【完結】結び屋 アメリア・ブロー〜他人の幸せを結んでいますが、自分の幸せの相手には気付きません〜

彩華(あやはな)

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四十話、マキシムと言う男

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 彼は真っ青な顔になり、ガクガク震えていました。

「どうしました?何か反論ありますか?」
「あっ、ほ、ほんとう・・・」
「では、国はどこ?お年は?本名は?」

 汗がすごいですね。
 大量の汗をかいて大変ですね。

「素直に言えば、こちらで裏取りしますから、ご心配なく。本当の事であれば、情報隠ぺいとして上が動くだけです。国政や外交はその上がしてくれるので、心配はありません。わたしは事実を知らないと仕事にならないの」


 にっこり♡

 真実が重要なの。
 
「お前・・・カジュに似てきたな・・・」
「いや、ユリシアだろう・・・」

 えぇい、タリオンもサジュも煩いな。

 マキシムがガクブルしてるし。
 エンリュリッヒ様もガクブル?!
 ひどっ

「で?どうなの?」
「はいっ!すみません。嘘です。そう言えば大概の女性が落ちるんです。一途な男、落ちても、頑張る男って言うのに女は弱いんですですっ!!!」

 タラシ、ね。
 甘いマスクで、過去を耳元で囁かれたら、確かにコロっていくわ~。

 しかし、あの内容、内容、なくない?
 あれの内容・・・ベタベタじゃない。
 捻り入れたら・・・。
 あれがいいのか?

 それはおいといて、

「タリオン?」

 タリオンを見た。
 彼もどっと疲れてるみたい。
 まあ、そうなるか。

「こいつは俺が責任を持つ。このままじゃ被害がでかい。それでいいか?」
「構わないよ。その前に。そのサーシャさんからもらったものとかは?」
「えっと、いろ、いろ?」
「何、その歯切れの悪さ?」
「ええっと、金に替えたりして、残って、ない?かな~?ハハハッ・・・・・・」

 はぁ、久々に見るクソ野郎でした。

 
 力尽きたように天幕をでました。
 マキシムはタリオンの矯正指導が入るでしょう。クビにしたいでしょうけど、アレは野放しは危険。被害女性が増えるでしょう。ならばここに縛りつけてしまえばいいい。
 だからタリオンの指導が必要なのです。

「どうするんだ?」

 エンリュリッヒ様もお疲れのようです。

「まず、殿下に報告します。念のため裏ドリもしてもらいますが、間違いなく平民のですね。どうやってサーシャス王女殿下と円満に分かれて貰うかですね」
「・・・」
「どうしました?」
「聞いて、よかったのか?」
「・・・今更」
「うぐっ・・・」
「ストーカーのようにつきまとっていながら今更ですね。こうなったら、最後まで付き合ってください、はい、コレ」

 学園長先生から預かった阻害認識メガネです。

「エンリュリッヒ様にどこまで通用するかわかりませんがどうぞ」
「今なのか?もっと早くが良かったな・・・」
「手に入るのがなかなかだったんですっ」

 ・・・忘れてました。

 
 なぜか、恋人繋ぎで帰りました。
 
 バレる事がなかったので・・・良かったの、かな??
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