黒の瞳の覚醒者

一条光

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終章~人魔大戦~

限界を超えた先に

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 降り注ぐ石刃の雨、その悉くは躱すまでもなく俺たちを避けて魔物たちへと向かい針達磨へと変えた。
「アル!」
「異常を感じて調査に出てみれば、懲りないな! 西側一帯、特に北部は異常な糸が張り巡らされていて完全にファーディンの縄張りなんだぞ」
「そうらしいな、でも俺たちはファーディンと死体を操る女を片付けに来たんだ――糸を束ねた槍が飛んでくんぞ、気を付けろ――んぃ!? みひゃ、ひっはるな」
「なんであのような者達の心配をしておるのじゃ! あやつらは旦那様を誘拐して監禁しておった者達じゃぞ! て・き! 敵なのじゃ!」
「ひょんにゃばやいか!?」
 アル達を気に掛けた事が相当に気に入らなかったようでお冠なミシャは指示を放り出して俺の頬をぐいぐいと引っ張る。こいつマジだ……爪を立てて深々と刺している。
「いいぞミシャ、私の分も頼む――じゃなかった……貴様ら何をしに来た! 戦うと言うのなら今回は加減せず焼き尽くすぞ、魔物と区別している余裕は無いからな」
 熱風で身が焼けそうな程の炎を渦巻かせて魔物を捌きながらナハトはアマゾネスを睨み付けて威嚇している。
「……全員魔物を狩れ! 死体の四肢は完全にもいでやれ、ここは彼らと共闘する! ロフィア様へはあとで私が話す、皆全力で挑め!」
 アルの号令の元、アマゾネスは一つの生き物であるかのように統制の取れた動きで魔物を狩り始めた。
「ほれ、旦那様は槍じゃ! あやつらは死体の始末もしておる、魔物は兵士に任せてこっちに集中なのじゃ!」
「了解だ!」
『ッ!?』
 同時攻撃!? アルとナハトを――くそっ、させるか! 間に合え! 左右から飛来した糸槍に最大出力の黒雷をぶつけて破壊する。それでも完全ではなく減速した残りを雷迅で動いて片方を叩き落とした。ナハトの方はこのくらい助けなんて必要なかったとばかりに不満げな視線を向けつつ最小限の動作で躱した。どうなってるんだ、正反対の方向から同時に? 糸の使い手は二人居るのか?
「旦那様落ち着くのじゃ、同時に二方向から飛んできたように見えたが僅かに右の方が後から飛んできたのじゃ」
「それはつまり左から投げた後に瞬間移動並みの高速移動をして挟撃したって事か?」
「瞬間移動かどうかは分からぬのじゃが、投擲したであろう瞬間にたわんだ糸が元に戻るような微かな音が聞こえたのじゃ。恐らく糸を利用した移動か射出、攻撃前のその音さえ聞き逃さなければ必ず捉えられるのじゃ」
 音? この騒がしい中でそんなものも聞き取れるのか。さすがにゃんにゃん。右、左、背後、正面上、いける。ミシャとの連携があれば――目も糸槍の投擲速度に慣れてきた。そして射線が多少予測出来始めている。兵士の、仲間の隙を巧みに、的確に狙ってきている。仲間に目を向けていれば……そこだ! 背後に隙のあった兵士、そこを最も狙いやすい射線、その場所の延長線上を迸る黒雷で薙ぎ払った。
「っ! 手応えありなのじゃ! 戦闘音に紛れて落下音がしたのじゃ。旦那様、次はあそこに!」
 ミシャが指し示すその先に止めを刺すつもりでレールガンを撃ち込んだ――しかし次の瞬間、弾けた黒弾が俺へと返ってきた。全てが遅く――まずい、いくら雷迅でもレールガンの速度は躱しきれない。このままだとミシャを巻き込む!? どうにかミシャを離さないと――ゆっくりと黒い光が迫るのを見つめながらミシャを離そうとしていると不意に背中を突き飛ばされた。黒い光が俺とミシャの間を通過していく…………。
「あぁ……あああ、あああああああああっ!? ミシャー! 嫌だ。ミシャ死ぬな、アル! 治癒能力を持っているやつは居ないか!? ミシャを、ミシャを助けてくれ! 俺なら何でもする、だからこの血を止めて……ミシャを救ってくれ!」
 地面に落ちたミシャは左肩から先を失い夥しい血を流し焼け焦げた地面を赤黒く染めていく。
「俺の……俺の攻撃のせいで…………」
 身体は震え視界が歪み戦場の音は遠くへと消えていく。俺が、殺した……? かけがえのないものを傷付けた?
「来るなッ!」
 膝を突いた俺と倒れたミシャを見て潰しやすいと踏んだのか魔物が群がり始めていた。身体が上手く動かない……ミシャを守らないと……まだ心臓は動いている、生きてる。こいつらを突破して雷迅で森を駆け抜けて――仲間を見捨てて……? どっちを選ぶ? ミシャか、仲間か――。
「退け! 先ず止血だ。こんな勢いで血を失ったらすぐにあの世だ。サナ! 傷を塞ぐ事を最優先だ」
 アルに突き飛ばされ座り込んだ俺をよそにアルとその仲間は止血を始めてミシャを助けようとしてくれている。
「でもこんな怪我治した事は――」
「いいからやれ! ――お前は、しっかりしろ! 命は取り留める、だからお前はサナを守れ、絶対に傷一つ付けるな!」
 襟元を掴んだアルに力いっぱい揺さぶられ平手打ちを貰う。腑抜けている場合じゃない……失いたくないなら戦わないと、あの人を守るんだ。
「やはり猫娘がいないと迎撃の精度が落ちるか――おい! 今のは危なかったぞ!」
「分かってるよ!」
 ッ!? 多方向同時攻撃、ミシャとサナへの攻撃で俺を釘付けにしつつ隙のある兵士とアマゾネスを狙いやがった。今ので何人やられた?
「ふざけんな……この土地に来て何人死んだ。これ以上、病にも魔物にも大切なものを、仲間を奪われて堪るか!」
「キャハハハハハ、わ~お、今度は十の槍を全部防いじゃったよ。見てからあの速度を対処するなんて……これはもうあれだね、人間じゃない! 化け物の領域だよ、あれほどの死体が手に入ればボクの最強の手駒になるよ。ファーディンさぁ、早く本気出しなよ。こそこそ逃げ隠れして尚人間に押され始めてるよぉ? 早くボクにあいつの死体をちょうだいよ」
『黙れ悪魔が、貴様はさっさと自分の仕事をしろ――』
「黙れ? 調子に乗るなよ三下が、ボクに命令出来るのはディー・グレンツェだけだ。偉ぶるなら殺すよ? お前を、ディーの仲間だろうとボクには関係ない。操れば戦力としては変わりないんだからね」
 木々の合間からゾンビの群れを連れて現れた女が悍ましい殺気を放ちながら樹上に吼える。ファーディンの居場所は分からないが標的の一体は姿を見せた。先ずあいつを仕留める。黒雷を操作して木々を縫い多方向から女を狙うが前回と同様に羽を羽ばたかせ発生した風に巻き込まれて黒雷は消失した。こいつには能力じゃ通じない、レールガンか剣の物理攻撃でやるしかない。
「いいよねぇ君の能力、君の死体は大事に大事に扱ってあげるよ。何しろこんなに強い人間は初めてだからね。そしたら今度は前に君と居た小娘たちの回収だ。あぁ、楽しみだなぁ~、ボクの軍勢が益々強化されていく。ボクの名はドゥルジ、ドゥルジ・ナス。死と不浄を司る悪神ダエーワ、ボクの下僕に成ることを光栄に思うがいい!」
 ドゥルジと名乗った女は敵味方構わずすれ違う者を杖の一撃で頭部を割りながら高笑いと共に襲い掛かってきた。
「ファーディンは馬鹿だよねぇ、チマチマ遠くからつついてないで直接殺しちゃえばいいんだよ。こんな風に!」
 ドゥルジとミシャ達の間に立ち塞がり振り下ろされた杖を受け止めた瞬間足が地面に深く沈み込んだ。なんて衝撃……車でも降ってきたんじゃないかと錯覚するほどの重さを受けて手が痺れて力が抜ける。まずい、ミシャ達のガードを! 黒雷の障壁でミシャ達を覆うがドゥルジの羽ばたきで容易く突破される。
「ほらファーディンなにやってるのさ、今ならいくらでも串刺しに出来るじゃないか――」
「させるものか! お前達の所業に怒っているのはワタルだけではないぞ! 貴様が穢れそのものだというのなら私が焼き清める」
 火炎が渦を巻きドゥルジの接近を阻んだ。ナハトの炎は消せないのか? でも炎なんかで覆っていたらミシャ達が――いや、この炎……熱くはない……? この炎熱をあまり感じない。
「あっついなぁ……聖火か、ボク君の炎は嫌いだよ。業火なら気にならないのに」
 熱い? ほんのり温かいだけのこの炎がか?
「ワタル、ドゥルジは私に任せろ、誰にも触れさせない。その代わりファーディンは任せた」
 黒刀の刃が炎を纏い杖の柄を走る。ドゥルジは堪らず燃える杖を放り出して距離を取った。ナハトはあの悍ましい気配に気圧されていない、任せて大丈夫だ。ナハトならやってくれる。ミシャ達を囲っている炎も普段のものと違うようだし、信じよう。俺はファーディンを仕留める。先ずは奴の居場所を――。
「無駄だ。今の俺にはその不意打ちは通じない」
 感覚が鋭くなっているせいかミシャ程じゃないにしても攻撃を察知出来る。知覚出来れば雷迅と電撃で投擲された槍にも対処出来る、あとは奴の居場所さえ分かれば……ミシャは音がするって言ってた。それを捉えられれば――。
「無駄なんだよ、次にミシャ達を狙ったら貴様には生き地獄を味わわせてやる」
 怒気を孕んだ低い声を発した俺に気圧されて近寄ろうとしていた魔物は後退りその動揺の隙を突いて兵士やアマゾネスが四肢を切り落としていく。
「しつこい!」
 振り上げた左手のカラドボルグで飛来した槍を切り裂き突き出した右手のレーヴァテインから発した黒雷が槍の射出地点を撃ち抜いた――その瞬間先程のレールガン同様に黒雷が俺へと反射されてきた。やっぱりか……振り下ろしたカラドボルグで電撃を切り裂き散らして防いだ俺はファーディンの能力に反射もある事を確信した。問題はどの程度まで反射するのか。
『なるほど、確かに無駄のようだ。ならやり方を変えよう――』
 ッ!? なんだ? 急に右太腿に痛みが――これは血……? なんで? 攻撃なんて受けていないはず――傷口を撫でようとすると妙な物に触れた。極細の無色透明な、針? 束ねる量を変えたのか――。
「うがっ!? ……脚を潰す気か」
「ワタル!」
「気にすんなナハト、そいつだけ見てろ。こっちは俺がやる」
 気を逸らしそうになったナハトに手を振って応えつつ右脚に刺さった針を抜いていく。硬いな、普通の針よりも細いくせに折れ曲がる気配もない……でも軽い、こんな風が吹けば流されそうなものいくら力があってもそんなに遠くからは投げられないはず、近くに気配は……全く無し、攻撃に殺気すら乗せない達人か、それとも気配遮断の能力もあるのか……恐らく後者、奴が喋った声は聞こえてもその発生源はぼやけて全く探れなかった。そして達人なら張り巡らせた糸の反動で移動する音にも対策を考えるはず――今のは俺にも聞こえたぞ。近い位置を飛び回ってるな――っ! 両足の負傷、一つ一つの傷は小さくても針は部位毎に十数本刺さり血の流れる量は多く痛みが危険を訴えている。
『足は終わりだな、次は腕に行こうか。先ずは左上腕、前腕』
「がぁっ!? うぐ…………」
『そういえば、獣女の肩が吹き飛んだ事に動揺していたな? 同じにしてやろうか――そら特別なのをプレゼントだ』
 ッ! 左肩に突き刺さるのは針ではなく槍……刺さるまで知覚出来なかった。痛みが身体を支配する。痛い……でもミシャの痛みはこんなもんじゃない――ダメだ、今は痛みは邪魔だ。今は無視しろ。敵を殺す事だけ考えろ、それだけに集中するんだ。武器の気配も消せるなら何故今までやらなかった? って事は普段は使わないもの、何故? 負担が大きいか何か制限がある? 
『そらそら動かなくていいのか? 女が死ぬぞ』
「そこだッ」
 さっきまでの痛みの角度、一撃毎に変わる突き刺さる方向……そのパターンを導き出せ……見えてきたパターンからミシャ達を狙える角度を逆算して剣を振るえば――捉えた! 見えないが手応えありだ。
『っ!? 何故だ!? お前には見えていないはず、捉えられるはずがない!』
 音がする、糸を弾く音が……その先から必ず針と槍が来る。動揺して焦って針を使うために近付き過ぎたな、音が俺にも分かるくらいに丸聞こえだ。
『ッ!? 防げたところでお前には俺を攻撃する手段は無い。俺の反転さえあればお前の攻撃が俺に通る事など無いのだ! 仲間の死体に切り殺されろ!』
「悪い、邪魔だ。どいてくれ」
 黒い奔流がゾンビを飲み込み原形を留めない程にボロ屑へと変えていく。ごめん、でも今はゾンビに気を取られてる余裕はないんだ。
『大切だなんだと言っていてもあっさり消し炭に変えたな、それが貴様の本質だ。次はどこだろうな? 誰だろうな?』
 腹部に鋭い痛み……パターンを変えたか……? いや、むちゃくちゃに撃っているように見せかけてさっきまでのリズムが残っている。その証拠にこの攻撃の次は――。
 振るった黒剣には確かな手応えがある。何度も何度もミシャを狙いやがって……一つも、掠らせる事すら許すな! 俺の動揺を誘っているな、嫌な敵だ。絶対に自分のリズムを乱すな、ミスは即ちミシャの死だ。駆け出す、あえて受けた痛みから導き出した先、僅かの音も聞き逃さない。糸の音――。
「そこだぁぁぁあああああッ!」 
『完全に俺の位置を――だが通らんよ――くどい!』
「もう逃がさない、お前はそこから一歩も動かさない。我慢比べといこうぜ」
 振り抜いた剣は力の向きが変わり弾かれた。でも逃がさない、発生させた黒雷がファーディンの居る場所をあらゆる方向から襲い掛かる。その悉くは反射されて四散し一部は俺へと向かってくる。その全てを切り裂き四散したものは同等の電撃をぶつけて相殺しつつファーディンへの集中砲火は緩めない。能力である以上限界はある、それを超えるまで電撃の檻で閉じ込め続ける。
「アル! ゾンビの掃除頼む! 四散した電撃がそっちに当たらないように相殺するので手が回らねぇ!」
「お前……倒せるのか! そいつを! 我らの怨敵を!」
「倒す! お前らには悪いがこいつは今ここで俺が斬り刻む」
 集中砲火を開始して既に十数分が経過した。加減無しの全力攻撃、それを弾かれ続けるってのは精神的に結構くるものがある、しかもそれを同等の力で相殺し続けている。こりゃきついな……でも負けるつもりはない、限界は必ずある。その上を行って捩じ伏せる!
『化け物め! こんな無茶苦茶な戦法を――ッ!? グ、ォオオオ』
 来た! 一瞬反射が遅れて奴に掠った。奴の限界が先だ、このまま押し潰す。掠っただけでも身を裂くような激痛に襲われ片膝を突いた。反射はオートではなく奴自身の操作が必要なようで精彩を欠いた今は反射の精度が落ち黒龍が絡み付いた。
『ガァアアアアアッ!? こんなはずでは……人間ごときの能力に押し切られるなど、あり得ぬ――逃げ、ねば――ドゥルジ! 手を貸せぇえええ!』
 反射は砕いた。こっちもギリギリだったが間に合った。
「あ、ボク今無理~――ていうかまたボクに命令したね? 死ねよ、死んじゃえよ。ボクが有効に使ってやるからさぁ!」
 ナハトの炎が高く燃え盛りドゥルジの身動きを封じているようで飛び立つ事もせず炎の中で耐えている。
『チィッ! これだから悪魔など信用ならんと言ったんだ』
 俺が振るったレーヴァテインを糸槍で受けるが耐える事叶わずあっさりと両断される。本当に良い剣だ、十分に力の入らない今の状態でも容易く切る事が出来た。
『ッ! チックショウ! こんな、人間なんかに殺されて堪るものか、死ねよ。獣女と一緒に死者の世界へと消え去れ!』
 反射の限界に達していても糸の限界はまだ先らしく針と槍を無差別に投げ始めた。もう気配遮断は使ってない、余力が無いんだ。それはこっちも同じだが、ハッタリの電撃の檻を展開したまま飛来する糸の武器を捌きながらファーディンを追い詰める。
『ハ、ハハハ……貴様も限界だな。じゃあな、一生死体と戯れていろ』
 限界を迎えて解除された檻から逃げ出し糸の反動を利用して奴は素早く離脱を図った。ここで逃がすわけにはいかない、限界を超えろ。奴に追い付け! 雷迅で加速して木々を蹴り樹上を走る。張り巡らされている糸を全て断ちながら奴の背中を捉えた。
「ファーディン!」
『ッ!? 来るな、来るなクルナァアアア! 俺を逃がせ、そうすれば獣女は助けてやる』
 追い詰められた奴が作り出したのは槍よりも更に大きい砲弾、それを束ねた糸で発射した。射線上にはミシャ達が居る、ここで切り裂く。迫る砲弾を僅かに躱して刃を通す、勢いのままに両断され分かたれた物は木々を巻き込み失速した。
『やめろ、やめろヤメロヤメロォオオオオオ! 俺には目的が――』
「知るかよ、何を望んでようとお前達が他者を害する限り俺はお前達を許さない」
『待て――カハッ!? ……俺の体? 何故俺が俺の体を正面から見ている?』
「オークの生命力か……面倒な体だな。眠れ、そして二度と目覚めるな」
 落ちた首に剣を刺し込み止めを刺した。
『かあさ…………』
 何を言おうとした? ……まぁいい、勝った。あとは結界のキューブさえ破壊すれば――っ! 血の流し過ぎか、ぼこぼこ穴を開けられたからな――意識が遠退く……ミシャは助かったのか? 頼む、命は取り留めてくれ。振り向く力もない、ファーディンの体へ手を伸ばしたまま意識を失った。
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