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委員長からの頼み
しおりを挟む「あっ…♡はぁっ…!♡♡たくみっ…たくみぃっ…♡♡」
「はっ…すずっ…すず…!」
肌を合わせお互いの欲をぶつける。
βとΩの恋愛なんてこの学園ではご法度。
誰にも見つかってはならないという背徳感が、僕たちをより興奮させた。
匠とこうして繋がり会える機会は少ない。
2人部屋の寮であるこの学園では、こうして匠と部屋で愛し合うことが出来るのは同室者がいない時だけだからだ。
「匠っ好きっ…♡♡愛してるっ…!♡」
「俺も…!俺もだすずっ…」
匠の熱い欲望が中に注ぎ込まれる。
このまま孕んでしまえばいいのにと何度考えたことか。実らない命と分かっていても、腹を摩ってしまった。
「鈴、申し訳ないんだが次の予算会議代わりに出てくれないか」
「えっ!?」
図書委員長である近藤から書類を渡された。
戸惑いながらその書類を受け取る。
鈴は図書委員会に所属していた。年に1度開催される予算会議。各委員会は今年度の予算希望を生徒会に提出し、如何に多くの予算を貰えるか。
そんな大事な会議が予算会議だった。
どれだけ潤沢な資金が貰えるかによって、その年の委員会活動の内容が決まるのだ。
我が図書委員も、今年度購入したい書籍や図書室の拡張などでかなり多くの予算を必要としている。
だが、生徒会も出来るだけ各委員会へ捻出する予算を削りたいのだ。どれだけ正当な意見を述べ生徒会に認めてもらえるか。
そんな重要な会議、本来なら図書委員長や副委員長がやるべきなのだが・・・。
「悪い、実は僕も副委員長もその日どうしても外せない講義があってな。生徒会に掛け合ったんだが、図書委員だけ特別扱いは出来ないと言われてしまったんだよ」
「そ・・・そんな。でも、それなら2年の先輩方の方が・・・」
「2年生より鈴の方がしっかりしてるからさ。鈴が委員会活動に熱心なのは僕も副委員長もよく見てたんだよ。きっと鈴なら生徒会を納得させられるような答弁が出来るって。資料は僕達の方で作成したから・・・どうか、今回だけお願い出来ないかな」
普段お世話になっている近藤にこうも頼まれては断れない。
渋々了承すれば近藤から泣きそうな目で感謝された。
「予算会議!?1年のお前に任せるとか、先輩も鬼畜だな・・・」
「どうしても外せない用事があるんだって・・・。仕方ないよ頑張らなきゃ」
「あんまり無理すんなよ。俺にも手伝えることがあれば手伝うから」
「ありがとう。でも、匠も体育委員の予算会議で忙しいんでしょ?」
「ああ、委員長がこれを機に壊れた道具を全部購入したいからって、全部の用具見直しさせられてんだよ。昨日なんかボールというボール全部点検させられたんだぜ!?マジで鬼だよ!」
「ははっ楽しそうだね体育委員」
鈴の笑い声に釣られ匠も笑う。
「な、鈴。俺さ鈴の頑張り屋なとこ大好きだ。でも、鈴には無理して欲しくない。何かあったらすぐに言えよ」
「うん・・・いつもありがとう」
匠はいつも僕を気遣ってくれる。
優しいキスをされ僕は身を委ねた。
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