りだしたのだった。
「・・・」
「見た目はいいんスよ。美男子。それを自分も理解してるんで、女の子から物をもらうことがよくありました。
生い立ちは・・・聞いたことないっスね」
「マキシムはもと貴族の出身だと聞いたが、除籍されたと聞いた気がするな」
「除籍・・・」
何があったのか?
何をしたのか?
聞いてみないといけないな。
さて、このままだと、可能性は薄いのでどうしよう?
相手は王女・・・。
今回は骨が折れそうだ。
悩んでいると、マキシムがやってきた。
「お呼びだそうですが、なんですか?」
確かに美男子!
茶金色の髪に翡翠色の目。整った顔に、鍛えられた肉体。
わたしが知る限りのベスト8に入る。
甲乙つけ難いけど・・・
エンリュリッヒ様に、レックス様、殿下にセス、それにパニオにテリーにバル・・・、あれ私の周りにはイケメンしかいなかったっけ?
と、とにかく話を聞きましょう。
「マキシム、こっちは俺の友人の子だ。素直に知ってることを話せ」
タリオン、ナイス!
タリオンが言ってくれれば、話が通りやすい!
「わ、わかりました・・・」
「セジャルス王国の公演で一番声をかけてきた貴族のお嬢様がいた?」
「あ、はい」
「名前は聞いた?」
「えっと、サーシャと言いました」
サーシャ・・・。間違いなくサーシャス王女でしょうね。
「彼女はなんて言ってたの?」
「自分の愛人にならないかと。自分は偉いから愛人の一人二人いても大丈夫。自分が支援するから好きなことをすれば良い。代わりに自分を裏切らず、愛して欲しいと・・・」
はあ、王女様の言う言葉かな・・・。
セジャルス王国、大丈夫かな?
「あなたはなんて?」
「俺・・・、わたしにはそんな資格はないんです」
うん?わたし?
丁寧な口調に、物腰。
貴族と言うのは本当かな?
「詳しく聞いても?」
気になるので詳しく聞いてみたい。
チラリとタリオンをみます。
「タリュン。お前は席を外せ。知らない方が生きていくに都合がいいこともあるからな。厄介ごとに巻き込まれたく・・・」
「ないので、出て行きますっ」
タリオンがいい終わる前に言葉を引き継いでさっさと天幕を出ていった。
あの男・・・、何があっても、生きていけるな!
「団長?」
「あとは、大丈夫だ。口元固いし、不用意なことはいわないから、ちゃんと言え」
「ありがとうございます。わたしはもとは侯爵家の者でした。名前は・・・、迷惑がかかるので言えませんが、それなりの地位でした」
マキシムは自分の事を語りだしたのだった。
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