日本と皇國の幻争正統記

坐久靈二

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第三章の登場人物・用語集

登場人物 その三

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 自衛官

⦿とよなか たいよう

・生年月日:西暦一九九三年(皇紀二六五三年)一月十七日(第三章開始時三十三歳)
・身長:一七八センチ
・体重:八〇キロ
・血液型:A
・外見的特徴:眼が厭世的
・一人称:おれ
・好きなもの:特撮
・嫌いなもの:騒がしい場所
・登場:第五十一話『神皇じんのう

 一等陸尉。
 自衛隊で最高の技量を持つどうしんたい操縦士で、とよなか隊の隊長を務める。

 元々は平凡な家庭で育ったが、家族旅行で交通事故に遭い、父親以外の家族を喪ってしまった。
 更に、父親も事故の後遺症で攻撃的な性格に変わってしまい、そんな家庭や過去から逃げる様に防衛大学校に進学した。
 過去を思い出したくないあまり、苛酷な環境や危険な任務を望んでいたが、自衛隊の仲間と交流するうちにいつしか周囲の人間を守りたいという意識が芽生えた。

 こうこくの脅威が迫る中、どうしんたいの操縦士に志願し、厳しい選抜を経た彼だが、さきもりわたるの操縦を目の当たりにした際には「次元が違う」と驚嘆していた。
 それでも数々の戦場でわたると共闘し、当初は完全に部外者扱いだったわたるに対して戦友として敬意を示すようになった。
 また、彼自身もどうしんたい操縦士として腕を上げており、わたるが不在だった南鳥島の戦いではこうこくの最新鋭機を相手に重要拠点の奪還に成功している。

 霊感があり、幽霊らしきものを見たことがあるが、本人はそれを「死後に魂が残る証拠」と考えており、寧ろポジティブに捉えているが、それを話した際、いけてるふみからは「縁起でもないことを言うな」と窘められている。


⦿おん さとし

・生年月日:西暦一九九四年(皇紀二六五四年)二月四日(第三章開始時三十二歳)
・身長:一七六センチ
・体重:七五キロ
・血液型:B
・一人称:おれ
・好きなもの:グラビアアイドル
・趣味:競馬
・登場:第五十七話『はや

 二等空尉。
 自衛隊のどうしんたい操縦士で、とよなか隊では隊長に次ぐ技量を持つ熱血漢。
 とよなか隊の一員としてさきもりわたると数々の戦場を共にした。
 初陣となった銀座防衛戦ではひろあきらに自機のいつきゆうを墜とされてしまったものの、ちようきゆうに乗り換えてからはとよなかと共に奮戦し、硫黄島防衛戦や南鳥島防衛戦、とうきよう上陸作戦を戦い抜いている。


⦿けんもち ある

・生年月日:西暦一九九五年(皇紀二六五五年)四月十二日(第三章開始時三十一歳)
・身長:一七四センチ
・体重:七〇キロ
・血液型:A
・一人称:わたし
・登場:第五十七話『はや

 二等海尉。
 自衛隊のどうしんたい操縦士で、とよなか隊の一員。
 硫黄島やパールハーバー・ヒッカム統合基地を始め、各地でさきもりわたると交流し、顔馴染みとなっている。
 わたるよしに、こうこく全土で叛逆勢力が蜂起したという報せを持って来た。


⦿ よし

・生年月日:西暦一九九八年(皇紀二六五八年)七月七日(第三章開始時二十八歳)
・身長:一五二センチ
・スリーサイズ:B一〇八・W六三・H九九
・血液型:B
・一人称:わたし
・登場:第五十七話『はや

 三等陸尉。
 自衛隊のどうしんたい操縦士で、とよなか隊の紅一点。
 パールハーバー・ヒッカム統合基地では作戦に失敗して思い悩むさきもりわたるを励まし、また米国経由で日本に帰国する彼に同行した。
 実は、いけ隊のくろやま三尉とは幼馴染である。


⦿いけ てるふみ

・生年月日:西暦一九九二年(皇紀二六五二年)十月八日(第三章開始時三十三歳)
・身長:一七六センチ
・体重:七一キロ
・血液型:A
・一人称:おれ
・登場:第六十三話『たか

 一等陸尉。
 とよなか大洋と同期のどうしんたい操縦士で、いけ隊の隊長。
 とよなかの厭世観に対しては思う処があり、幽霊が見えることを死後の魂の損剤を確認出来るとありがたがる彼に対し、殉職を前提とした言い種を「縁起でもない」と咎めている。
 硫黄島防衛戦ではとよなか隊と共に新型ちようきゆうで出撃し、敵の遊撃隊から本土を守った。
 その際、こうこく軍人を何名か捕虜として捕えている。


⦿くろやま 

・生年月日:西暦一九九八年(皇紀二六五八年)六月三十日(第三章開始時二十八歳)
・身長:一七四センチ
・スリーサイズ:B八九・W六〇・H八八
・血液型:B
・一人称:わたし
・登場:第六十四話『嫉妬』

 三等海尉。
 自衛隊のどうしんたい操縦士で、いけ隊の紅一点。
 新型ちようきゆうで硫黄島防衛戦の本土防衛に出撃し、こうこくどうしんたいと互角以上に渡り合った。
 実は、とよなか隊のよし三尉とは幼馴染である。


⦿てら しょうへい

・生年月日:西暦一九九九年(皇紀二六五九年)八月二五日(第三章開始時二十六歳)
・身長:一六八センチ
・体重:六五キロ
・血液型:O
・一人称:おれ
・登場:第六十四話『嫉妬』

 三等空尉。
 自衛隊のどうしんたい操縦士で、いけ隊の一員。
 硫黄島防衛戦ではとよなか隊と共に新型ちようきゆうで出撃した。
 結果、この戦いで唯一撃墜はされたものの、機体から脱出して生存している。

 元々霊感が強いが、しんを身に付けて更に変な物が見えるようになったと悩んでいる。
 いけ隊長からは不評だったとよなかの話だが、彼は長年の悩みとの向き合い方が解ったと有難く思っている。


⦿かわ西にし かずのり

・生年月日:西暦一九八八年(皇紀二六四八年)三月一日(第三章開始時三十八歳)
・身長:一八〇センチ
・体重:七九キロ
・血液型:O
・一人称:おれ
・登場:第六十三話『たか

 三等陸佐。
 自衛隊のどうしんたい操縦士で、かわ西にし隊の隊長。
 とよなかいけの様な技量は無いが、戦いの立ち振る舞いが上手く、舞台の誰一人として死なせたことがなかった。
 硫黄島防衛戦ではさきもりわたると共に硫黄島に向かい、敵どうしんたいに対する現在の日本の防衛体制について解説したが、途中でわたるに単独行動を取らせた。

 その後、彼の部隊は隊長不在のしやちかみ隊と接敵。
 いつもどおり、巧みな戦術で敵部隊を翻弄し、いつきゆうどうしんたいちようきゆうどうしんたいを何機も撃墜した。
 しかし、合流してきた敵隊長・しやちかみきよつきゆうどうしんたい・タカミムスビの畏るべき兵装「てんめいほう」に為す術も無く、部隊ごと跡形も無く消し飛ばされた。

 関西弁で話し、距離感が鬱陶しいが気さくで面白くて良い人と評価されていた。


⦿西にしのみや かずひこ

・生年月日:西暦一九九五年(皇紀二六五五年)九月十五日(第三章開始時三十歳)
・身長:一七五センチ
・体重:七〇キロ
・血液型:A
・一人称:おれ
・登場:第六十七話『かむ
・退場:第六十七話『かむ

⦿あし まもる

・生年月日:西暦一九九四年(皇紀二六五四年)二月二六日(第三章開始時三十二歳)
・身長:一七一センチ
・体重:六九キロ
・血液型:B
・一人称:おれ
・登場:第六十七話『かむ
・退場:第六十七話『かむ

 西にしのみやは一等海尉、あしは一等空尉。
 停戦に向けたとうきよう上陸作戦に参加し、先行して本隊の露祓いを担当したが、第一皇女・かみせいによって跡形も無く消し飛ばされた。
 但し、実は二人共防衛戦には何度も出撃しており、決して腕の悪い操縦士ではなく、射撃もカムムスビに直撃させてはいる。


⦿うめ けんろう

・生年月日:西暦一九八四年(皇紀二六四四年)四月四日(第三章開始時四十二歳)
・身長:一七一十センチ
・体重:六九キロ
・血液型:AB
・登場:第六十三話『たか

 一等空佐
 自衛隊で唯一のどうしんたい連隊を指揮する男。
 しんによる探知の精度を上げる為、離島の拠点に探知員を派遣するなど、大局的な戦略丸のある人物。
 カムヤマトイワレヒコを失ったことで、機体のなおだまは戦闘データ確保の為に回収を命じたが、操縦士のさきもりわたるの身柄は特別警察特殊防衛課に返し、国内のそうせんたいおおかみきば掃討任務へと向かわせた。

 因みに、どうしんたい部隊が陸海空の全ての自衛隊から選ばれているのは、元々航空自衛隊のみで選抜しようとしていたが、彼の基準が厳しすぎて航空自衛隊だけでは必要な人員を確保しきれず陸上自衛隊からも選抜するようになり、そこでとよなかたいよういけてるふみが見出されたため、海上自衛隊にも選抜の範囲を拡げた結果、全ての自衛隊から選抜するようになったという経緯がある。
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