【R18】サディスティックメイト

皐月うしこ

文字の大きさ
3 / 32
第1章:深夜の鐘が鳴るとき

第2話:赤い瞳を持つ獣たち

しおりを挟む
明かりの消えた室内。
軋むベッドの上からは、かすれた声で助けを求める乃亜の声が小さく痙攣をおこしていた。


「誰が主人かわかっていないようだな」

「も、むりッィ…ひっ…アッ、ァッ」


喉が渇いて、乾いてたまらない。
潤いを求めて繰り返し口をパク付かせても、欲しいものは得られない。


「アァぁ…ッ…はぁっ…んっ」

「乃亜、欲しいか?」


斎磨の唇が額に触れ、流れ落ちるように耳元で囁く。


「まだ喋れるだろう?」

「ヒァッ!?」


乾いた鞭の音が肌の上に赤い線を描いたせいで、乃亜は胸を突き出すように体を浮き上がらせていた。


「質問に答えろ」

「欲し…ッい…ぁっ」


甘く痺れるようなキスが歯列をなぞる。顎を持ち上げられ、細いのど元から髪が垂れて、白い肌はベッドの上で震えていく。ぐちゅぐちゅと沸き立つ感情のまま脳に響くのは卑猥な悦楽。
欲しいものはムチでも、口付けでもないと訴えたくても、優しく触れる指先に頬を撫でられ、次いでなぞられる耳の輪郭に背筋が泡立つ。


「ンンッ…ふぁッ…んっ」


のけぞるように跳ねた乃亜の体をなだめるように斎磨の唇が重力を乗せてくる。うねるように何度か腰を浮かせた乃亜の叫びは、斎磨の舌に絡めとられるようにしてベッドの軋みに埋もれていった。


「萌樹の舌で果てるか。いや、そう簡単にはもらえぬか」


くっくっと喉の奥から込み上げる笑みを隠しもせず、唇を離した斎磨の顔が滲んだ視界の中にうつる。


「美味しいので、必要以上に食べてしまいそうになります」

「熟すにはまだ時間がかかりそうだがな」

「それも楽しみのひとつになるでしょう。嗚呼、乃亜。少しだらしないですよ。ボクの舌だけでこんなに垂らして」

「イヤァッ…ぁ…やぁ…そこっラメェぁ」

「ダメとは、おかしいですね。嘘はキミのためになりません」

「ひ…っ…ぅ」

「悪い子にはお仕置きが必要だと、昔から言うでしょう?」


ぐちゅりと潰すようにえぐられた果肉があるなら、きっとそんな音をするだろう。
優しい顔と声に反して容赦のない指が二本。舌で溶かされたばかりの内部に埋め込まれる。そうして指でかき混ぜながら際限なく溢れ出てくる蜜を舐めとろうと、萌樹の唇は再び乃亜の花に吸い寄せられていた。


「ン…だ…ダメ…ッぁ…ンッ」


自制の利かない腰が上下に揺れる。
その間隔をはかるように、胸の先端を斎磨のムチがかすめていくせいで、痛みと甘みが交互に乃亜の神経を犯していく。


「くっ…いくっ…ぁ…やだぁ…どうし…て」


高く果てそうになる寸で止められ、またギリギリまで責められる。


「もういやぁ…お願ィ…くださっ…ぁ」


何度懇願しても先は与えられず、はぁはぁと満足に息も吐けない呼吸だけが肺を上下に動かし、まるで今しがた水中で溺れていたような錯覚さえ起こさせていた。一体自分に何が起こっているのか。わかっていても認めたくない感覚に、何時間、いや何分犯され続ければいいのだろう。


「ほしッィ…ひっ…アッ、や」


手首を合わせるように縛られた両手を頭の上で固定され、中途半端にはだけた衣装は、元から身に着けていなかった下着がないのをいいことに乃亜の下半身を羞恥にさらしていた。
涙を浮かべて悦楽を噛み締める乃亜の唇を舐めた斎磨の舌も、徐々に肌を滑り落ちて柔らかな胸の先端を口に含んでいる。着ている服に意味はあるのか。腹部だけを覆う薄い布と化した服に意味があるとするなら、この状況を楽しむ彼らの趣味だとしかいいようがない。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

月弥総合病院

御月様(旧名 僕君☽☽‪︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

朔望大学医学部付属病院/ White Dictator

御月様(旧名 僕君☽☽‪︎)
キャラ文芸
White Dictator______通称:『白衣の独裁者』 <ホワイト・ディクテイター> ⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯ 圧倒的な「実力」と「技術」で捩じ伏せ・現場を支配する凄腕たち。 ___ ごく僅かな一瞬の隙も逃さない神手の集まり。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

処理中です...