ご安心を、2度とその手を求める事はありません

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しつこい男は嫌われろ

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「何をしておる、そこな小娘早く此方に来るんだ。この無能が・・私を待たせるな。」と睨みつけて来るウザイオヤジ改め王様、アーフォレ国王。 全く小さい男だ。

王族だけあって見目だけは美麗なイケオジの部類だがその狭小さが滲み出ておりライアン様の様なうっとりする程の美しさは無い。シフォン様と並び立つ様は威厳と美しさが相まり神々しい程だ。なんて面倒くさいなと現実逃避していると

「ダーナ様? まだですの?」と

と、きっと王妃であろうカーラ様らしき人が護衛の近衛と共にやって来る。
確かに庇護欲をそそる可憐な方だ。凛とした美しさと時折見せる可愛らしさを持っていたお母さまと比べると守ってあげたくなるのは王妃様であっただろう。

「あぁ、我が王妃は美しいな。待たせてすまぬ、そこな小娘・・サクラの娘が母と同じで無能な上に愚図でな。直ぐに騎士にひっ捕えて連れて来させる。そうすれば其方の希望の馬車も思いのままだ。」

「嬉しいわ、ダーナ様。聞く所によるとまるでお邸の様な馬車まであるとの事。湯浴みも直ぐに出来ると聞きましたわ!」 

と、指先を合わせ上目遣いで国王を見つめる王妃・・・そんな仕草人前でやって良いのは若い内だけ、もう30過ぎたんだから控えて欲しい
 

「んんんっ・・・もしかしてそこな無能な小娘とはワタクシの事でございますか?」と咳払いしながら半目で見ると

「やはり無能。そんな事も分からんのか!お前しかおらんだろうが。」

「無能か有能かで言えば、シラキュース家のアイリーン様の方がよほど無能でしょう。
それに、お話の流れ的にはアーフォレ国王様はそのな小娘に馬車をカスタマイズして欲しいのでしょうか?若作りのカーラ王妃の為に?」

と慇懃無礼にお伝えすると国王、王妃は顔を赤く染め口をパクパクしている、鯉か

「私は、若作りなどでは無く、素のままでも変わりませんわ!」
と私に怒りを向けた後は夫の国王にウルウルと涙を溜めた瞳を向けしがみ付く。

「サクラよりも余程無礼な娘だ!打首にされたいのか?ああ?

我が妃は世界一美しく清らかなのだ。大した事も出来ぬくせに大口叩かずさっさと馬車を改造し、アイテムバッグを献上するのだ!この無能がっ。」

「フフフッ、小娘より余程小娘レベルな王妃様、オカワイソウニ。国王様の頭の中身もお変わり無いようで、おめでたいお二人・・・

私は、とっくにアーフォレ国に籍はございません。多くの国から貴族の爵位を頂いております。正直今の世で1番自由な存在。

そもそも、母上___サクラお母様も本来であれば私と同じく自由に幸せに過ごし、本来の力を発揮できた筈・・・」

伏せていた目を開き、母と同じ黒曜石の瞳を向け強く見つめる

「フンッ、あやつが無能だっただけだ、役立たずの魔道具しか作れぬクズだ! お前同様な! 」

と気力を取り戻したのかカーラと2人して意地の悪そうな顔で嘲笑してくる、ああ、母の告別式でも見たその表情かお心底バカにした顔つき

「左様でございますか。 ならばその様ななどお二人には必要無いのではございませんか?私の魔道具や道具も母、サクラとであります故に・・」

アーフォレ国王達を目で射殺しながら続ける

「それに、例え欲しい__とましてもお譲りしません。ましてや献上など絶対に致しません!

最愛の母をずっと苦しめ、阿呆なアーフォレ国に縛りつけ・・・早逝させた原因の貴方方になど渡すものですか!」

後退る国王夫妻とカーシス様、アイリーン。周りには人だかりが出来、どうやら ‘’ 繋がり人 ‘’ を苦しめ早逝させた様だとの認識が広がっていく

「危うく私までもアーフォ・・いえ、阿呆国に縛られる所でしたわ。カーシス様、アイリーン様?婚約破棄して下さってありがとうございます。そして、として国外へ追放レベルで出して頂き感謝致しますわアーフォレ国王様。」

満面の笑みで射殺し続けながら言葉で刺す、お母様が言えなかった分まで想いを込めて

「サクラお母様は、大変優秀でいらっしゃったのです。あなた方と違って・・には役立たずな魔道具で世界で困っている人々をそっと陰から助けて来られた・・ずっと。そして、【 越後屋 】を育て残した。


お母様はアーフォレ国王、あなたの事もアーフォレ国の貴族の誰の事も愛してなど、欲してなどいなかった。 ‘’ 繋がり人 ‘’  として此方の世界に来る前の__結婚間近の婚約者様の事を死ぬまで愛していたのよ! あなた達のくだらない茶番劇なんかどうでも良かったの。嫌がらせでしか無い婚約・・死ぬまで、死んでからまで蔑み縛りつけたアーフォレ国。そっとしてくれるだけで良かったのに優しいお母様に付け込んだ。」


今更青い顔のアーフォレ国の面々、近衛騎士達も強張っている。隣にいてくださるライアン様、シフォン様。そしてしっかりと手を繋ぎ勇気をくれるレオン。揉め事の気配に集まってくれた ‘’ 家族 ‘’ 力強い味方


「だが、献上出来ないならば売っても良かろう。買って客となろうと言ってやっているのだ、客に対してその様な暴言を吐くのか? 【 越後屋 】は? 愛しておる婚約者にもいつまで拗ねておるのだ? 嫉妬なんてみっともない」

とまだ言い募るダメ王。カーシス様を利用するのか・・後で来たから聞いてなかったか__面倒くさい


「カーシス様云々はもう良いです。私は婚約破棄された方ですが嫉妬は感じません。今は愛するレオンがいてくれて家族が居て幸せなので視界に入らないで下さい。

それと、客? 造れないアイテムは、貴重故に売る相手を選んでいます。例え王族でも悪用する方には売りません。アイテムバッグは戦争の為に造ったものでは無いので戦争、人身売買、盗賊・・・悪事に使用された物は中身を正当な持ち主に返した上で消失します。防衛においての戦闘は除きますが・・・

それでなくてもアフォーレ国の者には余程善なる者にしか売りません。奪われても持ち主に返りますしね。要は、アフォーレ国には売りません。散々馬鹿にして来たくせに良く  ‘’  買う‘’  なんて図々しく言えますね。

それに、もしもアフォーレ国関係者に転売するような事をした者や関係者には2度と売らない事とします。

無能の造る魔道具なんて要らないんでしたわね?それでよろしいんではないでしょうか。

しっかり、トップ会談でお仕事、して帰ってくださいませね!ちゃんと見てますよ、出席しますから。」


「いやよ! 私も改造馬車が欲しいわ!!私は姉なのよ!!よこしなさいブランのくせにーーーー、キーーーッ!」

「いつまで拗ねているんだい?ブランシーヌ、愛してあげるんだ戻って言う事を聞くんだ!・・」

「ワタクシを誰だと思っているの、王妃よ!サクラの娘の癖に!無能のくせに~~!寄越しなさい・・・」

「サクラと同じ無能の分際で、後悔するからな!お前なんかが私でさえ初めてのトップ会談に出れるものか!・・・」


何だかまだギャーギャー煩いけれど

「周りの皆様、お騒がせ致しました申し訳ありません。 では、ごきげんよう」 

と周りの方達にのみ頭を下げ王達にはカーテシーも取らずさっさと後にした。ちゃんと、うるさくない様に防音の結界と足止めの固定はバッチリ。邪魔にならない空中に固定してきたから安心してねღ


では、また後ほど







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