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ガーデンパーティ①
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とうとうこの日が来てしまいました。
王妃様主催のガーデンパーティ。
私とマクシミリアンにお父様が一緒です。
今日の為に誂えたドレス十歳の少女らしい優しい菫色のふんわりとしたプリンセスドレス、肩にも同じシフォンのレースとシフォンで作った花を添え、スカートドレスには小さな真珠をあしらった。
髪はサイド上げてシフォンの小花を飾った。
派手さはないが十歳の少女らしいドレスだと思う。
以前は真っ赤なドレスに沢山の宝石で飾ったゴテゴテドレスで、THE悪役令嬢そのものだった。
今思えば十歳の女の子が着る装いじゃないわね。ホント、お父様も使用人達ももっと止めさせる方向で言って欲しかった。
あっ、私--我儘最悪令嬢だったからお父様や使用人の話しを聞く気も無かったんだわ。
今なら分かる------このドレスで正解よ。
地味で結構。
どうせどんな姿でもアルスメディア王太子殿下の婚約者に選ばれちゃうんだから。
やっぱりイメージは大切だもの爽やか、可愛らしいイメージが大切。
前世の私よさようなら。生まれ変わった私よこんにちは。
「クリスティア準備は出来たかい。」
「はい、お父様。素敵なドレスをありがとうございます。」
私は淑女の礼をしてお父様ににっこりと微笑んだ。
「素敵な小さなレディ、私のエスコートを受けて下さいますか。」お父様は私に腕をだす。
「お待ち下さい、お義父様。」
お父様の後ろからマクシミリアンの声が聞こえた。
マクシミリアンも行くんだ------彼も十歳だしガーデンパーティに参加するのは貴族の決まりだものね。
マクシミリアンは漆黒の髪に合わせたのか漆黒のスーツに身を包みスーツの襟には精緻な金の刺繍を施していた。胸には私のドレスと同じシフォンで作った小花を飾っていた。
十歳なのに着こなしが素敵すぎるわ、以前の私は素敵なマクシミリアンを認めたくなく嫌味を言ったような気がするわ。
「マクシミリアン、支度が整ったのね。そのスーツ素敵よ。貴方によく似合っているわ。」
マクシミリアンは嬉しそうに、花が咲くように微笑んだ。
嫌だわ、男の子なのに私より可愛いなんて。
「いいえ、僕よりクリスティア義姉様の方が良くお似合いですよ。天使が舞い降りたようです。」
「天使?それは嫌味ね。私は天使ように美しくないわ。マクシミリア、貴方の方が天使よ。」
「ははは------。二人は仲良しだね。私にとっては二人共天使だよ。」
「ありがとうございます。」私は曖昧に苦笑で誤魔化した。。
「え~と、マクシミリアンはクリスティアのエスコートが私では不服と言うことかな?」
「はい、是非僕にクリスティア義姉様のエスコートをさせて下さい。」
お父様は困った顔をする。
「初めての王宮デビューは私のエスコートで行きたかったのだが---仕方がない。マクシミリアンたっての希望だ。分かったよ。今回はマクシミリアンに譲ってあげよう。」
男性陣で勝手に話しを進められる、------私の意見は聞かないのかしら?
まぁ、あんなに嬉しそうにされるのも悪くはないわね。
「お父様がよろしければ私はかまいませんわ。」
「そうかい、寂しいがマクシミリアンにエスコートをお願いしよう。」
「ありがとうございます、お義父様。」マクシミリアンは頬を高潮させとても嬉しそうです。
「さぁ、お義姉様王宮に参りましょう。」マクシミリアンは私に腕を出した、私は頷きマクシミリアンの手を取った。
王妃様主催のガーデンパーティ。
私とマクシミリアンにお父様が一緒です。
今日の為に誂えたドレス十歳の少女らしい優しい菫色のふんわりとしたプリンセスドレス、肩にも同じシフォンのレースとシフォンで作った花を添え、スカートドレスには小さな真珠をあしらった。
髪はサイド上げてシフォンの小花を飾った。
派手さはないが十歳の少女らしいドレスだと思う。
以前は真っ赤なドレスに沢山の宝石で飾ったゴテゴテドレスで、THE悪役令嬢そのものだった。
今思えば十歳の女の子が着る装いじゃないわね。ホント、お父様も使用人達ももっと止めさせる方向で言って欲しかった。
あっ、私--我儘最悪令嬢だったからお父様や使用人の話しを聞く気も無かったんだわ。
今なら分かる------このドレスで正解よ。
地味で結構。
どうせどんな姿でもアルスメディア王太子殿下の婚約者に選ばれちゃうんだから。
やっぱりイメージは大切だもの爽やか、可愛らしいイメージが大切。
前世の私よさようなら。生まれ変わった私よこんにちは。
「クリスティア準備は出来たかい。」
「はい、お父様。素敵なドレスをありがとうございます。」
私は淑女の礼をしてお父様ににっこりと微笑んだ。
「素敵な小さなレディ、私のエスコートを受けて下さいますか。」お父様は私に腕をだす。
「お待ち下さい、お義父様。」
お父様の後ろからマクシミリアンの声が聞こえた。
マクシミリアンも行くんだ------彼も十歳だしガーデンパーティに参加するのは貴族の決まりだものね。
マクシミリアンは漆黒の髪に合わせたのか漆黒のスーツに身を包みスーツの襟には精緻な金の刺繍を施していた。胸には私のドレスと同じシフォンで作った小花を飾っていた。
十歳なのに着こなしが素敵すぎるわ、以前の私は素敵なマクシミリアンを認めたくなく嫌味を言ったような気がするわ。
「マクシミリアン、支度が整ったのね。そのスーツ素敵よ。貴方によく似合っているわ。」
マクシミリアンは嬉しそうに、花が咲くように微笑んだ。
嫌だわ、男の子なのに私より可愛いなんて。
「いいえ、僕よりクリスティア義姉様の方が良くお似合いですよ。天使が舞い降りたようです。」
「天使?それは嫌味ね。私は天使ように美しくないわ。マクシミリア、貴方の方が天使よ。」
「ははは------。二人は仲良しだね。私にとっては二人共天使だよ。」
「ありがとうございます。」私は曖昧に苦笑で誤魔化した。。
「え~と、マクシミリアンはクリスティアのエスコートが私では不服と言うことかな?」
「はい、是非僕にクリスティア義姉様のエスコートをさせて下さい。」
お父様は困った顔をする。
「初めての王宮デビューは私のエスコートで行きたかったのだが---仕方がない。マクシミリアンたっての希望だ。分かったよ。今回はマクシミリアンに譲ってあげよう。」
男性陣で勝手に話しを進められる、------私の意見は聞かないのかしら?
まぁ、あんなに嬉しそうにされるのも悪くはないわね。
「お父様がよろしければ私はかまいませんわ。」
「そうかい、寂しいがマクシミリアンにエスコートをお願いしよう。」
「ありがとうございます、お義父様。」マクシミリアンは頬を高潮させとても嬉しそうです。
「さぁ、お義姉様王宮に参りましょう。」マクシミリアンは私に腕を出した、私は頷きマクシミリアンの手を取った。
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