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8 無事帰還と自己紹介

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ホームセンターで新たな人達と出会い、何だかんだあって某ショッピングセンターで物資を調達出来た私達。最初は他の人たちの為に物資を残しておこうとしていたが変な揺らぎの様な物を感じ、結局ほぼほぼ頂いて来た。失われる可能性があったから仕方ないよね・・・

でも最後、悪人と思われる男達が店内に入って行き揺らぎに覆われた後に聞こえた悲鳴。来るな離せ、と言っていたって事はモンスターが、湧いた?確認してみたい。ただそれは今じゃない、明日以降だよね。



こうして色々あってやっと家に着いたけれど、えっと何人になったんだ? 私達は黒鉄入れて4人。鴉達は・・・床面積は関係無いけど小鴉入れて8羽。

女の子の家族は3人、かれこれ3時間以上あのまま母のルームに居るけれど意識は戻っただろうか。非常事態だったから途中で様子見る事も出来ず放置だったから心配だ。

それとホームセンターの外で会った人達が男性2人、女性3人、男の子2人に女の子1人の子供3人。

あ、それとホームセンターに居たペット達・・・何匹、何羽居るのか大変だ。


一旦ホームセンターの外で会った人達はリビングで父と待機して貰い朝から何も食べていないって事なので低いテーブルを出してそこに食べ物を置いて食べてもらう事に。
私が食べ物を出して準備して母はルームの中にいる女の子家族さんの対応に行った。

都心から少し離れていてやや部屋数が多い家を購入していたから多少狭さはあるけれど家族の部屋以外にも部屋がある、外よりはマシだもんね。て事で6畳程の和室で対応するみたい、母1人だと男性もいたし心配だから私も少ししたら行く事になっている。

リビングの方は大丈夫そう、私も話を聞きたいけれど後で聞かせて貰おう。て事で母がいる部屋へ行くと・・・


「気が付かれましたか。あ、無理しないで下さいね。どうやら頭を打たれたみたいですよ。娘さんもここにいらっしゃいます。」と母の声が聞こえ

「パパ、大丈夫?心配したよユウ。」と可愛い女の子の声が聞こえた。

「っ、ああユウコ良かった無事だったんだな。あなたは・・・助けて頂いたんですね。ありがとうございます。妻は・・」と男性の声がするのと同時くらいに

「っ、ユウ!ユウコ!」と小さいながらも緊迫した声が聞こえた

「あ、ママ、ママー」と泣き出したユウコちゃん

「良かった、お二人とも気が付かれましたね。」とそれからお互いの無事の確認と挨拶を交わし始めたので私も一緒に自己紹介する。この方達も鑑定済みで善人よりの方達だった。

ルームからこの部屋のお布団に寝かせた時はまだ気を失っていたようでルームの事は何んとか誤魔化したみたい。これから話をして追々伝えられたらって思うけれど。母も恐らくそんな感じに考えているんだろう。

暫くするとお二人とも動いてみたいとの事で眼の力もしっかりして来た様なので座って貰い、ゆっくりと立ち上がってもらうと歩けそう。そのままお腹も空いているみたいなのでリビングに移動して貰った。



リビングに移動し他の方々とも顔合わせする。 ホームセンター内で会った女の子家族はお父さんが《落合 友樹さん・おちあい ともき》32歳。 お母さんが《落合 悠希さん・おちあい ゆき》31歳 女の子が《落合 悠子ちゃん・おちあい ゆうこ》5歳

ホームセンターの外で会った方で
足を怪我している方が《杉崎 仁さん・すぎさき じん》37歳。女性のお一人が奥さんで《杉崎 涼音さん・すぎさき すずね》35歳。 お子さんが男の子で《杉崎 響くん・すぎさき ひびき》7歳

もう1人の男性が《大山 大輔・おおやま だいすけ》36歳。 奥さんが《大山 瞳さん・おおやま ひとみ》33歳。 お子さんが女の子で《大山 樹梨ちゃん・おおやま じゅり》6歳。

もう1人女性で《安斉 夕里子さん・あんざい ゆりこ》旦那さんは逸れてしまったようだ。お子さんが男の子の《安斉 理玖くん・あんざい りく》7歳


と皆さんとのご挨拶が終わった。落合さん御一家は私達の家から少し離れた辺りで家は残っており損壊も無いらしい。だけれどこの辺りと同じで他の家々は呑まれるか人が居ないか亡くなっている状態だったらしい・・・人と誰にも会えずとても不安だったが私達と同じように生存者を探す為と食料が丁度買い出し前で無かった為明るい内に探策していたようだ。モンスターが居た為奥さんと悠子ちゃんは家に、とも思ったが残して行って何かあってもと家族一緒に行動したようだ。

その後は、私達の状況と杉崎さん達との状況をお互い話していった。


そしてここからが大事な話だけど、この終末世界とも言える現在。ファンタジー世界である異世界のように、ゲームやラノベよろしくステータス、スキルがあると言う事を伝えた。皆さんびっくりしていたけれどモンスターが出現し、地上から人や生き物、様々な物、建物が無くなったりと信じられない事が起こっているのだ何があってもおかしく無い。



「心の中で唱えるだけでも良いんです。‘’‘ステータスオープン‘’‘と」


と最後に母が言った。 母は結構野生の勘で生きている部分がある。その為こう言う事に関して妙な説得力があった。父と私が信じたように・・・


こうして皆さん大人も子供も、子供は喜んで


「「「「ステータスオープン!」」」」と普通に声に出していた






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