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第1章:深夜の鐘が鳴るとき
第2話:赤い瞳を持つ獣たち(2)
しおりを挟む「そこ…ッ…ぁ…ヤッ」
彼らは、凌辱することを楽しんでいる。
それは犯される者にしかわからない。
喉が乾いたと訴える声を聞く代わりに、渇きを知らない乙女の花弁が垂らす蜜を侵略者たちは見逃さない。
「ッ~~ぁ…ヤッ…ぁっいくっ…ァッいやぁぁあぁ」
斎磨と萌樹に舌だけで屈服させられる絶頂から逃げる方法があるなら教えてほしい。
折り曲げられた足の間に埋まる顔を退けたいのに、音を立てて舐める舌は容赦がない。先ほどから集中的に硬く尖った淫核を弾くせいで、浮いた腰が沈むこともない。
三人の男に寝室のベッドの上で拘束されてたった数十分。斎磨と萌樹と、あと一人。この状況に加担しない代わりに、暗がりに映る三織の背中は鼻歌を奏でる勢いで何かをぐるぐるかき混ぜている。いい予感はしない。無事に解放される保証もない。むしろ介抱とは名ばかりの拷問が待ち受けているだけ。
「っ…ぁ…はぁ…ッァ…はぁ」
過敏に反射する腰の神経が、萌樹の口の中で可憐な花を咲かせている。欲しいものは「欲しい」と素直に口にしたところで与えてもらえない。拘束された視界は黙って見守るしか出来ない。抵抗を見せて暴れようとしても、ベッドの柵に拘束された手首の紐は乃亜の自由を完全に奪っていた。
「ン…だ…ダメ…ッぁ」
萌樹の頭を挟むように足が閉じる。それを強制的に開脚させられて迎える快楽は、乃亜の腰を浮かせては沈め、沈めては浮かせる行為をもう何度も続けさせていた。
断続的に昇り詰める刺激。
舌が往復する割れ目の中央で、充血した蕾は明かりの消えた部屋の中でも容易にその形を彼らに伝えている。
「乃亜の感じる姿は、格別に可愛いですね」
「もぅ…やめッ…んっァぁ…ァ」
股の間に陣取った萌樹の顔がどこか満足そうに歪んでいる。
蜜で濡らした唇で微笑み、赤く光る瞳が乃亜の瞳をじっと覗き込む。
「さっ。完成、完成」
ギシっと最後の一人がベッドに体重を乗せたことで、軋んだスプリングが微弱に揺れる。
「な…っ…なに?」
震える乃亜の視界に斎磨と萌樹も興味があるのか、二人とも顔をあげて三織の手元を見つめていた。小さな器に入った得体のしれない液体。暗くて色はわからない。ただ、異様に甘い匂いと蜂蜜のようにドロリとした濃密さが三織のかき混ぜる器の中でぐるぐると輪を描いている。
「みお…りっ…やっ…死んじゃ…ぅ…おねが…ぃ」
「大丈夫、だいじょーぶ、これで死んだ子はいないから」
不安に震える乃亜の懇願に対する返答にしては軽すぎる。
空気もそう訴えていたのだろう。それをどう勘違いしたのか。三織は意味ありげに肩を浮かすと「正直にお話したくなる程度の優しいクスリだから心配ないって」と、不安しか残らない言葉を吐いた。
「やっ…三織…お願…ッ」
「いーね、いーね。そうやって怯える顔、オレすっごい好きなの」
「ッ…冷たっ」
なぜ誰も止めないのか。三人いて三人とも、息があったように現状を楽しんでいるのだから信じられない。敏感に突出した突起物に得体のしれないクスリを塗られる恐怖に、乃亜の心臓は面白いほど早鐘を打っているというのに、彼らは美麗な顔を恍惚に歪めたままその奇行を止めはしない。
「ッ~~ぁ…ヤッ…ぁ」
「噂には聞いていたが、なるほど」
「ぁ…さい…ま?」
「乃亜、喜べ。今夜は特別に可愛がってやろう」
べたべたと胸や首筋に触れる斎磨の手のひらが、もどかしくて気持ちいい。時々わざとらしく乳首に爪をひっかけるが、言葉と裏腹に斎磨はそれ以上のことをしようとはしない。
それが逆に不気味だと、盗み見た視界の端に吐息だけが流れていく。
「いいですね。好きですよ、こういうの」
「ふっぁ…も…ぇ…ぎっ」
「ぐずぐずに溶けて、馬鹿みたいに喘ぐようになるまでの最短記録を出せるかもしれません」
相変わらず下半身を陣取る萌樹の笑みに悪寒がかける。
腰が浮くのを止められない。閉じることの許されない足の中央で、濡れた割れ目に指を這わせる萌樹の動きに呼吸が乱れていく。
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