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七十話、学園祭最終日はカオスな一日6
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「泣いてもダメだ、ラフィス」
アルゼルト殿下は毅然と言い放ちました。
「わたくし、だって!だって・・・」
ケズグズと泣きます。
泣いてどうにかなりますかね?
「お兄様、きちんと処罰してくださいませ」
サジュのキンキンに冷えた声に国王陛下は重々しく頷きました。
「手はわけで、ソロソロ時間だな。アメリア行くぞ。テリーも来い」
時間・・・なんの?
あっ・・・。
嫌だ!
「なしで!なかったことにしてくださいっ」
ガシッと掴んでくる。
「「アメリア、今回の責任は?」」
なんで、アルゼルト殿下と学園長が同じことを、口を揃えるの?
しかも、忘れたいことを・・・
やっぱり、わたしのミス?
しくじり?
やだよー。
いじけたい。
やりたくない。
行きたくない。
ウジウジしていたわたしに、母さんが囁きます。
「アメリア。最後まで頑張ってくれたら、命名権あげるわよ?」
命名権?
なに?
なんの?
母さんが、んふふっーと幸せそうに笑います。
ま、まさか?!
テリーを見て、父さんを見て、サリーを見る。
頷きます。
頷きますぅ。
サリーがデロデロです。
きゅう~♡
緩む口元。
「母さん、おめでとう」
嬉しさのあまり抱きつきます。
「いつ?どっち?」
「まだよ。気が早いわね~」
はい、嬉しくて、ジョックを受ける二人を忘れてました。
二度目の魂が抜けそうなエンリュリッヒ侯爵様に呆然のアンドリュー様。
そして、二人を哀れに見つめる外野一同。
テリーがつぶやきます。
「死人みたいな顔色が二人いるよ」
知りませーん。
気にしませーん。
「なんで、私じゃないのかな?」
「ネームセンスないもの・・・」
父さんの苦言に母さんは笑いながらいいます。
「エラルもユリシア並みにカジュを扱えるな」
「ユリシアメモのおかげよ」
「それ廃棄したいな・・・。アメリア、命名権が欲しいならいっといで。わたしたちは少し個人的な話をしてから行くから。タリオン、サジュ、任したよ」
父さんの許可もでたし、さあ、タリオン、テリー行きましょう。
「おっ、そうだ、正騎士団長は?」
「わたし、です」
正騎士団の一人がすっと進み出た。
テリーに抑えられた人だな。
「お前も来い」
タリオンがいいます。
マロン様たちは首をかしげてる。
「わたしたちはわたしたちで行きましょうか」
マロン様たちは母さんたちが引率です。
出口で皆さんと別れます。
後で会いましょう。
わたしは浮立つ気持ちを抑えてタリオンとテリー、正騎士団長の、えっと、ガイルさんと共にある場所へと行ったのだった。
命名権♡
めいめいけ~ん。
◇◇◇◇◇
閑話(補足)を一つ入れておきます。
ガイルさんの心情です。
アルゼルト殿下は毅然と言い放ちました。
「わたくし、だって!だって・・・」
ケズグズと泣きます。
泣いてどうにかなりますかね?
「お兄様、きちんと処罰してくださいませ」
サジュのキンキンに冷えた声に国王陛下は重々しく頷きました。
「手はわけで、ソロソロ時間だな。アメリア行くぞ。テリーも来い」
時間・・・なんの?
あっ・・・。
嫌だ!
「なしで!なかったことにしてくださいっ」
ガシッと掴んでくる。
「「アメリア、今回の責任は?」」
なんで、アルゼルト殿下と学園長が同じことを、口を揃えるの?
しかも、忘れたいことを・・・
やっぱり、わたしのミス?
しくじり?
やだよー。
いじけたい。
やりたくない。
行きたくない。
ウジウジしていたわたしに、母さんが囁きます。
「アメリア。最後まで頑張ってくれたら、命名権あげるわよ?」
命名権?
なに?
なんの?
母さんが、んふふっーと幸せそうに笑います。
ま、まさか?!
テリーを見て、父さんを見て、サリーを見る。
頷きます。
頷きますぅ。
サリーがデロデロです。
きゅう~♡
緩む口元。
「母さん、おめでとう」
嬉しさのあまり抱きつきます。
「いつ?どっち?」
「まだよ。気が早いわね~」
はい、嬉しくて、ジョックを受ける二人を忘れてました。
二度目の魂が抜けそうなエンリュリッヒ侯爵様に呆然のアンドリュー様。
そして、二人を哀れに見つめる外野一同。
テリーがつぶやきます。
「死人みたいな顔色が二人いるよ」
知りませーん。
気にしませーん。
「なんで、私じゃないのかな?」
「ネームセンスないもの・・・」
父さんの苦言に母さんは笑いながらいいます。
「エラルもユリシア並みにカジュを扱えるな」
「ユリシアメモのおかげよ」
「それ廃棄したいな・・・。アメリア、命名権が欲しいならいっといで。わたしたちは少し個人的な話をしてから行くから。タリオン、サジュ、任したよ」
父さんの許可もでたし、さあ、タリオン、テリー行きましょう。
「おっ、そうだ、正騎士団長は?」
「わたし、です」
正騎士団の一人がすっと進み出た。
テリーに抑えられた人だな。
「お前も来い」
タリオンがいいます。
マロン様たちは首をかしげてる。
「わたしたちはわたしたちで行きましょうか」
マロン様たちは母さんたちが引率です。
出口で皆さんと別れます。
後で会いましょう。
わたしは浮立つ気持ちを抑えてタリオンとテリー、正騎士団長の、えっと、ガイルさんと共にある場所へと行ったのだった。
命名権♡
めいめいけ~ん。
◇◇◇◇◇
閑話(補足)を一つ入れておきます。
ガイルさんの心情です。
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