日本と皇國の幻争正統記

坐久靈二

文字の大きさ
145 / 315
第二章『神皇篇』

第四十五話『救援辞退』 序

しおりを挟む
 時をややさかのぼり、皇宮で開かれたばんさんかいがお開きになった頃のことである。
 うることは既に第二皇女・たつかみとその侍従・かいいんありきよと共に退席していた。
 また、第三皇子・みずちかみけんも既に去っている。

 第二皇子・しやちかみも自らの邸宅に戻ろうと、侍女のはたを呼びつけた。
 その時彼の兄、第一皇子・かみえいが呼び止める。

「ああなれら、少し待て」
「何用ですか、兄様。わたしは明日も訓練で忙しいのですが」

 しやちかみはうんざりした様な表情で兄に応えた。
 実際、軍人である彼はかなり無理を言って今回の晩餐会に参加した。
 もつとも軍の誰も彼をとがめられはしないが、それ以上に彼は自身の都合で訓練に専念したいのだ。

わたしは一日でも早くこうこく最強のどうしんたい操縦士になりたいのです。家族の集まりを無下にするつもりはありませんが、あまり兄様の思い付きで束縛されても困るのですよ」
「心配するな。何もそう時間を取らせるものではない。少しはたに用があるのだ」
わたくしに、で御座いますか……」

 にとって、要件はすぐに推察出来た。
 この日、かみが連れてきた近衛侍女はりゆういんしらゆき一人だった。
 つまり、もう一人の近衛侍女であるしきしま――の姉であるはたは、妹と会うことを拒んだのだ。

「やはり会うのは気が進まんということだ。ならば連れて来る訳にも行くまい。しかしいずれは必ず納得させた上で会わせる故、今しばらく待つが良い」
「とんでも御座いませんわ。皇太子殿下にお力添えいただけること自体がわたくしにとって身に余る光栄で御座います故……」
「うむ、その折には、頼むぞ」
「それは構いませんよ。ただ、余裕を持って日程を立てていただきたいですね」

 相変わらず、しやちかみは兄に憎まれ口をたたく。
 ここまで様子を見ていると、にも新たな主とその兄の関係が何となく察せられる。

しやちかみ殿下に対してあまりかみ殿下の話はしない方が良さそうだ……)

 ふと、はもう一つ気が付いた。
 姉だけでなく、連れて来られたはずの近衛侍女・りゆういんしらゆきかみから離れている。

「畏れながら皇太子殿下、りゆういん様はいずに?」
「ああ、おそらくらんと服飾談義だ。らんりゆういんの趣味は特殊にして対極。故に、らんりゆういんの服飾に興味があるらしい」

 は考える。
 どうやらかみは二人の近衛侍女に干渉しない時間をそれなりに設けているらしい。
 それはまさに、二人の「近衛侍女」という肩書きが有名無実であることを示している。
 皇太子の近衛侍女が実質的に愛人であるといううわさは、も聞き及んでいる。

(姉さん、やはり貴女あなたはこのかたもとで……)

 は少し、姉のことを恨めしく思った。
 自分に会いたくないというのは、「絶対強者」と呼ばれるかみ下で安穏無事に過ごす中ではたとしての過去が邪魔なのではないか。
 憧れていた姉がそんな人間に堕してしまったとは考えたくなかった。

「兄様、もう良いでしょう。わたしは失礼させて頂きますよ」
「ああ、おやすみ
「おやすみなさい、兄様。はた、行くぞ」
かしこまりました」

 尤も、それは自分も大して変わらない、ともは考えていた。
 とて、姉を探すためとはいえそうせんたいおおかみきばに協力した。
 その過去を無かったことにして、父親を犠牲にして、今は第二皇子に仕えている。
 そういう意味では、姉妹そろって似た様な境遇に落ち着いたと言えるだろう。

    ⦿

 かみの推察通り、りゆういんしらゆきは待合室で第三皇女・こまかみらんと談笑していた。
 どうやらひとしきり話し終えた後の様だ。

「やっぱりりゆういんとお話しするのは楽しいなあ」
「そうおつしやっていただけると、あたくしといたしましても臣下みように尽きますわ」

 こまかみの服飾は所謂いわゆる「ギャル」といった様相で、ゴシックロリータ服のりゆういんとはかなり傾向が異なる。
 しかしながら、異なるジャンルとの化学反応が新たな可能性を生むのも文化の特性である。
 こまかみは幅広いジャンルの流行をしやくしてアレンジする、優れた感性の持ち主である。
 りゆういんから教わったゴシックホラー風味のアクセサリーもポップなキャラクターアイコンと化して一部取り入れられている。

て、たつねえさまみずちにいさまも返っちゃったみたいだし、わたしさまもそろそろ寝室に戻ろうかな。明日も学校だし」
「おやおや、お若い人は色々と大変ですねえ」

 小さく伸びをするこまかみほほましげに見詰めていたりゆういんは、ふと思い出した様に話題を変える。

「そういえば、昨日も遅くまで大変でいらしたとか」
「あ、そうなの! 何か、きりんねえさまに突然呼び出されちゃって」
きのえ公爵閣下の件ですわね」
「それそれ! わたしさま吃驚びつくりしちゃった! まさか皇族に謀反を起こそうとする貴族がいたなんて!」

 どうも、こまかみは昨晩の事情を細かく理解している訳ではないらしい。
 きのえが自害させられた意味もわかっていないのだろう。

「どうも六摂家当主の皆様方、拉致被害者がはんぎやく者に加担していたと思い込まされていたようですわね」
「あー、でもそれってきのえだったんでしょ?」
「うーん、果たして本当にそうだったのでしょうかね?」

 りゆういんは真顔になり、意味深な眼でこまかみを見詰めていた。

「何々? どういうこと?」
「大した事では御座いません、こまかみ殿下。所詮は根拠の無いあたくしの勘です。しかし、気になってしまうのですよねえ……。拉致被害者の方々、妙に皇族方と急接近しすぎではないか、と……」

 どうやらりゆういんが言いたいのは、さきもりわたるうることたつかみかみに近付くことは好ましくない、ということらしい。
 こまかみは困惑した様な表情を浮かべている。

「ああ、申し訳御座いません殿下。先程も申しましたとおり、根拠の無い勘で御座います。昨日の様なことがあると、あたくしとしても色々とうたぐぶかくなってしまいまして……」
「もう、人騒がせだなありゆういんは……」

 二人は不穏な空気を吹き飛ばそうとわざとらしく笑い合った。

「そうそう、拉致被害者が皇族に近付いているといえば、かみ殿下から一つ賜り物が御座いましたわ」
「え? きりんねえさまが? りゆういんに? それが拉致被害者と何の関係が?」

 りゆういんは懐から何やら黒い塊を取り出した。

「……何それ?」
「口紅……の様ですわ」
「珍しいじゃん。きりんねえさまがそんなものを女に贈るなんて」
もちろん、本来ならば大変、この上なく喜ばしいことなのですが、困ったことにこの口紅、使用済みなのですよ」
「え? それはいくらきりんねえさまでも……失礼じゃない?」
「あのかたは、むしろ皇族の使用済みであればなおのことよろこばしいだろうとお考えなのでしょう」

 りゆういんは溜息を吐いた。

「ですがどうも話を聞いていると、本来は昨夜自邸に招かれた拉致被害者の一人に贈るつもりだったそうですわ」
「マジ? きりんねえさまとそんな関係に?」
「ですから、あたくしの為に選ばれたものではないようなのです。あたくしに似合う色味のものではありませんし……」

 こまかみりゆういんの顔をじっと見詰めていた。
 相手の眼は、何かを訴えかけている。

「……良かったら寝る前にひとっ走り行ってあげよっか? きりんねえさまとしても、本来贈りたかった相手に届いた方がうれしいだろうし」
「おやまあ、皇族ともあろう御方にそのようなことを……」
「良いって良いって。わたしさまりゆういんの仲じゃん」
「そう言っていただけるなら、ことに甘えましょうか……」

 こまかみりゆういんから口紅を受け取ると、笑顔で手を振って待合室を出て行った。



    ⦿⦿⦿



 再び時を戻し、空にけんしんの面談が映し出された直後のことである。
 面談相手だったのうじようづき首相は、官邸執務室の机で怒りをその眼にたたえ、頭を抱えていた。
 対面には彼女の秘書・つきしろさくがその長身をまつぐ伸ばして立っている。

「どういうつもりだ、つきしろ?」
「なんのことでしょう?」
とぼけるな。わたし殿の面談を隠し撮り出来る人間は極めて限られる。めいひのもとの拉致被害者と、彼らを迎えに来た二人の閣僚、外務省のそうげん、それからお前だ。官邸に居た人間に絞ってもこれだけしか居ない」
「成程、その中で怪しいのはわたしだけだと……」

 今のうじようが挙げた中で、日本国政府のきゅうびゃくだんあげこうこく内閣のふみあきづきれんろうは別室で打ち合わせをしており、盗撮の余裕は無い。
 拉致被害者にはそのようなことをする動機が無い。
 残るはそうげんかずつきしろさくだが、さらし上げられた二回目の面談時、そうげんはずっとのうじようの脇に控えていた。
 つまり、映像の入手と加工が行えるのはつきしろのみである。

「まあ、隠す意味もありませんな。御明察です、のうじよう閣下」
つきしろわたしの質問は『一体何の目的でこの様なをしたか』だ」

 鋭い眼で詰問するのうじようだが、つきしろしい笑みを浮かべている。

「知れたこと。こうこくめいひのもとの間に戦争を起こしたいからですよ」
「あんな陳腐な映像でか?」

 のうじようはわざとらしく鼻で笑った。

「人工知能生成を使うならば、もう少し指令文を詳しく組むべきだったな」
「別に、あれを真実と信じさせるのが狙いではありませんよ。めいひのもとの政府には、貴女あなたが慎重派だと知っている人間もそれなりに居る。しかし、あの映像を見た彼らはこう思うでしょう」

 つきしろゆがんだ笑みを浮かべる。

「『こうこくは我々にとって思い出したくもない先の大戦の惨劇を出汁にして挑発してきた』『出来の悪い人工知能生成の映像を使い、仕掛ける理由などいくらでもひねり出せるとどうかつしてきた』『慎重派ののうじようめられており、首相の座も安泰ではなさそうだ』『であるならば、こうこくはやはり危険だ』とね。つまり、めいひのもとこうこくに対する国民感情は間違い無く悪化する……」

 のうじようけんしわを寄せてつきしろにらんでいた。

「そういうことか。確かに、めいひのもとの国民感情が致命的に悪化すれば、こうこくとしては武力による吸収に出ざるを得なくなると、そう言った覚えがあるな……」
「お解り頂けましたか」
「お前はわたしの命できのえきようもとへ密偵として近付いた。だが、わたしに近付いたこと自体が主戦派の差し金だったということか。今考えれば、きのえ卿を裏切る人間がわたしを裏切ることをためう訳も無いな」
「まあ、そういうことにしておきましょう」

 つきしろは小型の拳銃を懐から取り出し、のうじようの心臓に銃口を向けた。

わたしを殺すつもりか」
「ええ。のうじよう閣下がこの程度で観念するとは思えません。首相の座にしがみ付かれても面倒ですからね」
わたしが死ねば戦争を起こせるとでも?」
貴女あなたに不測の事態が起きた時、首相に就任するのは副総理内務大臣の閣下です。彼は隠れ主戦派ですよ。ぞんありませんでしたか?」

 のうじようは顔をしかめた。

「そんな玩具おもちやわたしを殺せると思っているのか!」
「殺せるとは思えない銃だからこそ良いのですよ」

 つきしろは右手で銃を構えつつ、左手の親指と人差し指で輪を作ってそこからのうじようを片目でのぞいた。
 突如、奇っ怪な行動に出たつきしろの様子にのうじようげんそうに首をかしげたが、次の瞬間、彼女は胸を押さえて苦しみ始めた。

のうじよう閣下、貴女あなたに恨みは無い。世話になったし、個人的には好感の持てる女だったと思っている。だが、我々の大願の為には死んでもらわねばならん」

 暫くするとのうじようは体の力を失い、もたれにだらりと寄り掛かった。
 顔から生気が失われ、明らかに絶命していた。
 つきしろはそんなのうじようの死体に拳銃を握らせると、胸に銃口を押し当てて心臓を撃ち抜かせた。

貴女あなたは戦争が避けられなくなったという失政に絶望して自殺するのです、閣下……」

 のうじようづき――こうこくがこの世界に顕現して以来、六年にわたってその顔として世界を脅かしてきた女は、実にあつないさいを遂げた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話

登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。

マンションのオーナーは十六歳の不思議な青年 〜マンションの特別室は何故か女性で埋まってしまう〜

美鈴
ファンタジー
ホットランキング上位ありがとうございます😊  ストーカーの被害に遭うアイドル歌羽根天音。彼女は警察に真っ先に相談する事にしたのだが…結果を言えば解決には至っていない。途方にくれる天音。久しぶりに会った親友の美樹子に「──なんかあった?」と、聞かれてその件を伝える事に…。すると彼女から「なんでもっと早く言ってくれなかったの!?」と、そんな言葉とともに彼女は誰かに電話を掛け始め… ※カクヨム様にも投稿しています ※イラストはAIイラストを使用しています

【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~

ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。 王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。 15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。 国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。 これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。  

女神の白刃

玉椿 沢
ファンタジー
 どこかの世界の、いつかの時代。  その世界の戦争は、ある遺跡群から出現した剣により、大きく姿を変えた。  女の身体を鞘とする剣は、魔力を収束、発振する兵器。  剣は瞬く間に戦を大戦へ進歩させた。数々の大戦を経た世界は、権威を西の皇帝が、権力を東の大帝が握る世になり、終息した。  大戦より数年後、まだ治まったとはいえない世界で、未だ剣士は剣を求め、奪い合っていた。  魔物が出ようと、町も村も知った事かと剣を求める愚かな世界で、赤茶けた大地を畑や町に、煤けた顔を笑顔に変えたいという脳天気な一団が現れる。  *表紙絵は五月七日ヤマネコさん(@yamanekolynx_2)の作品です*

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

優しい世界のシリウスさん

みなと劉
ファンタジー
ギルドで毎日仕事をコツコツとこなす青年シリウスは 今日も掲示板とにらめっこ。 大抵は薬草採取とか簡単なものをこなしていく。 今日も彼は彼なりに努力し掲示板にある依頼書の仕事をこなしていく

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

才能は流星魔法

神無月 紅
ファンタジー
東北の田舎に住んでいる遠藤井尾は、事故によって気が付けばどこまでも広がる空間の中にいた。 そこには巨大な水晶があり、その水晶に触れると井尾の持つ流星魔法の才能が目覚めることになる。 流星魔法の才能が目覚めると、井尾は即座に異世界に転移させられてしまう。 ただし、そこは街中ではなく誰も人のいない山の中。 井尾はそこで生き延びるべく奮闘する。 山から降りるため、まずはゴブリンから逃げ回りながら人の住む街や道を探すべく頂上付近まで到達したとき、そこで見たのは地上を移動するゴブリンの軍勢。 井尾はそんなゴブリンの軍勢に向かって流星魔法を使うのだった。 二日に一度、18時に更新します。 カクヨムにも同時投稿しています。

処理中です...