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第三章 それぞれの素性
第三十八話 真夏に鍋とか
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週末、金曜日の夜。
三日ぶりの実家なのに、こんなにも広く感じるのは、あの三人がいないせいだろう。
「………」
夏のくせに、鍋。カセットコンロの青い炎が鍋の下で踊っている。ぐつぐつ煮えたぎる目の前の鍋は地獄か。
いくらクーラーがかかっているとはいえ、母親の夕飯チョイスを心から疑う。
「あっつ……暑いし、熱い」
汗が止まらない。しゃぶしゃぶだと聞いたときには、てっきり冷えた方だと思っていたのに、現在進行形で食べる方式とは恐れ入った。
母親は鬼か。そう言えば、昔から鬼のような顔で怒られていた記憶がある。
「でも美味しいぃぃぃ」
食べる箸が進む、進む。
冷えたお酒と鍋とクーラー。これはこれでありだと、慣れてくれば問題ない。
しかも昨日の反省をどこにやったのか。アヤは中途半端に乾かした髪を無造作に束ね、もう何年も愛用している色褪せたTシャツを肩までまくり、短パンで足を放り投げている。
これぞ実家。
そして明日の予定がない週末。
彼氏のいない空間を存分に満喫しようと、アヤは大口をあけて上機嫌にだらけていた。
「……おい」
「ん?」
久しぶりに顔をあわせた父親からどこか疑り深い目で見つめられる。
いったい何かと、アヤは半透明の白菜を口にしながら首をかしげていた。
「お前……そんなんで本当に彼氏が出来たのか?」
「ぶほぉっ」
漫画みたいなムセ方があるのだと、アヤは盛大に白菜を吹き出しながら思う。いや、ここはゲホゴホと息を整えながら糾弾すべきか。
「なっ、いきなり何!?」
「だって、母さんが……」
「どういうこと!?」
話についていけないと、アヤは目をそらせた父親から母親に視線を向ける。
普段からそう口数が多くない父親でも、一人娘として大事に育ててもらった自覚はある。そのわりに無事帰国した娘に嬉しそうな顔もせずに不機嫌だなと思っていたが、どうやら不機嫌ではなくてすねているらしい。
元凶は一人涼しい顔で豆腐を食べている母親以外にはあり得ない。
「あら、この豆腐美味しいわね」
夫と娘の熱い視線を受けておきながら無視を決め込む辺りが素晴らしい。やはり鬼だと、鍋がぐつぐつ煮えたぎる音が聞こえる。
「じゃなくて、どういうこと。私に彼氏とか」
「母さんが知りたいわ。アメリカから連れ帰ってきたイケメン外国人のいったい誰が、将来の息子になるのか」
「はぁ!?」
彼氏から婚約者への飛躍が早すぎる。
父親は見るからにへこんで、手酌で酒をコップに注いでいる。
「見てよ。お母さんが変なこというから、お父さんがすねてお酒舐めてるじゃない」
「なんでも母さんのせいにするんじゃないよ」
「だって、話が飛躍しすぎてて現実味がない話なんてするから」
「将来の息子が誰になるか、母親として知るのは当然の権利です」
「将来の息子って……まだそういうんじゃないのに」
そりゃ、そうなれば嬉しい。
ロイとスヲンとランディとずっと一緒にいられたら、想像するだけで幸せの花が咲く。それなのに、母親はその花を摘み取る勢いで「甘い!」と吠えた。
「アヤ。あんたまた、そんな悠長なこといって、カナコが紹介してくれた会社で恥ずかしい真似はしないでちょうだいね。前みたいに他に女を作られて会社辞めるなんてことは特に。一回経験してるんだから」
「……そう言われても」
「そろそろいい年なんだし、ふらふら遊んでないで、結婚を前提にお付き合いできる人を見つけなさい」
「ふらふら遊んでるわけじゃないし」
「カナコを手本になんてしたら、あんたの場合は行き遅れるよ」
ひどい言われようだ。
でも、言い返せない前科はある。
両親に紹介した彼氏。すでに返済済みだが、同棲をするための必要資金を快く出してくれる親だった。
娘を持つ親にしては異性交流には寛容で、彼氏が出来れば両手をあげて応援してくれた。ただ、それは。アヤが二十歳を過ぎても色気のある話を一切匂わせず、干物女街道まっしぐらの青春時代を送っていたせいかもしれない。
親は親なりに娘の将来を案じてくれていたのだろう。それなのに、その彼は他の女と去っていった。
「とっ、父さんは全然、アヤがいたいだけ家にいればいいと思ってるぞ」
勇気を振り絞った父親の激励を「甘い!」と、また母親が叱っている。
「いつまでも若くないのよ。あなた、アヤの将来が心配じゃないの?」
「……それは、そうだが」
「アヤがいつまでも親のすねかじりじゃ困るでしょう。いつ何があってもいいように、独り立ちした女になってもらわないと」
「それも…そう…なんだが」
「あなた、しっかりしなさい。アヤの結婚式で一緒にバージンロードを歩くという夢を忘れたの?」
「……ぅ」
「ほら、想像して。アヤのウェディングドレスを…嗚呼…きれいだわ」
「……うぅ、アヤ。大きくなって」
「そしてあなたが元気なうちに出来た孫。可愛いわね。じぃじって呼ばせる夢も忘れちゃダメ。一緒に旅行するのも楽しみだわ」
「楽しいだろうなぁ。子ども遊園地みたいなところに連れていって、一緒にメリーゴーランドを乗るんだ。一番大きいやつにしよう。落ちたら危ないから俺は隣で立って……アヤの小さい頃を思い出すなぁ。そうだ、アヤ、その時は孫と一緒の写真を撮ってくれ」
「………はーい」
単純で流されやすい性格が父親譲りなんだとよくわかる寸劇だった。
空返事をしたアヤの口に今度こそ白菜が運ばれ、酒と共に胃袋に飲み込まれていく。ついでにしゃぶしゃぶ肉も飲み込んでいく。
両親はまだ、訪れもしない未来の妄想を楽しんでいた。
「……結婚かぁ」
妄想の未来に機嫌をよくした父親が母親に向かって止まらない夢を語ってるが、その夢のすべてを叶えてあげるのは現実的に難しい。
「真剣に付き合っている人はいるけど、それは三人もいて、誰か一人との結婚は出来ない」
そう言えば、どんな顔をするだろう。
いくら寛容な両親でも反対するだろうか。
その前に、嬉しそうに語る夢を潰してしまうことが心苦しい。
「楽しみだなぁ」
そういう父親をみていると、少しだけ申し訳なさと罪悪感が胸をつく。
孫の顔はともかく、バージンロードを一緒に歩く夢くらいは叶えてあげたいと思わないこともない。
その場合は挙式を日本でするのか、アメリカでするのか。そもそも、これから付き合っていくのは日本でいいのだろうか。
「むずかしいなぁ」
世の中の人はどうやって付き合っているのだろうと思う。国際結婚なんて他人事だと思っていたのに、急に現実味がわくとややこしい。
以前、セイラからブライズメイドになってほしいと言われたことを三人に語った時、彼らは挙式をどうするか……なんて、冗談めいた話をしていたが、どこまで本気なのかもわからない。
怖くて聞けない。
結婚の話はアヤにとっては傷の癒えていないトラウマと同じ。
他に女を作って去っていった男とは比べ物にならないくらい、自分にとっては完璧な彼氏、それも三人。彼らがモテることも、未だに言い寄ってくる人がいることも知っている。
いつまで自分を選び続けてくれるのか。ある日突然、捨てられる日がくるかもしれない。そんなことになった日には、もう二度と立ち直れないだろう。
「……はぁ」
今は考えるのをやめよう。
考え始めると泣きたくなってくるし、落ち込んだら立ち直れない。
とにかく、今日はロイたちにも実家に泊まることを告げてある。せっかく気の抜けた夜を過ごしているのだ。
頭を使うのは、そう。明日からにしよう。
三日ぶりの実家なのに、こんなにも広く感じるのは、あの三人がいないせいだろう。
「………」
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いくらクーラーがかかっているとはいえ、母親の夕飯チョイスを心から疑う。
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食べる箸が進む、進む。
冷えたお酒と鍋とクーラー。これはこれでありだと、慣れてくれば問題ない。
しかも昨日の反省をどこにやったのか。アヤは中途半端に乾かした髪を無造作に束ね、もう何年も愛用している色褪せたTシャツを肩までまくり、短パンで足を放り投げている。
これぞ実家。
そして明日の予定がない週末。
彼氏のいない空間を存分に満喫しようと、アヤは大口をあけて上機嫌にだらけていた。
「……おい」
「ん?」
久しぶりに顔をあわせた父親からどこか疑り深い目で見つめられる。
いったい何かと、アヤは半透明の白菜を口にしながら首をかしげていた。
「お前……そんなんで本当に彼氏が出来たのか?」
「ぶほぉっ」
漫画みたいなムセ方があるのだと、アヤは盛大に白菜を吹き出しながら思う。いや、ここはゲホゴホと息を整えながら糾弾すべきか。
「なっ、いきなり何!?」
「だって、母さんが……」
「どういうこと!?」
話についていけないと、アヤは目をそらせた父親から母親に視線を向ける。
普段からそう口数が多くない父親でも、一人娘として大事に育ててもらった自覚はある。そのわりに無事帰国した娘に嬉しそうな顔もせずに不機嫌だなと思っていたが、どうやら不機嫌ではなくてすねているらしい。
元凶は一人涼しい顔で豆腐を食べている母親以外にはあり得ない。
「あら、この豆腐美味しいわね」
夫と娘の熱い視線を受けておきながら無視を決め込む辺りが素晴らしい。やはり鬼だと、鍋がぐつぐつ煮えたぎる音が聞こえる。
「じゃなくて、どういうこと。私に彼氏とか」
「母さんが知りたいわ。アメリカから連れ帰ってきたイケメン外国人のいったい誰が、将来の息子になるのか」
「はぁ!?」
彼氏から婚約者への飛躍が早すぎる。
父親は見るからにへこんで、手酌で酒をコップに注いでいる。
「見てよ。お母さんが変なこというから、お父さんがすねてお酒舐めてるじゃない」
「なんでも母さんのせいにするんじゃないよ」
「だって、話が飛躍しすぎてて現実味がない話なんてするから」
「将来の息子が誰になるか、母親として知るのは当然の権利です」
「将来の息子って……まだそういうんじゃないのに」
そりゃ、そうなれば嬉しい。
ロイとスヲンとランディとずっと一緒にいられたら、想像するだけで幸せの花が咲く。それなのに、母親はその花を摘み取る勢いで「甘い!」と吠えた。
「アヤ。あんたまた、そんな悠長なこといって、カナコが紹介してくれた会社で恥ずかしい真似はしないでちょうだいね。前みたいに他に女を作られて会社辞めるなんてことは特に。一回経験してるんだから」
「……そう言われても」
「そろそろいい年なんだし、ふらふら遊んでないで、結婚を前提にお付き合いできる人を見つけなさい」
「ふらふら遊んでるわけじゃないし」
「カナコを手本になんてしたら、あんたの場合は行き遅れるよ」
ひどい言われようだ。
でも、言い返せない前科はある。
両親に紹介した彼氏。すでに返済済みだが、同棲をするための必要資金を快く出してくれる親だった。
娘を持つ親にしては異性交流には寛容で、彼氏が出来れば両手をあげて応援してくれた。ただ、それは。アヤが二十歳を過ぎても色気のある話を一切匂わせず、干物女街道まっしぐらの青春時代を送っていたせいかもしれない。
親は親なりに娘の将来を案じてくれていたのだろう。それなのに、その彼は他の女と去っていった。
「とっ、父さんは全然、アヤがいたいだけ家にいればいいと思ってるぞ」
勇気を振り絞った父親の激励を「甘い!」と、また母親が叱っている。
「いつまでも若くないのよ。あなた、アヤの将来が心配じゃないの?」
「……それは、そうだが」
「アヤがいつまでも親のすねかじりじゃ困るでしょう。いつ何があってもいいように、独り立ちした女になってもらわないと」
「それも…そう…なんだが」
「あなた、しっかりしなさい。アヤの結婚式で一緒にバージンロードを歩くという夢を忘れたの?」
「……ぅ」
「ほら、想像して。アヤのウェディングドレスを…嗚呼…きれいだわ」
「……うぅ、アヤ。大きくなって」
「そしてあなたが元気なうちに出来た孫。可愛いわね。じぃじって呼ばせる夢も忘れちゃダメ。一緒に旅行するのも楽しみだわ」
「楽しいだろうなぁ。子ども遊園地みたいなところに連れていって、一緒にメリーゴーランドを乗るんだ。一番大きいやつにしよう。落ちたら危ないから俺は隣で立って……アヤの小さい頃を思い出すなぁ。そうだ、アヤ、その時は孫と一緒の写真を撮ってくれ」
「………はーい」
単純で流されやすい性格が父親譲りなんだとよくわかる寸劇だった。
空返事をしたアヤの口に今度こそ白菜が運ばれ、酒と共に胃袋に飲み込まれていく。ついでにしゃぶしゃぶ肉も飲み込んでいく。
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「……結婚かぁ」
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「真剣に付き合っている人はいるけど、それは三人もいて、誰か一人との結婚は出来ない」
そう言えば、どんな顔をするだろう。
いくら寛容な両親でも反対するだろうか。
その前に、嬉しそうに語る夢を潰してしまうことが心苦しい。
「楽しみだなぁ」
そういう父親をみていると、少しだけ申し訳なさと罪悪感が胸をつく。
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「むずかしいなぁ」
世の中の人はどうやって付き合っているのだろうと思う。国際結婚なんて他人事だと思っていたのに、急に現実味がわくとややこしい。
以前、セイラからブライズメイドになってほしいと言われたことを三人に語った時、彼らは挙式をどうするか……なんて、冗談めいた話をしていたが、どこまで本気なのかもわからない。
怖くて聞けない。
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いつまで自分を選び続けてくれるのか。ある日突然、捨てられる日がくるかもしれない。そんなことになった日には、もう二度と立ち直れないだろう。
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