4 / 4
4
そして次に目を覚ましたとき、ファルカは誰かに抱きかかえられていた。逞しい首筋を辿っていくと、ゴートだった。
「うわ」
目を丸くするファルカをよそに、ゴートはどこかの建物の扉を開ける。どうやら、小さな民家のようだ。
「俺の家」
ゴートは手短に言って、中へと入る。ファルカはゴートにしがみついて、そこで下半身に力が入らないことに気づいた。
(うわ……)
先ほどまで耽っていた淫らな行為を思い出して、顔が熱くなる。ゴートはそんなことに構わず、ファルカをベッドへと寝かせた。
部屋にはこのベッドと、机と、タンスしかない。きっと、ゴートの私室なのだろう。
「なあ、ファルカ」
そしてなぜか、ファルカの隣に、ゴートが寝そべる。目を白黒させるファルカをよそに、真剣な顔でゴートが言う。
「責任はとる」
「な、なに。そんなの、気にしなくていいのに」
「気にする」
まったく、真面目もここまで来ると困ったものだ。
どうやって彼の責任感を取り除こうか。ファルカがうなっていると、ゴートは「気にする」とまた繰り返した。
「ずっと好きだった人に、こんなことをしてしまったんだ。責任を取りたいに決まっているだろう」
「え、え?」
思いもしなかった言葉に、ファルカは素っ頓狂な声をあげる。ゴートは「気づいてないと思った」と、ぶすくれた顔で言った。
「お前にしつこくまとわりついていた理由、それだぞ」
「え、あ、う……なんで……どこが……」
「お前のどこが好きかって?」
宝物に触れるように、ゴートがファルカの手を取る。思わず息をのむファルカに、ゴートは気の抜けた笑みを浮かべた。
「いつも一生懸命で、危なっかしいと思ってた。最初はまあ、義務感で気にしてたけど……今は、本当に、好きなんだ」
現実が、脳の許容量を超えている。ぱくぱくと口を開け閉めするファルカを見て、ゴートが笑った。
「お前も、俺のこと、好きだろ?」
なんてひどい奴だ。ファルカは涙目になって、その生意気な唇を口でふさいだ。
こうして二人は付き合い始め、タッグを組んで働いた。
ファルカの材料集めの安定性は格段に増し、収入は増えた。ゴートはファルカのポーションのおかげで、安定して冒険ができた。
いろいろと利点はあったが、最大の二人にとって最大のメリットは、愛しい人の側にいられることだ。
それは暗黙の了解だから、今日も二人は、ベッドでそれを確かめ合うのだった。
「うわ」
目を丸くするファルカをよそに、ゴートはどこかの建物の扉を開ける。どうやら、小さな民家のようだ。
「俺の家」
ゴートは手短に言って、中へと入る。ファルカはゴートにしがみついて、そこで下半身に力が入らないことに気づいた。
(うわ……)
先ほどまで耽っていた淫らな行為を思い出して、顔が熱くなる。ゴートはそんなことに構わず、ファルカをベッドへと寝かせた。
部屋にはこのベッドと、机と、タンスしかない。きっと、ゴートの私室なのだろう。
「なあ、ファルカ」
そしてなぜか、ファルカの隣に、ゴートが寝そべる。目を白黒させるファルカをよそに、真剣な顔でゴートが言う。
「責任はとる」
「な、なに。そんなの、気にしなくていいのに」
「気にする」
まったく、真面目もここまで来ると困ったものだ。
どうやって彼の責任感を取り除こうか。ファルカがうなっていると、ゴートは「気にする」とまた繰り返した。
「ずっと好きだった人に、こんなことをしてしまったんだ。責任を取りたいに決まっているだろう」
「え、え?」
思いもしなかった言葉に、ファルカは素っ頓狂な声をあげる。ゴートは「気づいてないと思った」と、ぶすくれた顔で言った。
「お前にしつこくまとわりついていた理由、それだぞ」
「え、あ、う……なんで……どこが……」
「お前のどこが好きかって?」
宝物に触れるように、ゴートがファルカの手を取る。思わず息をのむファルカに、ゴートは気の抜けた笑みを浮かべた。
「いつも一生懸命で、危なっかしいと思ってた。最初はまあ、義務感で気にしてたけど……今は、本当に、好きなんだ」
現実が、脳の許容量を超えている。ぱくぱくと口を開け閉めするファルカを見て、ゴートが笑った。
「お前も、俺のこと、好きだろ?」
なんてひどい奴だ。ファルカは涙目になって、その生意気な唇を口でふさいだ。
こうして二人は付き合い始め、タッグを組んで働いた。
ファルカの材料集めの安定性は格段に増し、収入は増えた。ゴートはファルカのポーションのおかげで、安定して冒険ができた。
いろいろと利点はあったが、最大の二人にとって最大のメリットは、愛しい人の側にいられることだ。
それは暗黙の了解だから、今日も二人は、ベッドでそれを確かめ合うのだった。
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
オメガに転化したアルファ騎士は王の寵愛に戸惑う
hina
BL
国王を護るαの護衛騎士ルカは最近続く体調不良に悩まされていた。
それはビッチングによるものだった。
幼い頃から共に育ってきたαの国王イゼフといつからか身体の関係を持っていたが、それが原因とは思ってもみなかった。
国王から寵愛され戸惑うルカの行方は。
※不定期更新になります。
【完結】異世界から来た鬼っ子を育てたら、ガッチリ男前に育って食べられた(性的に)
てんつぶ
BL
ある日、僕の住んでいるユノスの森に子供が一人で泣いていた。
言葉の通じないこのちいさな子と始まった共同生活。力の弱い僕を助けてくれる優しい子供はどんどん大きく育ち―――
大柄な鬼っ子(男前)×育ての親(平凡)
20201216 ランキング1位&応援ありがとうごございました!
ナイトプールが出会いの場だと知らずに友達に連れてこられた地味な大学生がド派手な美しい男にナンパされて口説かれる話
ゆなな
BL
高級ホテルのナイトプールが出会いの場だと知らずに大学の友達に連れて来れられた平凡な大学生海斗。
海斗はその場で自分が浮いていることに気が付き帰ろうとしたが、見たことがないくらい美しい男に声を掛けられる。
夏の夜のプールで甘くかき口説かれた海斗は、これが美しい男の一夜の気まぐれだとわかっていても夢中にならずにはいられなかった。
ホテルに宿泊していた男に流れるように部屋に連れ込まれた海斗。
翌朝逃げるようにホテルの部屋を出た海斗はようやく男の驚くべき正体に気が付き、目を瞠った……
俺以外美形なバンドメンバー、なぜか全員俺のことが好き
toki
BL
美形揃いのバンドメンバーの中で唯一平凡な主人公・神崎。しかし突然メンバー全員から告白されてしまった!
※美形×平凡、総受けものです。激重美形バンドマン3人に平凡くんが愛されまくるお話。
pixiv/ムーンライトノベルズでも同タイトルで投稿しています。
もしよろしければ感想などいただけましたら大変励みになります✿
感想(匿名)➡ https://odaibako.net/u/toki_doki_
Twitter➡ https://twitter.com/toki_doki109
素敵な表紙お借りしました!
https://www.pixiv.net/artworks/100148872